異世界での状況確認
一体何がどうしてこうなった?
目の前には上着を少しはだけさせて荒い息をつく遥と、多分元は人だったと思われる黒い炭がで覆われた
肉の塊が五つ。
恐る恐る近づくと、遥がビクッとなり目の前の俺に鋭い視線を向ける。
そして、俺だと解った途端、顔を歪ませ泣きながら抱きついてきた。
「もー!大ちゃんのバカー!どこ行ってたのよ!?マシンを走らせて黒い塊に入って、気が付けば連結部が外れて大ちゃんのマシンと大ちゃんが消えてるし!居場所を探そうとしても荷物は無いし!仕方ないから大ちゃんに探しに来てもらうまで待とうと思えばそこに転がってる変な人たちが絡んでくるし!そんで拒んでいたら襲われて、やめてーっ!どっかいけーって思ったらいきなり燃え出して死んじゃうし!もう訳解んないわよ!」
んー、見事に状況が思い浮かぶ有り触れた展開だな。・・・一部を除けば・・・だが。
「うーん。そうは言ってもな?俺にも何が何だかわからんのだ。とりあえずお前と一緒にあの塊に飛び込んだ処から説明するとな?」
そして俺は説明を始めた。
~~~~~~~~~回想~~~~~~~~~
「おおーーー?」
なんじゃこりゃー? 何処じゃこりゃー?
俺こと、大原大作は今カットビクン6号で草原を爆走中だ。
ん?遥はどこいったって?・・・?・・・なにー?どこ行ったー?
「おーい、遥-?どこ行ったー?」
んー?見当たらん。連結部は・・・・。・・・おいおい、まいったねこりゃー。 オー迷子ットww
いかん、ふざけてる場合じゃないな。
とにかく一旦マシンを止めて発信機の反応を見なくては・・・って、おい。
発信機どころか荷物がねえぞ!どこ行った?あれが無いとこんなわけ解らん草原でなんて一週間で餓死しちまうぞ。
「くそー、どこ行ったんだ?まさか、移動の際にどっかに落としたのか?」
俺が独り言を呟いてると何処からか声がした。
「マスター、なにか探し物ですか?これで検索されてはいかがです?バッテリーとやらもばっちりですよ?」
「ああ、悪いな。これ探してたん・・・。」
俺は声のした方を向くが誰も居ない。
気のせいかとノートパソコンを起動させてふと思った。
こんなところでネット環境が生きているのかと。
「とりあえずここらで止まるか。」
そして、一旦停止ボタンを押した。
シューン・・・
「さてっと後はネットに繋がるかどうかだが・・・くそっ!やっぱりだめか。待てよ?発信機は確かネット環境関係なしなら半径一キロだったな?それを辿れば・・・お!居た!割と近い、ココからまっすぐで800メートルか。前方の川の幅が結構長いしそれを考えるとギリギリだな?とりあえず遥と合流せにゃ話にならん。じゃーま、行きますか。・・・よっこいせっと!」
そして、不意に何処かから何対かの視線を感じた。
しかし、格闘技どころか喧嘩もしたことが無い大作はその視線がどういう物か知る由もなく、気のせいだ
と割り切りその場を後にした。
そして、その視線の人物たちは物陰に隠れ大作をやり過ごした後、ほっと一息つき、隣の相棒に確認する。
「どう思う?ジェイド。なんか妙な物に乗っていたが奴自体は貧弱そうだったぞ?ゆっくり追いかけて襲うか?」
「いえ、もう少し様子を見ましょう。何か探してたようだから、何処かの国からやってきた旅の冒険者かもしれませんし。それなら、あの妙な乗り物も納得できます。魔物使いか、又は別物か。見極めてから判断しましょう。」
「お前がそういうなら反対しねえが、もし他国からの斥候だったら早いとこ始末した方が良いんじゃねえか?」
「斥候なら尚更です。様子を見て尻尾を出したところを押さえ、王女に指示を仰ぎます。聡明なエリス王女なら何か良い考えが浮かぶはずなので。僕たちはその判断で行動するだけです。」
