★11 イスマ
よろしくお願いします。
評価ありがとうございます。
舞台の説明が終わったので、もう少し面白くなるはずです。
冒険者と兵士がそれぞれ20人ほどいた。
兵士たちの長は、イワンっていう西門の副隊長だ。
そういえば、昨日、門にいたような・・・
別に兵士が50人先行しているそうだ。
明日の午前中に捕虜の案内で盗賊の根拠地を東西から挟み撃ちする予定だ。
冒険者は3つの6人パーティと俺たち2人、あともう一人イスマっていう戦士だった。
俺たちはイスマと組み、さらにルイに紹介された銅ランクパーティ「アリオト」と一緒に行動することになった。
イスマは40歳くらいの紳士っぽい戦士で、旅を続けながら冒険者をしていて、つい最近この街に来たそうだ。
ひととおり俺の話を聞くと、あとは結菜にばかり話かけていた。
くやしいけど友好的に話していたら邪魔するわけにはいかないよな・・・
キャンプすることになり、兵隊に借りた一人用のテントを準備していると、イスマが俺に声をかけてきた。
「ヒロト、お前がどれくらい強いか見てやるよ、剣を構えな。」
口調は柔らかだが、目が笑っていない。
目の奥に蛇のような冷酷さを感じる。
「大丈夫だ、軽くやろう。怪我させたりしない。
万一してもアリオトの僧侶に回復してもらえるだろう?」
イスマは思いついたように付け加えた。
「そういえば、本当にアウグストをお前が殺したのか?」
「いや、俺はアウグストを落馬させただけ。
後はルイが飛ぶ斬撃でやっつけてくれたよ。」
「へー、そうだったのか、ルイは強いらしいからな。じゃあ、やるか。」
なんだか嬉しそうだな?
俺は片手剣、イスマは長剣で相対した。
剣技のスキルは封印できた。なんとなく、スキルを見せるのはいやだ!
3合剣を交わすと俺の剣は弾き飛ばされてしまった。
さらに剣の腹で腕をぶったたかれた!
「ああ、すまん、ヒロト。興奮して我を忘れてしまったよ。すまん。」
「・・・うん、もういいよ。」
イスマは剣を収めたが、謝りながらもやはり嬉しそうだ!
味方が弱くて嬉しいってどういうことだ?
次の日、盗賊の根拠地に向かう。
「ヒロト、もう痛くない?」
結菜が回復魔法を使えることは内緒のため、アリオトの僧侶に回復魔法を使ってもらった。
でも結菜の方が優秀な回復魔法を使うみたいだ。
結菜はホントにすごいよ・・・
「ああ、もう大丈夫だよ、ありがとう。」
イスマが結菜にまた話しかけていたが、結菜は無視していた。
もうすぐ盗賊たちの根拠地に着くらしい。
結菜が囁いてきた。
「どう、盗賊たちいるかな?」
「いや、この先にはいないね。」
盗賊たちの根拠地にたどりついたがやはりもぬけの殻だった。
キャンプの跡はあるが、とっくに盗賊たちは逃げ出していた。
「奴らの動きが早いな。仕方ない、街へ帰るぞ。」
盗賊たちの根拠地で合流した兵士たちは別のルートを通るとのことで、
また同じメンバーでカラカスへ帰ることになった。
夕方になったため、もう一度、キャンプすることになった。
俺は一人で眠っていたが、深夜、仮眠中のはずのイスマがゆっくりと動き出した。
眠っていても、ちゃんとレーダーが作動していてよかったよ!
結菜のテントの方向だ。
素早く結菜のテントの前で待ち構える。
満月の月明かりの下、平服の男がやってきた。
俺だ!俺の顔をしている!
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