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白い部屋!?

こんばんは

オムレツです。

今回は前より長めです

「ふぁ~あれ?寝ちゃってたのか

早く風呂に入らないとな~」


そんなことを呟きつつ境也は起き上がった。

その時


「こんにちは。越後 境也君、いや、

こんばんは。かな?」


突然そんなふうに話しかけてきたのは金髪巨乳の天使のような女だった。


「うわぁ!びっくりした。こ、こんばんは」


境也は大げさに驚ききつつ次第に周りの変化に気づいた。


「あれ?よく見たら、ここ俺の部屋じゃない!

てか、何にもないなここ」


周りを見渡すとそこは真っ白な部屋だった



「何もない部屋、金髪巨乳美女の天使...

なるほど!夢か!」


「おーい

夢じゃないよー、それに天使って言ってくれるのは嬉しいけどちょっと違うかな」


その女は少し照れつつ宣言した。


「私の名前はアステル

地球担当の女神だよ。つまり偉~い神様だね」


境也は「こいつ大丈夫か?」と内心思いながら思いながら見つめていると


「どーしたの?そんなに見つめちゃって

もしかして、惚れちゃった?」


アステルがにやにやしつつ境也に尋ねると


「はぁー何言っちゃてんの

そーいうのは銀髪男の娘になってから言いなよ」


そんな境也のバッサリとした回答にアステルはプライドを傷づつけられたのか、少し不機嫌になりつつ反撃した。


「そこまでしたら別人じゃん!

もーそんなんだから、21歳ニート童貞なんじゃん」


「に、ニートじゃねーわ」


境也が慌てて反論するが


「あっ童貞は否定しないんだ。

てか、話が始まらないじゃん。

こほん。越後 境也君、君に異世界に行く権利をあげましょう」


アステルは高らかに境也に告げた


「唐突だな。まーこれが100歩譲って夢じゃないとしよう。確かにそれは俺が心の底から望んでいたものだ。だが、なぜ俺なんだ?」


境也は怪訝そうな顔を隠そうともせず聞いた


「理由か~。それ位ほど大した理由はないよ。

たまたま、地球を観察している時に君を見つけたんだ」


境也の少し釈然としなさそうな顔を見て、アステルは話を続けた。


「まぁ沢山人がいる中、君が気になったのは

、君の魂が寂しそうに陰っていたからかな」


「寂しそう?そんなことは無いと思うが」


「ううん、魂の色は嘘つけないよ

君は、今まで一生懸命頑張れる目標もなく、何かを達成したことすらない。だから周りからは特に期待も寄せられず、何も頑張れない自分に嫌気が指していたんでしょ?きっかけがあれば変われるって望んでたんだ。だから、私がきっかけをあげる。君が行きたがっていた異世界に送ってあげるよ」


境也はアステルの想いを聞き少し恥ずかしそうに答えつつ、思いを述べた。


「あ、ありがとな。こんなに俺のことを想ってくれた人は初めてかもしれない。

女神様、改めて俺からもお願いするよ。

俺にもう一度異世界でやり直すチャンスをください」


境也はアステルに向かって頭を下げた


「いいでしょう。女神アステルの名において君にもう一度チャンスをあげる」


アステルは境也が1歩踏み出そうとしているのが嬉しいのか笑顔を浮かべた



「本当にありがとう

ただ一つ気が掛かりなことがあるんだが

異世界に行った後、現実での俺はどうなるんだ?」


境也は頭を上げつつ尋ねた。


それに対し、アステルは少し言いずらそうに答えた。


「それはね

君は最初からいなかったことになってしまうんだ。

だから君が地球で生まれ育ったことを覚えているのは私だけということになってしまうんだ、、、ごめんね、これだけはどうにも出来ないんだ。君という存在は未来、過去を通じてすべて世界で一つしか存在できない。つまり異世界に君を送るということは、これまでの地球での過去の形跡を消し去り、君の魂を異世界に送るということになってしまうんだ」


「そっか、、、

誰も覚えてくれないのは寂しいけど、1人でも覚えてくれているならいいよ

女神様は覚えていてくれるんだろ?」


境也は少し寂しそう笑い問いかけた


「もちろんだよ。君が地球に居て、苦しみながらでも私の手を取り、異世界で1歩を踏み出す決意をした事は決して忘れないよ」


アステルは境也の目をしっかりみて断言し、

湿っぽい空気を取っ払うように尋ねた


「さて、じゃあ気を取り直して、明るい話題にしよう

異世界に行くに至って、異世界語翻訳の他にもう一つだけギフトをあげるけどなにがいい?」


「良いのか?そんなに大盤振る舞いして」


「いいよ、いいよ。

なんだかんだで、私は君が気に入っているんだ

少しくらいサービスしようじゃないか」


「そっか、じゃあ魔法適正をお願いしていいか?」


アステルは満足そうに頷くと


「うんうん、魔法適正だね。

おっけーこれで準備は完了だね

じゃあ早速だが君を異世界に送るよ。

少しの間だったが楽しかったよ」


アステルがそう告げると境也の足元に青の魔法陣が描かれた。


「ああ、俺も楽しかったし、感謝してるよ。

今度は胸を張って生きれるように頑張るよ


「うん、期待してるよ

もしかしたらひょっこり見に行くかもしれないしね~

では、越後 境也君。あなたに祝福があらんことを」


アステルが最後の言葉を告げると同時に境也は白い部屋から姿を消した。


「頑張ってね境也くん

ギフトは実はもう一つあるんだけど境也君驚くかな?」


アステルは境也いたところを見詰め少し悪戯っぽく微笑んでいた。

次回でついに異世界スタートです

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