「了解。・・・それにしても、お前のその王女への信頼は何処から来るのかわからんな。俺が、と言うよ
りも殆どの奴があの王女を飾りの宝石って呼んでるのに、お前だけだぜ?無能の仮面を被った化け物っていって尊敬するのは。・・・ま、俺はお前が優秀で天才だと思ってるから、お前の言うとうりにしてれば安全だって思うから良いけどな?それより早く行くぜ?そろそろ移動しないと見失っちまう。」
「ああ、それは大丈夫ですカイル。ちゃんと風の精霊に後を追わせてますから、少しあの乗り物のまき散らす風が強いから判断しにくいらしいですがちゃんと追えてるから大丈夫です。」
「ならいいさ。精霊の判断より頼りになる物はちょっと思い浮かばねえからな?」
「そういう事です。・・・では行きますか。」
「あいよー。」
そういって二人は静かに大作の後を追った。
そして冒頭の話に戻る。
「・・・というわけだ。ココが何処だか俺にも解らんし、荷物も・・・は多分何処かに落としたと・・「マスターとサブマスターの荷物は私たちが預かっております。」・・そうノートパソコンはあったんだよ・・・って。・・・今の遥?でもマスターとか自分の事サブマスターとか言わないよね?他に誰かいる?」
俺の質問に遥が
「そんなこと私が解るわけ無いじゃん。それより、ノートパソコンって何処においてたの?荷持つが無くてノートパソコンだけあるってのも変なんだけど?」
・・・それもそうだな。 解らんがさっきから色々言ってるこの声に荷物を何処から出してるか聞いて
みるか?もしかしたら解決策が見えてくるかもしれん。
「なあ、さっきから何処から声出してるか解らんけど、とりあえず荷物をそのままの状態でここに出してくれるか?」
俺の提案にマシンの一部が開き、その中に俺の荷物が収納されていた。
そして、別の場所から手がでて来てその荷物を一つ一つ取り出してきた。
俺たちはその光景を呆然と眺めるだけになっていた。
「出し終わりました、マスター。それと荷物の確認ですが、先ほどお渡ししたノートパソコンの中に持ち物一覧という項目があるので確認お願いします。」
そういわれ、俺はさっきのノートパソコンを開き電源を入れると、確かに「持ち物一覧」と言う項目があ
ることに気付く。
そして、とりあえず持ち物の確認をし、記憶上の物とも照らし合わせ、無くなっている物がない事を確認
すると、他の項目に色々な項目と何も書かれていない空白の項目があるのを見つけた。
気になって声に出し聞いてみる事にする。
「なあ、この他の項目と空白の項目はなんだ?さっきの持ち物一覧もそうだが俺は一々自分の持ち物をパソコンに打ち込むなんて几帳面なことはせんぞ?それと。・・・姿が見えんのは落ち着かんから姿を見せてくれんか?」
「うんうん。私も気になってた。何か見えないところから覗き見されてるっていうか、監視されてる様で気味悪いんだよねー。こっちの精神衛生上良くないから、出来るんなら姿見せてくんない?」
俺たちの提案に声の主は少し間を置き
「言い辛いのですが、別に隠れているわけではなく今も目の前にいるのです。一つ言わせてもらえるなら私は人ではありません。お二人が設計開発したカットビクン六号そのものです。それと、先ほどの質問なのですが、私はこの機械自身なのでこの機戒に起きている問題、その他すべてを把握していて、何か変わったことが有れば私に尋ねてくださればすべてお答えします。更に私の体を離れた物についても、私に渡して戴ければすぐさま最新の情報にアップロードできます。その際にそのノートパソコンを見て戴ければ「最新情報」として閲覧できます。そして、空白の項目については私に記録されていなかった色々な新しい情報を一旦その中に納めますので、随時確認お願いします。」
・・・うん。 色々言いたいことはあるが、取りあえずハイテクになったと思えばいいか?
