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わかりにくい詩たち

愛の背に乗った、ヒーロー

TKGさんに捧げます

周囲には悪意が立ち込めていた

黒い煙が空気を汚していた

愛はその中を漂っていた

誰にも言えない見えない姿で

透き通ったエイのヒレを揺らして


自ら剣を抜いたつもりで

私も口から黒い煙を吐かされていた

正義の炎を噴いているつもりで

黒い煙を私も撒き散らしていた


その時、そのひとは愛の背に乗った

光で悪意を抱き締めようとしたのだ

その時、私にはようやく見えた

漂う愛の姿と

光のラガーシャツを身に纏うそのひとの暑苦しい顔が


愛の見えない人達は

そのひとが何に乗って飛んでいるのかわからなかった

ただ気持ち悪がった

悪意のハンマーで叩き落とそうとした


愛の見えた人達は

彼を讃えた

悪意の煙を光で照らす彼とラガーシャツの交換をしようとして

彼の仲間だと思われてしまった


戦争は、始まらなかった

そのひとが、姿を消してしまったのだ

自分への攻撃が、みんなに飛び火するのを恐れて

自分から、煙の外へ飛び出して行った


こうして


世界を『好き』で満たそうとしたひとは

世界を『嫌い』で満たす人々に駆逐された



たまごかけごはん

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― 新着の感想 ―
[良い点] 綺麗な言葉の使い方だと思います。意味深な内容ですね。 [一言] なんか心配になっちゃったんですけど。感想少ないし。また楽しいエッセイ投稿して下さいね。
[良い点] 良いですよねTKGさん。 あったかくて、優しく包んでくれて。オイシイところもあって。 私も大好きです。 もちろん卵かけご飯さんのことですよ?
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