騎士の力
私は騎士だ。
この国のため、家族のためにこの命を燃やし戦う。
私は私のために戦い、そして家族を守るのだ。
薄っぺらい人生。だが後悔は特にない。
私の力は強くはない。ただただ努力を重ねるだけしかできない。
私も一度は英雄や勇者というものに憧れたものだが
…まぁ、才能と言うものが私には無かった。
努力も才能だと家族や仲間は褒めてくれたが、そんなことは決してない。
何故なら、私の知る英雄は幾つもの苦難を乗り越え厄災を打ち払ったのだ。
私の知る勇者は努力を怠らず、仲間と共に巨悪を撃ち破ったのだ。
努力は誰にでも出来ることなのだ。そして、その努力が報われるのは一部の才能があるものだけなのだ。
などと、文字を連ねてみたが。先ほども言ったように私に後悔はない。
私の思い浮かべる英雄とは違ったが、国を厄災から守ることは出来た。
巨悪は倒せなかったが、巨悪から国を守ることは出来た。
私一人の力でないことは明白だが、私の大切な人を守ることが出来たのだ。
私は騎士だということに誇りを持っている。
さて、そろそろ筆をおくことにしよう。文章を書くなんて私には似合わない。私は何時ものように、明日も自分の出来ることをしよう。
おやすみ