「よし、解った。「え?・・・大ちゃん解ったの?今の説明で?」・・まー、まだ色々聞きたいがな?今
知りたいのはここが何処かという事だ。取りあえずこの中の俺が持ってきた高性能ロケット型人工衛星アンテナで上空からこの辺りの地形を把握する事から始めよう。大気圏の超高熱も想定したまだ世界に公表していない世界初の超小型の衛星だ。一度打ち上げれば人の手が入らずとも自動で衛星軌道に乗り、宇宙空間の小惑星の軌道も感知し自動で避ける。こちらが命令を送れば世界の裏側でも最短で一週間あればその下の情報がリアルタイムで見られる優れものだ。・・。まあー、今は一個しかないからそんな無駄なことは出来んがな?今から打ち上げれば少なくとも明日の朝にはこの草原の周辺だけでなく周囲二千キロ探索可能だ。」
と言う訳で、俺は早速打ち上げて空のかなたに消えた衛星を少しの間見つめていたのだが。
俺の説明で物凄く顔を輝かせた遥は、その大きな胸(大きなと言ってもDカップ位だが)に俺の顔を埋めて俺を褒めた
「凄いじゃない大ちゃん!なんでそんな大発明、世界に公表しなかったの?!そうすれば今頃ノー○ル賞間違いなしなのに!勿体ない!・・・まあ、それはそれで凄すぎるんだけど。私からもいいかな?私の荷物は何処にあるの?まさか大ちゃんのだけ?」
俺の顔を胸に埋めながら遥がカットビクン六号に聞いた。
「それについては「その他」の項目をご覧ください。その中に「友人所有物一覧」と書かれた項目があります。一応その中はその友人のプライベート項目なので本人の指紋認証が必要となります。そして、サブマスターのマシンにも連動していますので、わたくしのマスターである大作様の承認が下りれば、マシンも再起動し、サブマスターの荷物も取り出しが可能になります。ですが、再び荷物を預ける場合にも同様にマスターの許可が要りますので、面倒なのであれば一時切り離しも可能です。この場合半径10メートルの位置に居なくては再接続不能です。切り離すので「友人所有物一覧」もサブマスターの物は除外されます。再接続時に纏めてアップロードできます。どうしますか?」
カットビクンの説明に遥は少し悩んだ後
「今は何も起きそうにないし、流石に私物を見られるのは恥ずかしいからとりあえず切り離して?さっきの説明だと今のうちなら直ぐ接続可能みたいだし。」
「了解しました。・・・切り離し終了です。」
それを聞き遥は自分のマシンの所に向かい起動ボタンを押して、サブパネルに話しかけた。
「ねー、アンタもどうせ話せるんでしょ?私の荷物出してくれる?」
遥が言うといきなり陽気な声が響いてきた。(機械の筈なのになんでこんなに明るいんだ?)
「やーっほー。起動させてくれるの待ってたよ?お母さんと切り離されたのは寂しいけどね?君の荷物はー、はい!これ。」・・ドサッ
「一応基本はお母さんと同じだから確認だけはしててね?解んないとこがあればー、しつもん・カモーンだから、ドンドンカモーンね?オーケー?」
・・・うーん、マシンが喋っているのに若い女の子が喋っているようにしか聞こえんのは何故だ?
まーそんなことより
「遥?早いとこ確認して何処かに移動しよう。凶暴な動物が出たら流石にヤバい。ここがどんな世界か知らないが俺たちが開発した物にこんな機能がついてる以上普通の俺たちのいた世界では有りえない。それと、荷物の確認と一緒に「その他」の項目で何か役に立ちそうな情報があれば教えてくれ。俺も確認するから。」
「うん。解った!」
そして、5分後
「・・・ねえ?私の「その他」の項目に「魔法」ってあるんだけど?しかも「属性火、?、?、?」ってなってる。どう思う?」
「俺のとこにはそんなのないぞ?・・・って、あれ?遥の言葉を聞いたら何か出た。・・・もしかして、これがカットビクンの言ってたアップロードってやつか?いうなればリアルタイム学習装置だな。なになに・・?何だこれ?「?魔法」って訳解らんぞ?遥のは多分さっきの人を焼き殺したのが火だから、それが確定して属性が出たんだろ。他にも3つあるから色々試してみれば何か解るんじゃないか?・・それに比べて俺は何も解ってないのと同じだ。何処かに移動しようにも明日にならんと町の方向も解らんから迂闊に動けんしなー。」
そんなこんなで色々調べていて気付いたことを聞いた。
「なー、カットビ・・・えーい!メンドクサイ!言い辛い!こんな人間味あふれた奴なのに姿がこれでは・・・何とかならんか?」
「そーは申されましても・・・。変身でも出来ない限り無理なのでは?」
俺の無茶振りに呆れた声で返すカットビクンの返事に
「そんなことはないですよ?見たところ、相当変わってますが魔道具の一種でしょ?この世界には魔道具の見た目を変えられる魔道具が存在すると聞いたことが有ります。この国では有りませんが魔道具の研究に特化した国では見た目が人間そっくりの魔道具も売られているという話も聞いたこともあります。少し前から尾行させて貰いましたが、その魔道具は乗り物系の魔道具の様ですし、その国に行くことをお勧めしますよ?」
・・・なにやらいつの間にか現れた二人組の一人が丁寧に説明してきた。
けどなー? 明らかに遥が警戒してるしなー? ちょっと聞いてみるか?
