★10 カラカス
よろしくお願いします。
4月12日
日が西に傾いたころ、カラカスの街についた。
高さ3メートルほどの城壁がまっすぐ南北に作られていた。
幅10メートルくらいの門扉があけ放たれて、兵士が5人いた。
挨拶だけすればよかったのでホッとしたよ・・・
門を潜り抜けてしばらくして、カスパーたちと別れた。
その際、1泊2日の護衛と盗賊の撃退分の報酬を1人6万リラもらった。
結構なお金をもらってしまった。
ちなみにお金は紙幣だった。魔法で複製を防止されているとのこと。
魔法って万能だな!
ルイたちに案内されてギルドに着いた。
受付嬢は若くて可愛かったけど、結菜の目が気になるから素知らぬ顔をした。
まずはパーティと個人の登録を勧められた。
字が読めなかった!
俺の通訳のレベルが低すぎる!
結菜は当然読み書きが出来たので、代わって登録してもらった。
パーティは最初だから「鉄」ランクだそうだ。
パーティの名前は「ポラリス」に結菜が決めた。
北極星だ!目立たないか不安だけど、結菜が登録しちゃったからね。
副ギルド長も対応してくれて、アウグストを殺したなら、
いきなり俺たち2人パーティが「鉄」から「銅」にランクアップするとのこと。
「銅」なら護衛も仕事にできるので、この町では必須だそうだ。
「銅」「銀」「金」と功績を上げれば上がっていくそうだ。
また「プラチナ」もあるが、これは何か特別な功績を上げないとダメだそうだ。
魔石を売り払うことにしたが鑑定に少し時間がかかるとのことだ。
アウグストの賞金と一緒にまた今度にした。
腹が減っているのでホテルに行くことにする。
「お前たちはまだカップルじゃないけど、
斥候と魔術師なんて、ホントぴったりじゃないか。組もうぜ!」
再度、ルイから誘われた。
うん、結菜とカップルになるなら喜んで!
だけど、とりあえずは色々と調べないと。
他にも同じクラスの奴らが来ているかもしれないしな。
礼をいい、明日会う約束をして別れた。
この街にいるときは、ギルドに伝言を残しておけば会えるとも言っていた。
カラカスには2つホテルがあり、お高い方のホテルは朝夕食付きで2千リラらしい。
安いホテルなら、朝夕食付きで1千リラだが、安全面で問題があるとのこと。
勧められた高い方のホテルに泊まることにした。
フロントには、ゴツくて、デカいポニーテールのおばさんがいたので頼んでみた。
「シングルを2つ。」
そのおばさんは結菜を見て言った。
「よかったね、空いているよ。」
・・・どういう意味でしょうかね!プンプン!
夕食はパンとご飯を選ぶことが出来た!
米、美味い、美味すぎる!
結菜との夕食が終わり、明日の約束をして部屋に戻った。
そしてベッドに倒れた瞬間、気を失った・・・
4月13日
「結菜、好きなんだ!」
俺は勇気を振り絞って伝えた。
結菜は眉をひそめ、斜め下を向いた。
「ごめんなさい。助けてもらったのに・・・ヒロトとは付き合えない。
だから、違うパーティに入ることにするわ・・・」
「ああ、待って。」
トントンとノックされ、結菜が「おはよう!」って部屋に入ってきた。
「あれ、また泣いているの?」俺を見てびっくりしている。
結菜にフラれた夢を見ていたとは言えない。
「あくびしたからだよ。」
って誤魔化した。
食堂へ一緒に向かっている途中、思い出した。
「あれっ?さっき、またって言った?」
結菜はちょっとバツが悪そうに答えた。
「少し前に女子のクラブ室の上にヒロトの靴があったじゃない?
靴を取ってクラブ室から降りたとき、泣いていたでしょ。」
「気づいていたの?」
「うん、男子高校生も泣くんだなってビックリしたよ。・・・大変だったもんね。」
「うん、まあそうだね。」
あの時は、俺をただの同級生として扱ってくれたことが嬉しくって泣いちゃったけど、
今は恋人になれないってことだよねって泣いているよ!
朝ご飯を美味しく食べ終わるとちょうど、ルイとグレイスがやって来た。
「おい、昼過ぎに盗賊の本拠地へ向かうから、お前たちは後でギルドに行けよ。」
「えらく急だな?」
「昨日の夜、決まったそうだ。
俺たちは、カスパーの護衛でスプートに行くから、
アリオトっていうパーティにお前たちの面倒をみるように言っておいたよ。」
「そうか、色々とありがとう。」
馬の売り払いに一緒に行ってくれた。
ルイが顔なじみだったらしく、「ちょっとイロをつけといたよ!」といって、たくさんのお金をもらった。
その後、ルイたちと別れ、服など必需品を買った。
お昼ご飯を少し早く食べ、昼12時にギルドに集合した。
読んでくれてありがとうございます。
毎日18時に更新します。
評価いただければ幸いです。




