★131 海水浴
よろしくお願いします。
甲板長:スキュラ退治したときのオジサン。今は海軍の頭。
といっても10人の若い兵士が給料のために仕方なく所属している。
家にシリウスの5人がやって来た。
「ん、ベルトリーニはどうしたんだ?」
「ああ、あの受付嬢と食事に行くってさ!」
なにー、あのベルトリー二が口説けたのか!
「そんなことより、私たちはポラリスと湧き点での魔物退治に同行するわ。
偵察には行かないけど。」
「マニフォ、お前たちも同罪だろ?」
「ポラリスだけよ、ギルド長とお話してきたから、大丈夫よ!」
ああ、いつものやつね・・・
「みんな、ハンナのためにスイマセン。」
ボリスが言いなれない謝罪の言葉を口にした!
「ヒロトさん、今回は罪になっちゃったけど、
もう少し遅かったらハンナはもっとイヤなことをされていたわ。
すぐに助けてくれてありがとう。」
ディアナが花のように笑い、俺に礼を言ってくれた。
子爵から叱られたけど、ヘッチャラさ!
4月21日
ハンナは一昨日の夜はめそめそ泣いていたが、昨日は平常だったそうだ。
だけど、イヤな出来事は楽しい出来事で上書きしないといけない。
シリウスの連中は海を見たことがないので、みんなで港に行った。
以前乗った船より一回り小さい船があり、近づいてみた。
「おお、魔物にはめっぽう強いが、海には弱い兄ちゃんじゃないか。」
「・・・やかましい。俺は人にもめっぽう強いぞ。勝負するか、このやろー。
なんでここにいるんだ、甲板長?」
「あれから、この街では海軍を作ることになってな。
まずは、兵隊10人ほどが船を操れるようにするだけなんだけど、
オレが先生になったってわけだ。
向かいの島までなら、訓練がてら船で連れていってやるぞ。」
30分ほど船に乗って、向かいの島の砂浜に降ろしてもらった。
「なあ、海に弱いってどういうことだ?」
ボリスが興味津々で尋ねた。
「アルフヘイムに行く船でヒロトだけ船酔いしてね、何回も吐いていたのよ。」
俺が答えないと、結菜が笑いながら答えた。
「最初だけだ!」
俺の強がりを聞いて、ボリスは弱みを握ったとニヤニヤとしている。
ディアナは可笑しそうにしていた。
おお、恥をかいたかいがあったよ!
マニフォは、叙事詩に入れるべきかどうか悩んでいる。入れなくていいから!
砂浜で子どもたちがカニを捕まえて楽しそうに遊んでいた。
年長者は岩場で、魚をモリで狙っていた。
「グレイス、砂浜で遊ぶ習慣ってあるのか?」
「聞いたことがないわ。どうしたの、うふふ。」
「いや、俺たちの生まれた所では、水着を着て海で泳ぐ習慣があって・・・
愛海、水着って作れないかな?」
あの、あの愛海が、俺を氷の目で見ていた。
「誰の、何を、見るつもりなのかしら?」
「いや、この国の人にも海水浴の楽しさをだな・・・」
声が小さくなってしまった。
3時間ほど、砂浜で遊んでまた船に乗せてもらって帰った。
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