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ムーのお家

 ムーは、現代でもきっと変わった人間だと思うの。


 レプトは、同じくらいの年齢なんだけど、自信に溢れていて世界は自分を中心に……の男の子。


 勿論、努力をしている事は知っているわ。


 「ムーみたいに能力があったら、国中を手中に納めてやる! のに、なんで能力があるのが俺じゃないんだ」


 「ムーは、静かに暮らせればそれでいいわ」


 「まったく、天は無駄な事をするよ」


 アイドルみたいな可愛い系の男の子が、ふてくされている。


 「それに、ムーみたいに自分の資産があったら、もっと贅沢出来るのになあ」


 「それで、静かな場所はあったのかしら?」


 興味がないから、話しの腰を折っちゃった。


 「勿論。契約に記した通り、ちゃんと用意したさ。これから案内するよ」


 引き抜かれた形で有利に契約を交わしたのよ。ムーちゃん頑張った。


 研究開発するなら、静かな環境じゃないと無理よって伝えておいたからだわ。


 北の総領府は、北側を連なる山に護られていて、東側の蛮族と言われるラジオラスと言う国の脅威にさらされている領なの。


 それで、私の仕事場兼お家は、山側で隣りの領に近い場所に用意してくれたのね。






 お引っ越しがすんで、まず最初にした事は要塞作り。


 どういう事かと言うと、案内された屋敷は、かなり広い敷地だったから、全部取り壊してもらったの。


 それで、真ん中に五LDKの風呂つき家を建ててもらったわ。


 ちょっとお金がかかっちゃったけど、ムーは無駄遣いしないから必要経費よ。


 後は、周囲を迷路みたいな垣根で囲ってしまい、避難場所として、あの鉱石も埋めて塔も作っておいたわ。


 そして、番犬を番で飼ったのよ。完璧でしょう?


 もう、自分の好きに出来る事が嬉しくて楽しくて、色々な事を忘れて没頭していたわ。


 だけど、そんな隔離されたムーの要塞に、何故か色々な事が起こって行くのよね。


 おかしいわ、どこで間違ったのかしら?

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