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修行の成果です!

こんにちは。オムレツです。

投稿が少し遅れてしまいましが、どぞ!

こんにちわ。ユーテシア・グレイスです。

異世界に転生してから約5年と半年が経過しました。

今日も今日とて修行に精を出しています。今は中庭で母様と早朝の魔力を感じれるようになるための特訓中です。

最近では、以前より自身の魔力を感じれるようになってきたんですよ?頑張っているでしょう?剣術はどうしたかって?もちろん続けているに決まってるじゃないですか!今では、走り込みと型の稽古に加えて、実際に父様と打ち合いの稽古も追加されました。ユーテシアは現在進行形で成長中です。


「ユティちゃん?どうかした?」

「いえ、ちょっと考え事していただけです」

「そう?なら始めるわよ」


(おっと、いけない。集中しないとですね。なんか最近は取っ掛かりみたいなものは感じるんですけどね)


「じゃあ、行くわよ。いつも通り手から順番に心臓までね。力は抜いて、自然体で、無理やりこじ開けるんじゃなくて、自然に魔炉が開いているようなイメージを持って」


そう言ってユーテシアとクレアは目を閉じ循環を再開した。

そして循環を続けて約30分が経過した頃ユーテシアの様子に変化が現れた。


(自然に、流れるように。やさしく、母様みたいに温かくて、溢れてくるように。

ん?なんかすごく温かくてなんかほっとする何かが溢れて来て、包まれてるような感じがします)


そこで初めてユーテシアは目を開けた。

そこに見えたのは嬉しそうに目を細めて微笑んでいるクレアだった。


「ユティちゃんおめでとう!これでユティちゃんも魔道士の見習いさんだね!」


ユーテシアの体を巡っていたのは少しぎこちないが確かにユーテシアの魔力だった。


「これがボクの魔力?」


「そうだよ。それがユティちゃんの魔力。本当はもう少し掛かるかと思ったけど、半年で終わらせちゃうなんてさすが自慢の娘だわ~」


クレアはそういってユーテシアに頬ずりをしながら、いつもの「娘って言わないでください!」という突っ込みを待っていたが、、


(これがボク魔力ですか。ふふ♪これでやっと魔道士としての第一歩を踏み出すことができました)


そんなことに気付かないほどユーテシアは達成感に浸っていた。


「あれ~突っ込みなし?まぁ気持ちはわかるけどねー私の時も嬉しくて仕方なかったもん。

さて、ユティちゃん自分で魔炉を開くことができたことだし、本格的な特訓は明日するとして、試しにちょっと魔法使ってみる?」


ユーテシアのそんな言葉にユーテシアは首をかしげた


「そんなにいきなり打って大丈夫なんですか?それに今はできてますけど、明日もちゃんと自分で循環できるでしょうか?」


「もちろん大丈夫だよ!私もちゃんとサポートするしね。後、魔力の循環はね一度成功すると体が覚えちゃうもんだから大丈夫。むしろ今日より慣れてスムーズにできると思うよ」


(なるほど自転車みたいな感じなんですね)

そんな事を一人で思いながらユーテシアは頷いていた。


「じゃあ、まずは私がお手本見せるね。いくよ!」


そう言ってクレアは木に向かって右手を伸ばした。


「汝が求めるは光の弓矢、わが敵を撃て『シャイニング・アロー』」


クレアが詠唱を終えたと同時にクレアの手から眩い光の弓矢が形成され、木に向かっていきよく飛んで行き深々と突き刺さっていた。


「ありゃ?ちょっと威力強かったかな?まぁでもこんな感じだよ」


少し力を入れすぎたことに首をかしげていると、ユーテシアはうつむき気味に少し震えていた。


「かっ」


「かっ?」


「カッコいいです!母様!ボクも、ボクも早くやってみたいです!」


(光の弓矢とか激しく厨二心をくすぶりますね!)


「えへへ。そうかな~じゃあさっそくやってみよっか」


クレアはユーテシアに褒めらたことに頬を緩ませ、ユーテシアの背後に行き、手を取った。


「じゃあ、まずは循環させてる魔力をできるだけ右手に集めて。そう!そのままその魔力が弓矢を形成する事をイメージしながら、さっきの詠唱を唱えつつ、その魔力を切り離す。うーん、そうだね~投げちゃうイメージかな」


「はい!じゃあ行きます!

汝が求めるは光の弓矢、我が敵を打て『シャイニング・アロー』」


(むむっ意外と形を作るところまでは簡単だったんですが、飛ばすのが難しいですね。なら、母様の言う通りに投げるイメージで行きますか。うーん、えい!)


ユーテシアは魔力の切り離しに唸りながら、クレアのアドバイス通りに投げるイメージ、もとい本当に振りかぶって弓矢を吹っ飛ばした。


「ちょっ!?ユティちゃん確かに投げるイメージとは言ったけど本当に投げろとは言ってないよ!?

それにそんな投げちゃったら変なところに飛んでいって...」


クレアはユーテシアの暴投に驚きつつ、弓矢の飛んでいった先を見て、顔を青くした。

その飛んでいった弓矢は奇跡的にメイブが洗濯物を干していた最中の竿に突き刺さり、そのまま見事に吹っ飛ばしてしまった。


「「...」」


メイブはこめかみに青筋を浮かべながら、笑顔で2人に向き合った。


「...2人とも修行に励むのは結構ですが、それに適した場所というものがあ・り・ま・す・よ・ね♪」


表情こそ笑ってはいるが目は全く笑っていないメイブに2人は激しく首を縦に振りながら、、


「「うぅ〜すいません以後気を付けます」」


「クスっ」


2人とも正座で反省しているのを見てメイブは思わず笑ってしまった。


「どうしたの?」


「いえ、ただお2人がそっくりな様子で落ち込んでいられたので少し可笑しくて、あとそんな落ち込まなくて良いですよ。洗濯物はもう一度洗えば良いだけですから」


「そんなに似ていたでしょうか?(かしら?)」


2人は向き合って確認しようとした動作さえ一緒な事に2人も吹き出し笑い合った。


「お気になさることはありませんが、失敗を忘れないためにも罰ではありませんがお仕置き的なものは必要ですよね♪

今夜のおかずにお2人の苦手なお野菜を出しますからしっかり食べてくださいね」


それまで笑いあっていた2人の時が止まった。


「「そんな殺生な〜」」


2人の叫び声が中庭に響き渡り、そんなこんなでユーテシアの魔道士見習いとしての1日目が終了した。

読んでいただきありがとうございました!

もう少しユーテシアの心情を上手く表現できるように頑張ります!

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