★108 夜番
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いつ魔石になるか待っているが、全然魔石にならない。
夕方になったが、まだ魔石にならない。
みんなから、俺の索敵能力を疑われてしまったが、もう一泊、
ここでキャンプすることになった。
半日近く埋められていて死なないハズがない、
ここでキャンプするのは俺のせいだってみんなが言って、
見張りの前半は俺が一人でしろと言われた。
後半は貧乏くじを引いたアリオトの6人だ。
ルシュクルがにこにこしながら話しかけてきた。
「あの~、ヒロトさん、アタシたちが見張りを替わってあげよか?」
「えっ、ホントにいいの?」
俺はルシュクルの提案に飛びついた!
「でも、あたし、索敵がヘタだし・・・無理ね!」
ミシェルがニコニコしている。
えっと、どういうことだ?
「じゃあ、一緒にしよう。俺が色々と教えてやるよ。」
「う~ん、色々教えられるとユウナさんたちに怒られちゃうから、
やっぱり1人で頑張ってね!」
ルシュクルがニコニコしながら標準語で断ってきた!
言い出したのはそっちなのに!
スピカのみんながニコニコしている。
はっ!以前、ダメだししたことのお返しか!
俺に期待させ、その期待を粉砕して楽しんでいる!
ひどい、ひどすぎるわ!
「結菜、俺ってかわいそうじゃない?」
「一人で夜晩なんて久しぶりだから楽しんでね!」
「そんな〜」
俺が見回すと、みんな目をそらしてクスクス笑っていやがる!覚えていろよ。
翌朝、食事をしていると獅子がようやく死んだ。
また、土魔法で土を柔らかくしてもらい、土をアイテムボックスに放り込んでいく。
10メートル掘り進むとようやく大きな魔石があった。
意気揚々とギルドに帰ったら、アクルックスの連中が待ち構えていた。
俺たちの表情を見て、声をかけてきた。
「勝ったのか?どうやったんだ?」
「もちろん勝ったよ。俺がズバッと切り捨ててやった!」
「・・・うそだろ。」
絶句するアクルックス。
「ヒロト、手柄を横取りするのはよくないわ。」
結菜に諭され、本当のことを言うことにした。
「アクルックスが無理なら俺たちも無理だからな。
アレクの発案で、落とし穴に嵌めて、埋め殺しにしてやったよ。
ほぼ穴を掘ってくれた土魔法の職人のおかげだな。」
「卑怯だぞ!」
ジョンガリが声を上げたが、俺はへっちゃらだ。
「クエストに殺し方の指定があったか?魔物相手に卑怯もクソもあるかよ!」
ジョンガリが何やら喚いたが、ディアルマが一喝した。
「ジョンガリ、黙れ!
・・・今回は俺たちの負けだ。次は勝つ!」
ディアルマを先頭にアクルックスは出て行った。
ギルド職員から報酬をもらって、その報酬はシリウスとアリオト、土魔法の職人に渡した。
魔石は凄い金額になった!この分配は俺たちも加わった。
あわせると職人たちの3か月分以上の給料だそうだ。
「また呼んでくれよ、一人ぼっちで夜番のだんな!」
「夜道を歩くときは気をつけろよ!」
職人たちは、俺の脅しに笑いながら帰って行った。
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