「アンタらはさっきそこの川の向こう側で俺を見てた奴らか?視線は感じたが、どういう物かの判断が出来なかったから無視してい居たけど。・・・まーそれはどうでもいい。」
俺は一旦話を区切り遥に向いて
「そこの俺の連れが、何もしてないのにいきなりそこに転がってる奴らが燃えて焼け死んだって言うんだ
。アンタさっき魔法がどうたらって言ってたけど何か解らないか?」
「ちょっと!大ちゃん!いきなり見ず知らずの怪しい奴にこっちの手札見せること無いじゃない!もうちょっと探りいれてよ!・・・で?どうなの?解るの?解らないの?どっち?」
~なんか凄い聞き方だな。 ま、これで話してくれたら儲けもんだが。
「うーん?もしかして、君ら別の大陸の人?この大陸の人で精霊魔法の事を知らない人は居ない筈だけど?」
うーん?精霊魔法?聞かん名前だな?名前的には精霊と言うのに関する魔法だが、精霊の事がそもそもわからん。
怪しまれる恐れもあるが聞いてみるか。色々と情報を聞き出した方があとでデータとして検索も可能だろうし。
「すまないが精霊魔法とはなんだ?俺らはどうやら別の大陸から飛ばされてきたらしい。運よく乗っていたこのクルマと言う総称のアンタらで言う魔道具に荷物も纏めて詰め込んでいたから、何とか移動と生活はできるが、聞いてるとその魔法が無いと生活するのに厳しいのか?俺はまだ使え無いようだし連れも火しか使えないんだが?」
「いや、大概の人は知ってると言う話で使えるかどうかは別だよ。現に隣のカイルは使えない、主に剣、と言うよりその精霊の力を宿した魔剣と言えばいいかな?その使い手だ。そして、僕がジェイド。僕は風の精霊術が使える、君を追って来れたのはその精霊に頼んで君を追跡して貰ったからだ。実力のある精霊術師ほど精霊はいう事を聞いてくれる。・・・まー、何を実力とするかはその精霊自身の気まぐれだけどね?相性で力を貸すのも居れば怒りをキッカケに喜んで力を貸すのもいる。それはどの精霊も条件は変わらない。精霊術に関してはこんなとこかな?他に聞きたいことは?」
・・・むー?何か大盤振る舞いで逆に怪しくなるが、こちらに損は無いし。
こうなれば聞くこと全部聞いとくか。
「なら、何とか魔法ってなるとどういう魔法が考えられる?後、属性についても思いつく限りでいいから言ってくれ。」
「そーだね?まず基礎の属性が火、水、風、土、無で派生が炎、氷、雷、金属、重力がある。
それから後天的に発生する確率のある光と闇。
これが一般的な魔法と呼ばれるものだよ。
次に相性が関係する分、数が少ないが精霊魔法、さっき説明したね?あとは、この世ならざる所から自分のイメージで物や魔物を召喚する召喚術師。
でもこれについては伝承に残されているだけでもう数百年現れてないよ。
最後に記録されてるのが500年前かな?その人は自身が何もできないから、最強のガーディアンを召喚して常に傍に仕えさせてたらしいよ。
それと最後に想像魔法。
これがまた、反則的な能力でねさっき魔道具の研究に特化した国と言ったけど、その初代国王がその魔法の使い手で魔道具の生みの親と呼ばれてるんだ。
こっちは今から800年前かな聞くところでは、魔道具に刻まれる魔法陣を自分で考えそれを自分の思う通りの現象に出来るように想像したらしい。
そして、後世の新しい閃きの可能性を考え無理な魔方陣以外順番を守れば発動可能にしたんだ。
どう?謂わばこの世界のルールを新しく作ったことに成るんだよ?この功績を称えて、今でも魔道具を作る研究所はその人が考えた家紋が至る所に彫られているらしい。
・・・僕の知ってる魔法の知識はこれ位かな?後聞きたいことは?」
「そうだな?魔法の限界とルール、魔法と言うからには魔力とかが要りそうだからその元となる物の生成法。
そして、成長の有無。まずはそれだな?」
「そうだねー?言ってしまえば魔法に限界は無い自分のイメージに自分の魔力が着いて行けばそれが現象になる。
しかし、難しいイメージやら世界が認めない物は現れない。
例えば水の中に火は灯せないし、風が吹けば小さい火なら消えてしまう。
それは魔法を使わないときと変わらない。
そして、自分の中の魔力は使えば使うほど自分に慣れて扱いやすくなるし、どこまでも増える、勿論少しずつだけどね?それから、魔力の源は空気中の中にある魔素と呼ばれるもの。
