神様は意地悪だ
パッとした思い付きの小説を何度も試行錯誤して見ました。宜しくお願いします。
目を開くとそこはとても暗い所だった。光も音も無い此処は無限に続いている様に見えてしまう。
俺天城優都は普通の男子高校生だ、至って不出来でもなければ優れた所も無いただの18歳だ。唯一の長所は約束は必ず守るといった事くらい。
そんな回想を綴っていたら急にこの空間に響くように声がした
「目覚めたか人間」
エコーの様に広がる声は何処か威厳があり、そして畏怖するものだった。
「もう一度問おう、目覚めたか人間よ」
何時までたっても返事を返さない俺に痺れを切らし機嫌が悪くなったその声に慌てて「はい!!」と答えた。
すると何処から聞こえたのかは分からないが、満足そうに喋り始めた
「愚かな人間よ喜ぶが良い、お前は選ばれたのだ
______神の玩具に__________」
「玩具?」
思わず呟いた一言も気にせず喋り続けた
「お前はこれから異世界へと行き、其処で勇者として魔王を倒すんだ。」
異世界、勇者とは実にありふれた設定だ、しかしそれはゲームや本の中だけで充分だ。それに至って普通の俺が勇者なんて
「俺が魔王なんて、倒せる訳が無い!直ぐに死ぬ!!」
「だろうな」
は………?
呆然と立ち尽くす俺にこの神様?は語り続けた
「言っただろうお前は神の玩具、そしてこの遊びはお前達が魔王を倒すか負けて死ぬのかを賭けたゲームよ。」
ええぇ!?死ぬかも知れないのかよ!??
そして神様?がさっき言った言葉にある疑問を感じて質問した
「お前達って、俺以外にも玩具はいるのか?」
「当然だ、確か一番最初に送り込んだのは3年くらい前だ」
3年間も別の世界で日々を暮らしているのか!?
そしてこの神様?は残酷な事を告げた
「送り込むのはお前を含めて34名、そしてその内20名は死んでいる。」
34人…そんなに送り込まれているのか、それに20人も死んでるなんて。
「俺はそんな世界に行ってたまるか!」
20人も死んでいるんだ、俺なんか行ったら一瞬で死ぬのは明らかだ。
「お前に権限など無い、それにお前が断るならお前の家族や友人が行くことになるぞ」
瞬間背筋がヒヤリとした、そうだこいつは神様なんだ、逆らったらお袋に親父に俺の友達が危ない。くそっ、神様は何でもアリかよっ!と拳を握り締めた時、
「それに、このゲームをクリアすればお前の願いを何でも叶えてやる」
悪魔の囁き、そうと分かっていても体は大きく反応した。
何でも叶う……
「やってやるよそのゲーム、そして俺は絶対に生きて…クリアしてやる!」
こんなふざけたゲームなんか俺が終わらせてやる!
そう意気込む俺に神様は少し驚いた様で
「良いだろう、お前に賭けただけはある。天城優都よ!」
突然床が大きなルーレットになりそしてそれが凄い勢いで回り始めた。
ルーレットの回る勢いに咄嗟に飛ばないようにと手をかざす俺に対して神様は嬉々として話始める
「そのルーレットはお前が異世界へと行くにあたっての代償を選んでいる。」
「代、償?」
風が強くて聞き取り憎いのを何とか堪えて聞いていると恐ろしい内容だった。
「さぁ、お前の代償は何だ」
またひとつ大きな風が吹いたと思ったら急に風は止む、どうやらルーレットは終わったみたいだ。
ルーレットの止まった所の針見た、針の先には゛余命3年゛と書いてあった。
3年、つまり3年以内に魔王を倒さないと俺は死ぬ。
良いじゃないか「1年で終わらせてやる!」
すると何処からか神が
「期待しているぞ、天城優都」
と言い、俺の意識はとんだ
神様の名前は後々だす予定です。
今の所はいいかな?と
頑張りますので宜しくお願いします。