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★28 新居

よろしくお願いします。


5月28日


ようやくカラカスに帰ってきた。


西門ではネヴィルは休みだったが、イワンがいたので事情を話した。

今回もカスパーたちが引き返してきて、説明してくれていたので話が早かった。


イワンと一緒にまず役場へ行き、盗賊たちを引き渡した。

奴隷だった人たちは役場でひととおり話を聞かれたあと解放された。


フォーバルと孫のアルエとダリヤはとりあえず教会で泊めてもらうことになった。

エルンストは、家族と何人かの使用人が迎えに来ていて、

明日、またギルドで会う約束をして別れた。


アウグスト盗賊団の壊滅の賞金は50万リラで、ルイたちと俺たちで均等割にする。

魔術師と僧侶分は別途20万リラだ。一緒に明日渡される。

ルイがいたからか、難癖は付けられなかった。

馬と馬車をルイに渡し、食糧や武具は俺たちがもらった。

アイテムボックスに入れて置けば食べ物は長持ちするからな。


夕食後、三人でダリヤについて相談した。


ダリヤは20歳の精霊弓士だ。

精霊弓士はエルフ固有の職業で、精霊魔法と弓がメインだそうだ。

精霊魔法っていうのはどんなのかな?

ダリヤは魔法よりも弓が得意で、連射できるので中距離なら大丈夫というが、ホントかな?


知らない奴をパーティに入れたりしないと断ったのだが、諦めてくれない。

また、俺たちは安全第一のパーティで、ギルド長に嫌われているとも伝えたのだが、

「アウグストたちを安全第一で倒したのデスか、流石デス!

もう奴隷のままでもいいので、入れてクダサイ。」

ルイがお気に入りだったのに、ちょっとテンションが上がってしまった。

やってもーたー、失敗だよ!


ここは結菜と愛海に決めてもらいたいな。

「ヒロトはどうしたいの?」

「嫌な予感はしないけど・・・」

「本人もいいって言っているし、しばらく奴隷のままってどうかしら。

もちろん、待遇は私たちと一緒だけど。」

エー、愛海サン、意外と冷たいデスネ!

「しばらく様子見ね。」



5月29日


エルンストが2階建ての家を安く貸してくれるという。

案内してもらったら、かなり大きな建物だった。超格安物件だ!


「なんでこれを格安で貸してくれるんだ?」

「実は魔物の群れが住んでいまして、ギルドに退治依頼したら断られたんです。

そんなに強くはないのですが、すぐ逃げ出して退治するのが面倒だそうです。」


屋敷に入ってみると、いた、たくさん。

凶暴そうな、汚いネズミだ!20センチはありそうだ!

「キャー」

結菜と愛海が悲鳴をあげ、すっ飛んで逃げ出した。


「ヒロト、無理、もう帰ろう。ホテルでいいじゃない?」

結菜が言うと、愛海がうんうんうんうんと肯き続けている。


「まあ、困っているみたいだし、退治してみよう。」

「ええー、どうやって?」

「ネズミ退治は毒でしょ?結菜、愛海、出来ないかな?」

「・・・力一杯呪ってみるわ。」

愛海が毒を作ってくれることになった。


その後、ギルドでルイたちに会った。

ギルドの一室を借り、この前のことについて色々聞いた。

裏切り者は「ギルタブ」っていう銅ランクパーティだった。

ギルドで結菜の尻を触り、俺にぶちのめされたドブロイが率いていたパーティだ。


カスパーたちは、いつも通りルイたち「ベガ」と

念のため「アリオト」の2つのパーティを雇ってスプートの行くつもりだった。


しかしギルド長からの勧めとお試し期間だから格安だったっていうのがあって、

「アリオト」から「ギルタブ」に変えたそうだ。


昨日、ギルド長を責め立てたのだが、

「儂は知らん。儂もプレドナのギルドから紹介があったから勧めただけだ!

強制したか?してないだろうが!」

って喚いていたそうだ。


怪しすぎるが、証拠がないからな。

この世界でも証拠は大事だそうだ。


あと、「ギルタブ」のメンバーを一人、生かして捕らえたのだが、

ルパートたちがカラカスへ連れ帰る途中、急に死んでしまった!

原因は毒だったが、犯人とか、方法とかはわからなかった!

なになに、完全犯罪?呪い?遠距離魔法?怖いな・・・



翌朝、俺だけ建物内に入り、毒入食べ物をぱらぱらとばらまいた。


昼過ぎにダリヤと会って奴隷ならいいよと伝えたら、俺たち3人を見比べている。

「・・・この2人に手を出していないのなら、ワタシも大丈夫デスネ。

ホントにドレイでもいいデスヨ!」

カチーン!


「ヘタレじゃないってことを見・・・」

結菜と愛海が俺の顔をのぞき込んできた!

「もちろん大丈夫デスヨ!」

言い直してしまった、なんてヘタレなんだ・・・



ギルドで別の魔術師に頼んで、ダリヤを奴隷とした。

ダリヤの主人は①俺、②結菜、③愛海だ。

この3人が全員死ねば、ダリヤは解放されるが、

ダリヤはもちろんこの3人に不利益を被らせることは出来ない。

まあ、奴隷なら裏切られないから安心だよね。


ルールを決めてみた。

魔石や賞金の半分はパーティの維持費にまず充て、残りを均等割にする。

もちろんダリヤも均等だ。

アイテムとかは、相談して一番パーティが強くなる人に渡す。

もしパーティを抜ける時は、そのアイテムは返す。

もめたら、俺が決めることになった。


夕方、俺だけ建物に入った。そこら中に苦しんでいるネズミがいる。

ソイツらを殺して、アイテムボックスに放り込んでいく。

索敵して確認したが、もういなくなったようだ。

ホウキで糞などを軽く集めた。


愛海の遅効性の毒は危険を感じさせない味だったんだな、凄い!

・・・嫌われないように気をつけよう!


読んでくれてありがとうございます。

評価いただければ幸いです。


毎日18時に更新します。

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