★118 戦場
よろしくお願いします。
フリッツ・・・攻めるのは凄いが、守るのは苦手。一番前を行かせろと主張して採用。
身長195cm(ツンツンの髪の毛含む)
アクルックスには、アレクからの伝令で回り込まれることは想定済み、ポラリスの援軍待ち。
その魔法使いは精神魔法の使い手で、かなりの数のゴブリンたちを同士撃ちさせていた。
「今から、アクルックスを助けに行くぞ!
イワン、俺たちについてこい。
魔法は5発までだ、ゴブリンをぶち殺すぞ!」
俺の檄に答え、イワンたち傷ついている兵士も雄叫びをあげた。
「俺に続け!」
フリッツが走り出した。
なんかコイツ、生き生きしているな!
かすり傷一つ負ってないし、ちゃんと敵の群れの弱いところを突いている。凄い奴だ!
左翼は、アクルックスを中心に約80人の冒険者がいたが、
大きく回り込んで攻めてきたゴブリンの大群に攻められ苦戦していた。
しかし、俺たちがゴブリンの後ろから襲いかかったから、戦況は一変した。
混乱しているゴブリンの中から、指揮者であるゴブリンジェネラルやゴブリンナイトを殺していく。
アクルックスも突出してきて、ゴブリンキングへ総攻撃をかけ、倒していた。
総指揮者が倒され、混乱がひどくなったゴブリンは四方八方へ逃げ出した。
それへの追撃はほどほどにして、集合した。
「みんなよくやった。俺たちの働きで、奴らは前衛と別働隊が壊滅した。
残る半分と軍が戦っている。
俺たちは少し休憩だ。体を清潔にしておけ。食事を取ろう。
怪我している者はポーションを渡すから申し出ろ。」
「こいつらが大怪我をしているんだ、回復魔法をかけてくれ!」
冒険者の1人が大きな声をだすと、結菜、愛海、グレイスが行こうとしたが呼び止めた。
「まだ敵は半分以上残っている。
結菜、愛海、グレイスは回復魔法を使うな。
そのためにポーションをたくさん用意したんだ。」
「だけど、それじゃあ彼らは戦えないよ。」
「・・・この戦いはこれからだ、魔力を惜しめ!」
心情的には納得出来ないが、納得してもらった。
マーズレッドと千家がやってきた。ケガもしていないようだ。
「ありがとう、助かったよ!」
マーズレッドがにこやかに右手を出してきたので、握手した。
「あの大群を突き抜けて、さらに別動隊の後ろからって凄いな!」
「大したことなかったぜ、ウチには諸葛亮がいるからな。」
ハイになっているので、ついアレクを褒め称えてしまった。
30分ほどの休憩が終わる頃、スピカがやってきた。
ルシュクルが俺たちにビシッと敬礼して話し始めた。
「アレクからの伝言です。
みなさんのおかげでここまで戦えています。ありがとうございます。
今から30分後、奴らの一番後ろから攻撃してください。
一番後ろにゴブリンの大将がいるはずなので、そいつを倒してくださいとのことです。」
ルシュクルが、関西弁じゃなかった!
「なんか、アレクが偉い人たちに指示していて、みんなハイ!って返事していたよ、凄かった!」
「私たちがここに着く頃には、食事は終わっているからって言っていたけど、ホントだったね!」
アンジュとミシェルが感嘆していた。
「いいや、アイツは鬼だ!チクショウ、どうやってゴブリンの後ろに回り込む?」
結菜の地図を確認しようとすると、ロロランが話し出した。
「今、音が聞こえないか?」
「ああ、小さな「ぼー」っていうやつのことか?」
「それ!その合図でゴブリンが前進していたけど。」
獣人たちがうなずいている。
俺の耳にもちゃんと聞こえている、獣人並みだからな!
「でかした、ロロラン!じゃあ、ここでしばらく待機だ。
俺が合図を送ったら全員で最後の攻撃だ。」
俺の言葉にみんながうなずいた。
アクルックスのリーダー、ディアルマが叫んだ。
「おい、ヒロト!俺たちがその大将を仕留めるぞ!お前たちは他を当たれ!」
「そうか、じゃあ俺たちが王への道を切り開いてやるよ。」
アクルックスは大群から攻められていた時、防御に徹していたから、
ゴブリンキング1匹を殺したくらいではうっぷんが晴れなかったらしい。
一方、疲れ切り、あるいは大怪我で動けなくなっている奴らもいた。
まだ敵は半分いる。勝てるか?
こんなに敵が増えるのは計算外だったな・・・
俺は座り込んでいる奴らを見回して冷たく命令した。
「怪我をしている奴、ここに座っていれば死ぬぞ!
だから、戦わなくていいけど死にたくなければついてこい!」
もうスピカを戦場から遠ざける余裕はなかった。
「スピカ、お前たちは俺の後ろを付いてこい!俺から絶対に離れるな!
ゴブリンを皆殺しにするぞ!」
さっきまで、アレクについて語っていたルシュクルたちから笑顔が消え、決意の表情に変った。
「ハイ!」
隠密で気配を消し隠れている俺の前を、ゴブリンの最後尾が通りすぎた。
手を挙げた俺を見て、みんなが動き出した。
「行くぞ!」
「おう!」
フリッツのかけ声にあわせて220人ほどの冒険者と兵士が声をあげ、
ゴブリンの最後尾に突撃した!
イワンが近づいて来た。
「ヒロト、俺の方が活躍してマナミさんに、痛っ!」
イワンが立てようとしたフラグを回収して、俺は突撃した。
ひときわデカい個体がいた!
あまりの巨躯に、周りのゴブリンが子どもに見えた。
「ゴブリンエンペラーよ!」
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