★102 ラウダシオン伯爵
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新章「ゴブリン戦争編」です。
7月31日
結局、全員で引っ越すことになってみんな一緒にスプートに着いた。
アメリアたんが早馬を出し、家を用意してくれと伯爵にお願いしていた。
ラウダシオン伯爵から呼び出しを受けているので、家の整理はフォーバルたちに任せて、
妻5人とアレクとで行くことにした。
アレクはフリッツを誘ったけど、この言葉が帰って来た。
「イヤだよ!」
ラウダシオン伯爵は60歳くらいで、人が良さそうな顔で、白髪をオールバックにしていた。
アメリアたんを見る目は優しいというより、甘そうだった。
そのアメリアたんは、初めて見る伯爵令嬢らしいドレスを着て、
近寄りがたい雰囲気を出していた。
周りにはお付きの文官や護衛、アメリアたんの母親?もいた。
ビュコックの爺さんとウォルターもいる。
ひとしきり自己紹介と挨拶が終わったあと、伯爵が話し始めた。
「君たちは本当に凄いな。
たった1年余りで盗賊団を壊滅させ、ダンジョンを見つけ、さらに制覇までするとはね。
おかけで、寂れていたカラカスが栄えだしたよ。
ところで、君たちがこの世界に呼ばれた理由は知っているかね。」
「9年後の魔王の復活に備えてでしょう?」
伯爵は、俺が回答したのにニコニコして黙っている。目は笑っていないかな?
「私たちはこの国の法律やしきたりを守ります。
また注意していただければ、すぐに改めますので、よろしくお願いします。」
結菜が答えると、伯爵はうなずいた。
「ビュコックの薬を用意してくれて感謝している。
また、アメリアが大人の女性へと成長している。
さらにこんなに早く能力が上がったのは、君たちのおかげだが・・・
アメリアは冒険者などにはやらん!」
俺とアレクが睨みつけられたので、頭を下げた。
やはり大事な人を守るためには鬼になるよな?
「アレク、君がアメリアのパーティのリーダーだね。
君たちの役割は、アメリアを傷一つ着けずに帰ってくることだ。」
「ハイ!」
アレクは直立不動で返事をした。
「アレク、お前たちはアメリア様の心も守る必要がある。
アメリア様はパーティメンバーが命を落とすのはもちろん、
怪我をしても心を傷める人だ。お前たちが犠牲になったら意味がないぞ。」
「ハイ!」
俺が口を挟むと、アレクは笑顔で大きく返事をし、伯爵は微妙な表情をしていた。
伯爵との面会が終わると、アメリアたんに誘われ談話室に向かった。
「お父様が失礼なことを申しまして申し訳ありません。」
「可愛い、可愛い娘を守りたいからな、当然のことだよ。
ただの冒険者なんかにやれるもんか!って感じだろ。
アレク、ただの冒険者じゃないって見せてやれよ!」
「ハイ!」
元気よく返事したアレクに妻たちが声をかけた。
「愛しい人のために駆け上がる、ステキね、うふふ。」
「頑張るのよ!」
「応援してるぜっ!」
みんなの前でアメリアたんのことが間接的に好きと言ってしまい、
アレクとアメリアたんは赤面してうつむいてしまった。
「結菜、俺たちがこの世界に来た理由って魔王退治じゃなかったっけ?」
「伯爵が言いたかったのは、国の言うことを聞くんだぞってことよ。
勇者が国の言うことを聞かない可能性があるわよね?
それでも呼ぶってことは、精神魔法で操ることが出来るとか、
殺すことが出来るんだぞってことじゃない?」
「ああ、だから法律を守るっていったら、うなずいたのか。」
「だから調子に乗らないでね。」
「気をつけるよ。」
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