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つむいでみようか

「君なら、どんな願いを叶えたい。何でもいいよ、言うだけならタダだしね」


「唐突に一体なんだよ」


こいつには話の流れというものが分かっていないのだろうか、こんなに急に話題を変えられても対処に困る。


しかし願い事か、何かあったような気もするがどうにも思い出せない。ここまで考えても出てこないってことはそこまでの事ではなかったのだろうか


「願い事を放棄したぐらいなんだから、そんな願い事どーでもよかったんだよ」


「なんだよ。今度は放棄したことになるのかよ」


まだなにも答えて無いだろうが、勝手に言っておいて、勝手に完結してるんじゃない


「綺麗事は綺麗なだけだよ。願い事ってのは願う人の為にあるべきだ。まあ、本当にそれを望んでいるのなら別にいいけどさー、周りはなんとも思わないよ」


理解させたくないのか、適当なことを言っているだけなのか、とにかくこいつについて考えてても無駄だな。まともに会話しようとしてないだろ


「お前が願い事を語るとは思わなかったな」


ふと上の方から声がきこえる。見上げると近くの家の屋根の上に人影が、ってあぶねえよ。いつの間に屋根の上に上がってたんだよ。その人物は逆光のせいでよくみえない


「のもぐむつ、いつの間にきてたの」


どうやらここにくるやつらは全員名前がおかしいと思っても良いのだろうか、屋根の上にいる奴はのもぐむつという名前らしい


「今さっき来たところだ」


「じゃあさ、そろそろ僕の願い事を叶えてくれる気になったのかな」


「俺はお前の自殺志願に付き合う気はないと言っただろ。とんでもなく中途半端な事をしてくれたよ。全く」


話に置いていかれてる。そもそも根元を辿ればこいつが話をしようって言ってきたのに、今まで全然話になってない


「まあいいや、あの子は楽しんでたかい」


「お前の悪趣味なゲームか、奴についてはどう思ってるか知らないが、被害者は寿命を使い果たしやがったよ」


「楽しんでたんだね、よかったよ。それに、自分の思いも分からなくなっちゃうような奴は、消えてくれていいしね。アハハハ」


うーん。ゲーム、自分の思いか。少し頭の中で引っ掛かってる事がある気がしなくもないような。考えても仕方ないとは思うが・・・


「ちょっとこっちにきてよ」


ゆじうよきは袖を引っ張ってくる。わかんねえし、とりあえずついていってみるか


「惰性惰性、複数矛盾猫男。足踏み、ただただ横たわる。アカルイクライモリ」


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