★114 不安
よろしくお願いします。
ブックマークありがとうございます。
まだ、開戦しません。もう少しお待ちください。
翌朝、またクランで集まるとアレクがまた正しいことを主張した。
「ゴブリンも偵察を出しているかも知れません。
偵察を殲滅できれば、それだけ有利になります。ヒロトさん、お願いします。」
「ですよね!ポラリスだけで行くぞ。他は邪魔だからおとなしくしてろ。」
威力偵察に出ていた100匹ほどの5グループを殲滅した。
結菜と愛海の魔法でほぼほぼ全滅し、残った瀕死のゴブリンナイトとゴブリン5匹はダリヤの矢で死んだ。
残念ながらこの魔法は、結菜は1日20回、愛海は15回しか使えない。
約3000匹だけだ。敵は6万・・・
ダリヤの矢は8本まで分裂する。これは発射の制限はないけど・・・
でも、見られるとヤバいからダリヤの矢とグレイスの大槌はなるべく使いたくない・・・
だけど、ゴブリンの能力はアップしていた。
弱い冒険者にとっては結構危険になっているけど、能力を出し惜しみして大丈夫かな?
夕方、またクランで集まって相談だ。
「偵察はすべて殺したよ。ここから7kmぐらいまで来ている。明日の朝にはぶつかるぞ。」
結菜にマップを示してもらっての俺の報告にクランのメンバーに緊張が走った。
「誘っていた銀ランクの2つ、銅ランクの2つもクランに入ってくれるそうです。
それから、偵察が帰ってこなかったら、また深夜に偵察を出してくるかも知れません。
・・・ヒロトさん、お願いできませんか?」
「ホント、鬼だな、お前!仮眠してから行くよ。ダリヤ、行くぞ!」
「えー、イヤデス。」
「オレが行くぜ!」
「ロロランは明日に備えて寝ておけ。
今回は夜目のスキルを持つダリヤだけでいい。」
俺の回答に、ロロランとダリヤがブーイングした。
20時になって仮眠から起きたら、妻たちだけでなくルシュクルたちスピカも全員起きていた。
晩ご飯を食べている間、やたらと視線を感じたが、誰も何も言わない。
「よし、ダリヤ、行こうか。」
俺が立ち上がると、みんな立ち上がった。
「あ、あの、20倍ものゴブリン相手にホンマに勝てるん?」
ルシュクルが不安そうだ。
見回すとディアナにメーヴェとトゥーレがしがみついていて、
2人のしっぽは下を向いていた。おびえきっているようだ。
笑顔をつくって、ゆったりと大きな声を出した。
「兵士たちが普通に戦ったら、2倍のゴブリンやっつけるだろ。
厳しく訓練してたから、さらに2倍やっつけてくれる。
柵と堀までつくったから、さらに2倍やっつけるだろ、
ほら、もうほぼ全滅だよ。」
自信満々に言い切ってやったけど、まだ不安そうだ。
ルシュクル、アンジュ、ミシェル、ディアナ、メーヴェ、トゥーレとそれぞれ目をあわせた。
「お前らは弱っちいからな、俺たちが絶対に守ってやる!
だから、俺の言うことをちゃんと聞くんだぞ!」
「えっと、こういうことかな?
アンジュ、ちょっとこっちへ来い!」
「えっ、ヒロトさん、ちょっと待って!」
「いいだろ、俺の女にしてやるよ!」
「きゃー!」
「いやいやいやいやいや、そんなことしませんから!」
ミシェルとアンジュの猿芝居を全力で否定した。
でも、いつもなら率先しているルシュクルがノってこない!
メーヴェとトゥーレもビビったままだ!
「お前ら、金ランクパーティ、ポラリスをナメてんのか?
俺たちは6匹のゴブリンジェネラルを瞬殺だぞ。
まあ、軽く1万はやっつけてやるよ。」
ようやくスピカの6人から笑顔が生まれた。まだまだ堅いけど・・・
「ヒロト・・・」
ロロランが弱々しく声を掛けてきた。ロロランが涙目だ!
ロロランの肩を抱いて、少しみんなから遠ざかった。
「ワタシも一緒にいっちゃダメ?」
可愛くなっちゃっている!
ぎゅっと抱きしめた。
「夜目があんまりだろ?
俺たちは明日、6万のゴブリンを倒さないといけない。
今は休んでくれないか?」
「・・・うん、わかった。」
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