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神の玩具は高く笑う  作者: 温和蜜柑
2/2

魔王討伐

少しお話しが頭の中で浮かんだから、いつもの様に頭の中で完結にあやうくしてしまいそうでした。

俺が異世界に送られてからもうすぐで1年が過ぎようとしていた。この世界において俺達神の玩具が持つ勇者と言う肩書き、けれど実際は神の玩具だけが持つスキルとも言えた。このスキルは無意識に人を惹き付け、周囲の士気を高めたり、この世界に存在する魔法の中にある特別な魔法が使えたりした。

俺はこの世界に来てから無我夢中に剣と魔法を学び、俺と同じ神の玩具を探し集め仲間にしていった。この1年でこの世界に来た奴は俺を含めて3人、しかもそいつらは俺の中学生の時のクラスメートだった。

1人は俺の幼馴染の桜木花音サクラギカノと当時1番仲が良かった中島弘人ナカジマヒロト通称ヒロの2人。2人が来たときは流石に驚いて焦ったが、知りあいが仲間にいると言うことは俺の責任感や不安を取り除いてくれるとても頼もしい奴等だ。

そして俺が異世界に来てこの世界のありとあらゆる事を教えてくれたアヤメさん。彼女も神の玩具で俺よりずっと前にこの世界にいて俺が現れるまではずっと宿屋を開いて過ごしていた。

今はその3人と共に打倒魔王を目標に日々鍛練をしていたが、ようやくアヤメさんの言う魔王を倒せるくらいの力が全員に付いた事により、いよいよ魔王がいるダンジョンへと向かおうとしていた。

今は暗く地面も所々壊れかけている足場を俺を先頭にして進んでいた。時々地面が崩れたりしていてその音に一々反応しているカノはびくびくと体を震わせ両手で握っている可愛らしいピンク色の杖に力を込めた。

「ねぇ、まだ魔王の部屋につかないの?」

「地図によればもう少しの筈だけど、カノは怖がりだから魔王を見ただけで失神したりして?」

「なっ…そんなわけないじゃない!バカヒロ!!」

2人はこんな最中にでもコントをしていた、けれど普段こんな事をしていたら叱るアヤメだったが今回はアヤメも緊張しているのかさっきからひと言も話していない。

それだけ大事な戦いなんだ、ましては俺達の命がかかっている。けど何もしないままだと俺は代償のせいで死に、2度と元の世界へは戻れない。他の奴等だって、代償のせいで何も出来ないと言う事もある、そんな代償だからこそ俺達は互いの代償は言わない事にした。けどようやく終わるかもしれない、嫌、終わらせる。

そして友達や家族にもう一度会うんだ。

そして進んでいると2つの松明が見え、その先には大きな扉があった。間違いない、この先に魔王がいるんだ。

松明の火がとどく明るい場所まで来て歩みを止め皆を見渡す。

緊張や漸く此処まで来たと言う気持ち、そして倒せるかという不安の中、声をあげた。

「漸く俺達は此処まで来た。絶対に生きて皆で元の世界へ帰ろう!」

「「おー!!!」」

その声を聞いた俺は重たい扉に手を掛け、ゆっくりと音をたてて開いた。






魔法とユウト達の武器や防具の説明は次の話でしまーす。

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