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★124 祝勝式典

よろしくお願いします。


ビュコック 爺さん スプート一の魔術師


3月7日


今日は午後から祝勝式典だ。

小雨が降っていたので、誰が晴れに出来るか勝負してみた。


まずは俺からだ!

俺の周りだけ、しかも1分ほどだけ雨がやみました。残念!


次は結菜だ。呪を唱えたけれど、特に変わりはなかった。まさか俺の勝ちなのか?


最後に愛海が「快晴!」と言霊を使うと、雲にぽっかりと穴が空き青空が見えた!

凄い!5分ほどで元に戻っちゃったけど・・・


式典の前には雲はなくなり、青空となっていた。

これは結菜の魔法のせいなのか・・・


ラウダシオン伯爵から、大勢の人たちの前で表彰された。


「この戦いでの最も戦功をあげた者たちを発表する。

ゴブリンエンペラーを殺したアクルックス。

ゴブリンの大群を発見し、その進路、その数を特定し、また多くのゴブリンを倒したポラリス。

ゴブリンの戦術を読み切り、部隊の先頭にたって鼓舞したシリウス。

よくやってくれた、君たちのおかげで大勝利を収めることができた。ありがとう。」

伯爵の言葉が終わると、凄い拍手と歓声を浴びた。


その他の功労者も次々に紹介されていた。

イワンも表彰されていた。中隊の壊滅を防いでいたから、まあ当然か。

だが、俺の勝ちだな!


スピカも功労者に選ばれていた。

60匹くらいしかいないゴブリンジェネラルを倒したし、VIPである俺を助けたからな。


俺に記念のメダルを見せてくれた。

「どう?ヒロトさん、似合うやろ!」

得意げな笑顔が可愛かったよ。


報奨金をいただいたのだが、100万リラだった。

ダンジョンを見つけたとき、ダンジョンを制覇したときは凄い金額をもらったけど・・・

まあ、戦死者への弔慰金が凄いだろうからしょうがないか・・・


夕方からは功労者だけのパーティだ。

冒険者はポラリス、シリウス、アクルックスの3つのパーティだけが出席を許された。


男は士官の格好をさせられた。

ゴツい体ほど似合うので、フリッツが最も格好よくて、

俺が最も似合っていない気がする・・・


女は少し前にドレスをいただいていた。

妻たちはやはり、とてもキレイだったよ。

初めてのドレスにポロッカがはしゃいでいて、可愛らしかった。


パーティの最中に、ビュコックの爺さんに明日の午前中、1人で家に来いと言われた。

何か怒られるようなことしたっけ?

3年殺しの呪いしちゃってゴメンねって謝られたりしないよね!



慣れないパーティで少し疲れ俺は会場のはしっこでぼうっとしていたら、

給仕に声を掛けられた。

「伯爵夫人がお呼びです。」


アメリアたんのお母さんからの呼び出しってなんだろう?


応接室に案内され入室すると、

アメリアたん、そのお母さん、カチンコチンに固まっているアレクがいた。

「ここへおかけになって、少し待ってね。」


アレクの隣に座り待っているとドアが開いた。伯爵だ!

「なんだ、こんなときに!なぜ、コイツらがいるんだ!」

「ここに座ってください。」

お母さんが静かに言うと、伯爵は黙り、おとなしく座った。

ここも奥さんの方が強いのね・・・


お母さんがアレクに話しかけた。

「ゴブリンとの戦争で、功績が大きい個人を3名挙げなさい。」


「・・・1番はアメリア様です。占いの結果がなければ、敵の発見は大きく遅れ、

 予備兵の準備ができず勝てなかった可能性があります。

また、畑も壊滅的被害を受けたと思います。


  同じく1番は、ヒロトさんです。占いを信じて、戦いの日の10日も前に敵を発見したので、

 軍が準備することができました。また、正確な敵の数、行軍速度を知らせてくれました。

さらに、敵の偵察を殲滅して、敵に情報を与えませんでした。これらは他の人では出来ません。

さらに右軍の指揮者として、作戦どおり敵を分断してくれました。

  3番は・・・」


「どうしました?自分の名前を挙げてもいいのですよ。」

 アレクは躊躇していたが、その言葉でふっきれたようだ。


「3番は、私です。ヒロトさんに偵察を指示し、その結果を踏まえ別働隊の行動まで予測しました。

戦術対応も完璧でした。

・・・モチロン、すべての兵や冒険者の死闘があったからこそですが・・・」

お母さんが大きく頷いた。


「もしアメリアが、サンカーディン伯爵家に嫁げば、貴方たちはどうするのですか?」

「クランを率いて、この街を出て行きます。

そして、この街とは縁がなくなるでしょう。」

お母さんの質問に俺は迷わず、すぐに答えた。


お母さんはようやく伯爵に向き直った。

「アメリアが伯爵家に嫁ぐのは反対です。」

「何を今更言うんだ?お前も賛成していたじゃないか!」


「考えが変ったのです。

やはり大事な娘は手元にいて欲しいのです。

その大事な娘はこんなに凄い力を持っているのです。

それにアメリアを王都にやれば、この戦いの最大の功労者全てを追放するということですよ。」

「いや、それは分かるが、今更どう断れと言うんだ!」


「・・・もし良かったらこれをどうぞ。」

俺はアイテムボックスから2つの魔石を取り出した。


「凄い!こんな大きい魔石見たことありません!」

アメリアたんが感嘆し、伯爵も驚いていた。


「これはカラカスのダンジョンマスターの魔石です。

鑑定してかなり貴重なものだと分かっています。

兵士や冒険者への弔慰金に充ててください。」


この魔石は2つで1000万リラは軽く超えるらしい。

俺たちがこの戦いでもらった報奨金の10倍の金額だよ!

アメリアたんの破談の違約金としても使ってもいいよ。


「どうしてこんな貴重な品をくれるのですか?」

アメリアたんのお母さんが不思議そうだ。

「私たちはダンジョンを見つけ、制覇したことで多額の賞金をもらっています。

これからは私のクラン、周りの人たちが幸せになるようにしたいと思っています。」


「こんなことしても、アメリアは冒険者にはやらんぞ!」

伯爵は頑なだ。


伯爵のセリフを聞いても、アメリアたんのお母さんはにっこりと笑った。

「どうもありがとうございます。これは大切に使わせていただきます。

今日は突然来て頂き、ありがとうございました。」


読んでくれてありがとうございます。

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