この魔素は皆が当然の様に吸って体内に取り込んだり魔法として使用している。
そして、目に見えないほど小さいからどんな物にも取り込まれる。
けど、同時に何時でも出ていくから魔道具に入ってる魔素を当てにしたら自分が痛い目を見るから、魔道具使いは常に自分の魔力で発動してるんだ。」
うーん・・・、何となく解ってきたな後は生活の事だな。
「魔法の事はおぼろげには理解した。遥もいいか?」
「うん。大丈夫。多分こういう事だよ。」
そういって遥が手からガスバーナーの火の様な青みがかった炎を出した。
それを見た、確かジェイドだったか?は
「・・・凄いね?さっきの説明でもう火をそこまで操れる人は初めてだよ。
他にどんなことが出来るのか知りたいから、他の現象をイメージしてくれる?っと、その前に気分が悪くなったら言ってね?体内の魔力は魔素を吸収することで回復するけど物には限度があるから。
使う量が減る量を上回れば当然体内の魔力が減って力が抜け気分が悪くなったり、気を失うことに成るから。」
それを聞いた遥が急いで炎を消した。
「もー、危ないなー。そういう事は早く行ってよね?頼むよ?」
「ごめんごめん。じゃ、どうぞ?」
そして、検証の結果、基礎は使えたが他の召喚術や精霊術なんかの特殊な物は使えなかった。
対して俺の方は基礎は全く使えなかった。 が
「このカードを持って色々イメージしてください。さっき言った中の何かは当てはまるはですから、とり
あえず精霊術は水や火に話かける感じで召喚術は自分が出したいものをイメージして。
これは、その性質に応じて色が変わる機能があります。」
その言葉に従い色々とイメージすると、やがてカードはねずみ色になった。
「おお!この色は物を召喚できる術の色ですよ?」
なんと俺は物体に関する召喚術が使える事が判明した。
それを知った遥が
「大ちゃん凄い!もしかしてガーディアン呼べるんじゃない?やってみてよ!」
「いえ、ちょっと待てください。その方がガーディアンを呼ばれた時に言ったらしいのですが、調子に乗ってると酷いことに成るらしいので、まず小さい物から試してください。
例えばそこの小さい箱でやってはどうでしょう?」
「いや、少し待ってくれ。そういう事なら、さっき打ち上げた人工衛星を召喚してみよう。
あれが何個も作れればかなり役に立つ。・・・で?どうやるんだ?」
「・・・そういえば。肝心なやり方の記録は調べてませんね?では我々も少し任務の報告序に王都に帰還せねばなりませんし、王女に聞きたいこともあります。
それに貴方たちの出身は別大陸で説明できますが、生活するとなればお金を稼がなければなりませんから手っ取り早く冒険者ギルドで斡旋して貰いましょう。
あそこなら色々と関連書物も豊富ですから、知りたい情報も入手しやすいでしょう。
そこまでは案内しますよ。
私が付いて行けば門兵に要らない詮索をされることもありませんから。
それに、その魔道具も説明が要りますしね?」
「色々スマンな?お礼と言ってはなんだがこれを渡しておく。
これは俺が開発したエアーガンと言って空気を圧縮して撃ちだす機械だ。
使い方はここを前後に動かし中の空気を圧迫する。
そして、このトリガーと言う部分を押す。
これだけだ、試にやってみるからみていろ。」
俺は説明の為解りやすいようにゆっくりと動かし、標的を前方の高さ2メートル幅一メートル厚さ一メー
トルほどの大岩に合わせてトリガーを押した。
ドン! ドテ!「痛ってー!」 ズガーーーン!! 「なんですとー?」(カイル&ジェイド)
そして、命中した岩に直径10センチほど貫通して穴が開き向こう側が見えていた。
「いっててて・・・。っとまあこの位の威力は有るからそこいらの動物を仕留める位の護身用にはなるは
ずだ。」
と説明し二人に渡した。(実は5個ほどバックに放り込んでいた。)
それを受け取る二人は
「こんな凄い物受け取っていいのですか?かなり貴重なのでは?」
「いや、これからも世話になりそうだし、俺の召喚術が出来るようになれば幾らでも出せるだろうから、
遠慮するな。」
「そういう事なら、有難く貰っておきます。その代り護衛もかねてちゃんと王都までお送りしますから、安心してください。」
「ああ、宜しく頼む。」
「お願いします!」
「はい。お任せください。」
こうして、旅の仲間を得て、一路王都まで目指す一行であった。




