プロローグ
どうも、初めましてオムレツです。
今回の作品が最初の作品となります。
誤字脱字等ありましたらガンガン教えてください
「あ~あ今回のテストはいまいちだったな~。ま、あんまり勉強してねーしあたりまえっちゃ当たり前か」。
そんな独り言を夕暮れの寒空の中つぶやくのは一人の青年。
その青年の名前は越後 境也身長165、体重50中盤、ルックス中の上、運動、勉強ともに中の中という何ともいいがたい大学三回生21歳である。
(そろそろ就職についても考えねーとな~。でもいまだにやりたいことねーし、今やってるって言ったら、学校行って、帰って、飯食って、ラノベ読んで寝るだけだもんな)
(ほんと俺ってつくづく目的もない人間だな)
そんな彼の今までの経歴といえば、中学では、帰宅部で帰宅部友達と一緒にゲームしたりして遊び、高校時代ではバイトを始めたがおおむねやることは同じであり、世間一般的に言う「リア充」的な男女交際や部活などといったことは一切してきていないのだった。さらには大学受験の際は、あまり勉強をしなくても行けるであろう大学を選び、今の今まで惰性で生きてきた。
「はぁ~、こんなんだから親に就活せっつかれるのかね」
(でも、目的もないのに就職なんて探せるかよって感じなんだよな。
ほかのみんなは何か目的のため日々生きたりしてるのかね~)
そんなことを考えているうちに自宅に到着した。
「ただいまー」
と玄関先で靴を脱ぎながら言っていると。
「あら、おかえり。
ずいぶん早いのね。ご飯まだできてないわよ」
と言いながら髪を肩ぐらいに切りそろえた女性が出てきた。
彼女の名前は越後 幸子である。境也の母親であった。
そして、彼女の父は、トラックドライバーであり、さまざまな行き違いにより現在別居中である。
しかし、父は、給料自体はある程度家に入れおり境也たちはある程度の基準の生活はできていた。
「うん、講義が思ったより早く終わってね。
いーよ、いーよ。
携帯いじって時間つぶすし」
と適当に返事しつつ境也は自分の部屋に入っていった。
彼の部屋は、ベッド、本棚、勉強机(ほとんど使用していない)ぐらいがあるぐらいで閑散としたものだった。
「さぁーて、飯ができるまでラノベでも読んで時間をつぶすか。」
と言いながら手に取ったのは、最近流行の異世界での転生を題材にしたラノベだった。
「やっぱり時代は男の娘だよな~。恥じらう姿がたまらんな
こんなかわいい子と一緒にいれて、冒険して、周りから期待されて、ちやほやされて」
「こんな人生送れたらさぞかし幸せなんだろうな~
俺も異世界転生できたら、俺の適当な人生変えられるのかね」
などとつぶやき、にやにやしながら読んでいると
「ご飯できたわよー」
「うーい、今いく」
などと適当に返事しつつ境也はリビングに向かった
「ラッキー!今夜はオムライスじゃん」
などとルンルン気分で食卓につく境也。そう何を隠そう境也は大の卵料理好きなのだ。(だが、生卵は受け付けない)本人いわく「だし巻き、親子丼、オムライス、オムレツ等はこの世で最も愛すべき食べ物だ。だが生だけは絶対に許せねー絶対にだ!」と境也にとってその二つはマリアナ海溝より深い溝があるらしいのだ。
「はいはい、落ち着きなさい
じゃあ、いただきます」
「いっただきまーす」
境也がテレビを見ながらオムライスをかっ込んでいると、
「そういえば、境也。
今日、学校からインターンの日付のお知らせ来てたわよ」
(むぅーせっかく至福のひと時だったのに)
「うーん、わかったよ。あとで見とく」
「また適当に返事して、、
行きたい仕事先見つけたの?まだならしっかり下調べしてちゃんとやらないと」
「わかってるよ、そんなことぐらい」
境也は少しむくれ、居心地が悪くなったのか、食事を手早く済ませ、足早に自室へ戻っていった。
「あーもー、またせっつかれたよ
ここ最近なんだか頻度増えてきた気がするな」
などと境也はベットで寝ころびながら愚痴っていた
「異世界だったらいくらでも頑張ってやるっていうのになー
なーんて、そんな世界があったら苦労しねーか」
そんな現実逃避をしつつ寝転がっていると境也はいつの間にか眠ってしまっていた。