表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/46

あっという間

 ムーは、一所懸命縫ったのよ。


 場所によっては、ワンポイントししゅうしたり、大胆に開けて裏から別の美しい布を見せたりしていたのよ。


 だって、布でも糸でもボタン(木)でも、様々な質や素材が取り揃えられていて、使わないなんて勿体ないもの。


 検品しているスノマールさんも、特に何も言わなかったので、注意しながら進めたのよ。




 ある朝声をかけられて、ムーは、ボタンつけになったの。


 その時も、ちゃんとスノマールさんの目を見たのよ。


 信頼度 10 青

 貢献度 30 緑

 期待度 60 黄


 スノマールさんの思考がこう変わっていたわ。


 と、言う事は、概ね繕い物は評価が高かったのかな?


 ホッと胸を撫で下ろして、ボタンつけに取り掛かったのよ。


 今度は、似ているボタンを見つけたり全部取り替えたりと、なかなか判断が難しい。


 ムーは、少し欠けたボタンの反対側をまた削って、でんぷん質をつけながら綺麗な糸を巻いてカラフルにしたり溝を掘ったり、時には、一つだけアクセントにしたりしたわ。


 よほど派手でない限り、返ってはこなかったわね。


 そのうち、商業職人の方を手伝わされるようになって、今まで行った事のない、東側の棟に足を運ぶはめになってしまった。


 男の人達の中で、ムーはやっていけるのかしら?


 不安で一杯になる。


 でも、外で働くつもりなら、これぐらいで尻込みしていたら駄目よね。


 気合いを入れて向かうムーだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