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失踪事件

 私のツノから建った塔は、どうも私達以外には見えていないらしく、多分開けた時の手形が、所有者としての契約だったのかもしれません。


 晴天の、そよ風が心地よい日でした。


 通路のベンチで、レモングラス先生と日向ぼっこをしていた時です。


 どうやって入って来たのか、見たことのない兵士達がバラバラと侵入してきて、「あちらを捜せ」


 「お前達は、向こうだ」


 と、使用人達が止めるのも聞かずに、乱暴に家捜しを始められて、先生と二人呆気にとられていました。


 指揮をとっていた兵士は、私と先生に気づくとツカツカ近づいて、死ぬほど怯えさせられたのよ。


 「貴女が、レモングラス嬢ですね。こちらは、デッセン大公公爵様の……」


 レモングラス先生は、震えながらも私を後ろに隠して下さったわ。


 「先ずは、ご自分の立場から説明をするべきではありませんか?」


 「これは、失礼致しました。卿のご長男であるエルリアン公爵様直属の第三部隊隊長ライルと申します」


 「これは、いったいどう言うおつもりですか?」


 「実は、ピエナ姫のご長男であるエリュミラード様が、昨夜から西館にお戻りになられず、こうして館内を捜索している次第です。どうか、ご協力をお願い致します」


 私は、先生にくっついて顔を隠せた事を幸運に思いました。


 まさか、あの塔で眠ってしまわれたのではないかと思ったからです。


 はやる気持ちを抑えて、急いで確認しなければならないわ。

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