★115 月光
よろしくお願いします。
深夜のゴブリンの偵察を殲滅するため、
ダリヤと歩き始めたが、なぜかダリヤがルンルンしている!
「あれ、ダリヤ、イヤじゃないの?」
「うん、2人で深夜の探険って初めてデス!ワクワクデス!」
手を繋いできた!
ぎゅっと握り返した。
アレクの予想どおり、深夜にもゴブリンの偵察兵が近づいてきていた。
近づいて来た6匹に接近して、200メートル手前で待ち構えた。
今日は満月だが、曇っていて真っ暗だ。
俺たちの夜目でも10メートル先しか見えない。
メガネの機能を最大にしてみても、50メートルがやっとだ。
「ダリヤ、どうしよう?」
耳元で囁きあう。
「ワタシに任せてデス!」
くすぐったいな!
ダリヤが「ホタル!」と呟くと、
向こうの方で6個の小さな小さな光が点滅している!
ゴブリンにホタルがくっついているのか!
それに向かってダリヤが矢を放って殲滅した!
「凄いぞ、ダリヤ!」
「フフン、もっと褒めて褒めて!ぎゅっと抱きしめてもいいデスヨ!」
良い子、良い子となでてから、抱きしめてキスした。
「よし、次だ!」
12組、70匹を退治して、残りは1組、6匹だ。
ダリヤがその6匹も精霊魔法でマーキングして、矢を放って殲滅した。
雲が一部切れて満月が姿を現した。
満月の光がダリヤを淡いスポットライトのように照らしている!
すっごく神秘的だ!
「ダリヤ!」
「きゃ!」
急に抱きしめたくなって声をだしたら、思ったより大きな声だったので、
ダリヤがビックリして一歩後ろに下がった。
大木を背にして俺をウルウル見つめるダリヤに大木ドンした!
「痛って~!」
俺の手のひらに大きな傷が出来て、血がドバドバ流れていた。
「ポ、ポ、ポ、ポ、ポーション!」
ダリヤに夢中で、大木の折れて尖っている枝にドンしてしまったのだ!
「・・・帰ろうか。」
萎えてしまった・・・
俺たちのキャンプ地に戻ると、パジャマ姿のロロランが笑顔で、
しっぽをブンブン振りながら俺に抱きついてきた!
「お帰り!」
月明かりのせいか、いつもよりロロランが幼く、可愛く見える。
俺たちの足音と匂いに気づいて、目覚めてしまったようだ。
「ただいま。」
「うん?ヒロト、怪我したの?大丈夫なの?」
ロロランが俺の血の匂いに気づいてしまって、心配でアワアワしている!
「ポーション使ったから大丈夫だよ。」
「やっぱりワタシも一緒に行けばよかった・・・」
「大丈夫だから。ありがとう、ロロラン。」
「イヤ、自爆しただけデス!」
「うるさい!」
ダリヤが突っ込むとロロランがうなり声を出した。
「ロロラン。」
ダリヤを睨み付けているロロランを
俺の方に向かせ、熱いキスをした。
そして、テントへ一緒に歩き出した。
ロロランの頭は俺の肩に載せられ、頬は赤く染まっている。
「ああ、なんでこーナルノ!」
ダリヤの声が響いた。
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