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★104 アクルックス

よろしくお願いします。



俺たちを侮辱した奴に向かって歩いて行くと、

また別の40歳くらいの戦士の男が立ちはだかった。


「これで手打ちにしないか?」

「誰だ、お前?」

「俺はジョンガリがいるパーティ「ベクルックス」のリーダー、ミラションだ。」


「こいつらの発言はパーティの意思か、こいつらの勝手な思いか、どっちだ?」

「・・・パーティは関係ない。」


「手打ちって何だ?謝罪もせずに、一発殴られたからそれでいいってことか?

ふざけるな、そこの戦士こっちへ来い!

俺の妻、仲間、大事な恩人を侮辱した罪に相応しい罰を与えてやる!

パーティは関係ないんだろ、ミラション、そこを退きなよ。」


指さされた戦士の顔色が蒼くなったが、動かない。

ジョンガリを一発で仕留めた俺にビビってしまったようだ。


ミラションは頑なに言い張った。

「俺はメンバーを守る!」

「あっそう。」


俺は、2メートルは離れていたミラションに一瞬で詰め寄り、前蹴りを放った。

ミラションは蹲り、チェーンメイルで守られている腹を抑え、ゲーゲー吐き出した。


「来い!武器は何でもいいぞ。素手で可愛がってやるからな。

おい、そこの斥候、お前も一緒にかかってこいよ!」

右手を前に出し、人差し指でおいでおいでをする。

二人は蒼白になって動かない。


「おい、聞こえているのか、戦士のラング、斥候のグッチョ、お前たちだ!」

知らないはずの名前を呼んでやると謝り始めた。


「すまん、言い過ぎた、許してくれ。」

「それで謝っているつもりか?偉そうな小僧をぶちのめしてみなよ?」

俺は取り合わず挑発したが、奴らは大声で謝罪の言葉を喚き始めた。


ベクルックスに関係のない冒険者たちが今度は俺に同調した。

「おい、ラング、グッチョ、戦えよ!冒険者なのに口だけなのか?」


「何だ、何だ、何騒いでいるんだ?」

大声を出しながら今度は50歳くらいの男が入って来た。


「俺はここのギルド長のダスティだ。

お前たちがポラリスか。謝っているんだ、もう許してやらないか?」

「俺たちが理不尽に絡まれているとき、ギルドの連中は一言も声を出さなかったぞ!」


「そいつらは文官だ。ごつい戦士たちを止められるわけないだろう。

だから俺を呼びに行っていたんだよ。」


ダスティはニヤリと笑った。

「それにヒロト、お前が悪いんだぜ?」

「ん、どういう意味だ?」


「お前が見た目普通なのに、たった1年で金ランクになるわ、ダンジョンは制覇するわ、

そのうえ、キレイな女を5人も妻にしているそうじゃないか?

あれ、もっとたくさんキレイな女がいるじゃないか?

お前が悪い!」

怒りが急速に引いて行った。


「あんたも理不尽なことを言うな?」

「こいつらと揉めに揉めると金ランクパーティ「アクルックス」が出て来るぞ。面倒だろ?」

「だけどさ・・・」

「グッチョとラングには罰を与える。ギルド内でお前たちを挑発したからな。

おい、みんな、そちらの緑色の長い髪の美少女はラウダシオン伯爵の三女アメリア様だ。

ポラリスのメンバーに手を出すときは、伯爵の怒りを覚悟しておけよ。」


ベクルックスだけでなく、他の奴らも何度もうなずいた。

アメリアたんのこともちゃんと知っていて、俺たちに手が出しにくいようにしてくれた。


「ヒロト、ありがとう。でも私たちならもういいよ・・・」

グレイスが声をかけてきた。

「わかった、そいつらのことは任せるよ。ギルド職員の不始末は何か便宜を図ってくれよな?」

「ハイハイ、分かりましたよ。」


その夜、梁多と千家がもう一人、男を連れて尋ねてきた。

「お前が可愛がってくれた奴らのクランのリーダー、ディアルマだ。

すまなかったな。もうお前たちに絡まないように言っておいた。

望むなら、ダンジョンの40階まで連れて行ってもいいぞ。」


「そうだな・・・ミラションにはやり過ぎたから、止めておくよ。」

「そうか、じゃあな。」

あっさりと帰って行った。


「おい、いきなりやらかしたな?」

「でもあの二人に簡単に素手で勝つなんて凄いね、私は全然自信ないけど・・・」

梁多と千家が、ディアルマが帰ったのを見て話し始めた。


「まあダンジョンを制覇したからな。」

「ホントかよ、何か凄いアイテムとかあったのか?」

「内緒だ。」


「ケチ、だけど俺たちも頑張らないとな?」

「でもホントにいいの?ベテルギウスに案内してもらっても、20階くらいなんじゃない?」


「いいさ、クランの連中と一緒に行くいい機会だからな。」

「1年前に会ったときは、クランなんてなかったろ?

一体どうなってんだ?世話している子どもが10人くらいいるんだろ?」

「俺の人望のせいだな?」


「・・・でどうなんだい、友道さん?」

「間違いなく人望のせいじゃないわね。巡り合わせかな、強運のせいかな?」

「俺って可哀そうだろ?」

「ハーレムの主が何言ってんだ?」

梁多は嘆息し、千家はナメクジを見るような目つきで俺を見ていた。




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