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異世界1日目

こんばんはオムレツです。

異世界の話がやっとスタートです。

では、どうぞ

「、、さま 奥様生まれましたよ!元気な男の子です!」


そんな声と共に境也は意識を次第に覚醒させていく


(う~ん、誰だこの声聞いたことないな。ていうか体も思うよに動かないし)


境也は朧気な意識の中ついに目を開ける


「わうう(眩しっ)あう?(あれ?)

いいあうえんのうあ(知らない天井だ)」


そんな産声も上げずに何かを呟いている境也をみて、長い銀髪の綺麗な女は、焦りながらもうひとりの茶髪のメイド服を着た女に尋ねた


「ねぇ!ユティは、ユティは全然泣かないけど大丈夫なの?」


そのように尋ねられて茶髪の女は、不思議そうに首を傾げた


「おかしいですね~

体は健康そのものですのに。

それに先程から何が呟いていらっしゃいますし」


2人のやり取りを聞いて境也は次第に自体を理解し始めた


(あっれ~。

もしかしてアステルが言ってた異世界に連れてってあげるって転生させてあげるって意味だったのか?)


(しっかし赤ちゃんか~

大学生が赤ちゃんからリスタートってのは何かときつい物があるが、まぁせっかく念願の異世界なんだ、素直にアステルに感謝して、期待に応えられるような人生を送らないとな)


境也が心の整理が終わった頃

2人の話はより焦りに満ちたものになっていた


「ねぇメイブっ、ユティは本当の本当に大丈夫なの?

心配、心配だわ、あっそうだお医者様にみせればいいんだわ!」


銀髪の女はおろおろしながら閃いたように提案する


「奥様、閃いたような顔をされていますが、落ち着いてください。

奥様は治癒魔道士でございましょう?」


メイドの女は少し呆れ気味に言った


「あわわ、そうだったわ。

そ、それじゃ『バイタル チェック』」


銀髪の女がそう唱えると温かい風が境也を包んだ


「体温正常、内部と外部ともに傷なし、状態異常も特になし」


境也を包んでいた風が消えると、銀髪の女は安堵の表情を浮かべた。


「よかった~ちゃんと元気だった!」


(なんだったんだ今の風は?

もしかして今のが魔法だったのかな?会話から察するに体調を調べる魔法ってとこか)


境也がまだ1人で考え込んでいると


「元気なのが分かったのは嬉しいんけど、なんで泣かないんだろ?」


銀髪の女がまだ少し不安そうな顔をしていると


(いっけね、1人でゴチャゴチャ考えてる場合じゃねー

転生していきなり母さんを悲しませるとこだ。

ここは、童心ならぬ赤子心に戻っていっちょ行きますか)


境也は決意を固めると、息を吸いこんで


「おぎゃーーーーー」


と盛大に産声をあげた


「ユティちゃんがやっと泣いてくれたー!」


銀髪の女が嬉しそうに両手をあげて喜んでいると

部屋の扉が派手に開けられ、体の引き締まった茶髪の男が入ってきた


「今の声はユティか!?ついに生まれたか!?」


そんな乱雑に入ってくる男に対しメイドの女は


「旦那様、赤子がいるのですからあまり大声を出してはユーテシア様が驚いてしまいます」


とお叱りを受け男は申し訳なさそうな表情を浮かべるが、すぐに気を取り直し銀髪の女に問いかけた


「クレア!ユティは!?」


「ふふ、そんなに慌てなくてもユティはここよ」


「お~ユティ~可愛いな~目元なんかクレアにそっくりだ!

ユティ~生まれてきてくれてありがとうな~、

あとクレアもユティを産んでくれてありがとうな。疲れてるだろ?休むか?」


「ふふ、どう致しまして。休みたいのは山々だけどもう少しユティちゃんの顔を眺めていたいかな」


「そうだな、じゃ一緒に眺めるか!」


そんな喜しそうな2人の声を聞きながら境也は


(「生まれてきてくれてありがとう」か、、、

そんなこと今まで言われたこともなかったな。よーしこんな良いいい家庭に生まれたんだ異世界では全力で生きるぞ、おー)


境也はそんなやる気と希望を胸に抱きつつ、襲ってくる眠気に身を任せた


そんなこんなで、境也の異世界での1日目が幕を閉じた

読んでくださってありがとうございます。

いろいろ名前を出していますが、詳しい紹介は次回させてもらいます。

では、また次話で


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