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★2 戦闘と能力

よろしくお願いします。

友道結菜を追いかけているのは初めて見る化け物だ!

ゴブリン3匹か?


ソイツらは身長が1mくらいだが、がっしりとした体格をしていた。

1匹は吹き矢で、1匹は片手で短めの剣を持っていた。

後ろにいる1匹は一回り大きく、長剣を持っていた。


吹き矢を持っている奴に対して、石を投げつけた。

当たった!ソイツが倒れ、残りの2匹がびっくりして立ち止まる。


俺を見て一瞬おびえた表情を見せた。

しかし、俺が一人だけで、枯れ枝しか持っていないのを見て嘲りの表情を見せた。

ちゃんと知性があるようだ、マイナスの知性が。

結菜を殺そうとした奴らに怒りと、奴らとは相容れないという深い嫌悪感が湧き上がる。


片手剣を持った奴が俺に襲いかかってきた。

俺は、ソイツの喉元に片手突きをぶち込んだ!

能力っていうより、リーチの差だな。

倒れ苦しんでいる奴の左胸にタッチした!


来たよ「回避」のスキルだ!

奴が落とした片手剣を奪い、首を切った。

デカい奴に剣を向け牽制しつつ、石をぶつけた奴にが気を失っていたので、

胸にタッチしてからトドメを刺した。

今度は「殴打」のスキルを得たよ!

剣を持っていたんだから「剣技」をくれよ!


最後のデカい奴が長剣を持って近づいてきたので、距離をとり、結菜を守る位置に立った。


「大林くん?」

「下がっていて!」


俺と結菜を観察しているが、さっきの俺の動きや剣の構えを見て、

勝利を確信したのだろう、ニヤニヤと笑いだした。


こいつは結菜のスポーツバッグを持っていた。

「薄汚い手で、それを持つんじゃねえよ!」


言葉がわかったのか、じゃまだったのか、スポーツバッグを俺に向かって投げつけてきた。

結構な勢いできたそれをなんとかキャッチしたところに、長剣を横に構えて突っ込んできた。


力任せに振られた長剣を躱して、左胸をぶん殴った。

たいしてダメージを与えられなかったけど、スキルを奪えたよ!

「索敵」だ?うん、この戦いに影響ないね!


余計なことを考えていたら、奴が長剣を振り回してきたので必死に躱す。

冷静に見れば躱せる!

回避のスキル、イケてるぞ!

長剣を巧みに躱しながら隙を見つけて首筋を切りつけた!

大量の血を流しながら奴は倒れた。


あー、怖かった。この迫力なら、前の世界なら簡単に殺されていたかな。

怖がっていても、怒っていても、冷静に対応できた。

復活したりしないか観察していたら、しばらくするとそいつらは石になった!


へたりこんだまま結菜が俺に礼をいった。

「助けてくれてありがとう!強いんだね、大林くん。」

「友道さん大丈夫?ケガはない?」

「大丈夫だよ、本当に助かったよ。」

ちょっと勇気をだしてなるべくさりげなく手を差し伸べた。



俺の手を取って立ち上がった結菜の服は少し汚れていた。


「ありがとう。で、さっきのなに?ここどこなの?私たちどうなっているの?」

流石の結菜でも、てんぱっているようだ。


俺はにっこり笑って、少しゆっくり目に答えた。

「さっきのは魔物かな。俺は気づいたら白い所にいて、そこで職業を選んだんだ。

向こうから3時間ほど歩いてきたけど、友道さんはどうだった?」


俺の答え方に反応し、ちょっと落ち着いた。

「私も同じよ。私たちどうなったの?」

「お話でよくある異世界転移かな?全然わかんないけど・・・

森の中は虫、蛇、猛獣、魔物が来るかもしれない。

もうすぐ夜がくる、どっか安全な場所探さないと・・・

ここに来る途中、家とか安全そうな場所あった?」


「私は反対側から来たけど、そんな場所はなかったよ、じゃあ、あっちかこっちかだね?」

「うん、でもその前に、どんな能力があるの?教えてもらってもいい?」


「うん、いいよ。私は陰陽師で、雷、聖、回復、防御魔法、無詠唱、地図、魔力容量、魔力回復、

鑑定、鑑定妨害、収納、通訳、着火、照明、飲み水、防音、清浄、あとは・・・」

何か最後誤魔化していたけど、なんだコレ?凄すぎじゃない?俺との差が・・・呆然とした。


「大林くん?」

「ああ、ゴメン、まずは清浄を使ってみて。」

結菜の汚れていた服と手が綺麗になった。

「あ、凄い、キレイになった!」

俺も綺麗にしてもらう。


「次は、収納を使ってみて。」

「ええ、あ、何か、ここに空間があるわ。」

試してみたら、かなり大きな容量だったので、俺たちのバッグ、

奪った長剣、石斧、吹き矢、魔物が死んだら変化した石を放り込んだ。


「北はどうかな?時間がないから、移動しながら情報交換しよう。」

「次は大林くんのこと教えてくれる?」

当然そうだよね、嘘は・・・無しだよね。鑑定持っていたしね。


「俺の職業は泥棒だよ。」

「えっ、本当なの?」

ビックリしたようだが、俺のことを非難するような雰囲気はなくってホッとした。

「能力は、窃盗、回避、殴打、索敵だよ。」

「ふうーん。」

「スキルが少なくってゴメンね。」

「でも、大林くんのお陰で私は助かったんだよ。ホントにありがとう。」


読んでくれてありがとうございます。

毎日18時に更新します。


評価いただければ幸いです。

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[気になる点] デカい奴に剣を向け牽制しつつ、石をぶつけた奴にが気を失っていたので、 胸にしてからトドメを刺した。 今度は「殴打」のスキルを得たよ! 剣を持っていたんだから「剣技」をくれよ! →石を…
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