★106 アメリア
よろしくお願いします。
9月1日
これからは、毎月1日はクランの休みの日として、宴会をすることになった。
今回は城壁の外の河川敷でバーベキューだ。
寺子屋の子どもたちも呼んだので大騒ぎとなってしまった。
この街に来て1か月立つが、みんなすっかりなじんだようだ。
だけど、ウォルターだけ浮かない顔をしている。
「どうかしたのか?ディアナのことか?」
「ああ、ディアナも俺のことを好きになってくれたけど、
俺の両親が大反対していて・・・」
「そうか、親と揉めているのか、大変だな。」
「まあ、気長に説得するさ。」
俺たちは明日から、今度はシリウスと一緒に12階を探索する。
スピカは安全に6階を探索しなおすそうだ。
9月2日
俺の案内で進み、魔物がいればシリウスに任せた。
ウォルター以外はみんな15歳だが、武器がいいこともあり、
もう銀ランクパーティでもいいくらいだ。
ウォルターは賢者だから回復魔法も使えるので、パーティとして完成度があがり、
12階でも楽勝で進んでいく。
ただし、アメリアたんは相変わらずお荷物だ。
本人は攻撃魔法が欲しいと熱望しているが、手に入らない。
まあ、しばらくはこれでいいけど・・・
9月22日
今から20階のボス部屋に入る。
カラカスの20階を突破したのは今年の1月だった。
あのときはビビって、突破するまで1か月以上かかってしまった。
おかげでミスリルを手に入れ、愛海に小盾、ブーメラン、籠手を作ってもらったな・・・
念のため、パーティをシャッフルして挑戦した。
俺、愛海、ダリヤ、アレク、ポロッカ、アメリアで組んでみた。
敵はオークナイト1匹、オークリーダー5匹だった。
愛海とダリヤがオークリーダー1匹ずつを瞬殺した。
オークナイトは俺が引き受け、アレクとポロッカがオークリーダー1匹ずつ引き受けていた。
もう1匹のオークリーダーはアメリアを追いかけ始めた。
そのオークリーダーはダリヤの矢が仕留めた。
苦戦していたポロッカが耐えきれず弾きとばされた。
俺は「影剣」を使ってオークナイトを斬り殺し、
さらにポロッカを弾き飛ばした奴を殺した。
アレクはダリヤの助けもあって敵を倒すことが出来た。
ポロッカは軽い打ち身だけだった。無事でよかった。
お宝は普通の槍だったので、アイテムボックスに放り込んだ。
21階に行き、結菜たちが来るのを待っていると、アメリアたんが泣き出した。
「ワタクシが全く役に立たないので、ポロッカが殺されるかもしれませんでした。
ごめんなさい。」
「ポロッカは無事だよ。ヒロトさんはそんな危ないことはさせないよ。」
アレクが慰めたが、泣き止むことはなかった。
結菜たちがやって来た。こちらは同じ敵を瞬殺したらしく、
アメリアたんが泣いているのにビックリしていた。
「アメリア、直近の占いの結果はなんだった?」
俺が名前を呼び捨てにしたので、アメリアたんは驚き、泣き止んだ。
「いつもどおり「強くなりなさい。」です。」
「俺たちはシリウスのメンバーが早く強くなるように一緒にここまで来た。
明日からは俺たちは21階に挑むが、お前たちは13階に挑め。
だけど今のままでは20階は全く無理だ。自分たちでも分かっているだろうけど。
アレク、今年中にシリウスはどうしたいかよく話し合っておけ。
アメリアが攻撃魔法を使えるようになるまで、15階より下のみ探索するか。
それとも・・・」
アメリアとアレクが蒼白になった。
「他のメンバーが強くなってもいいわけですよね。」
アレクが弱々しく言うが、もうきっぱりと言ってやる。
「アメリアはそれで良いのか?みんなに助けてもらうだけで良いのか?」
アレクは絶句してしまった。
「ヒロト、言い過ぎよ。
・・・13階なら問題ないはずよ。もうしばらく時間があるわ。
12月になってから相談しなさい。」
愛海が助け船を出してくれた。
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