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地下での魔道具研究

あれから、俺たちは目の前の一軒家に入り、間取りを確認した後近くを通っていた馬のような魔物を遥に狩らせた後、ジェシカに調理させて夕食にした。


それから、魔法陣の研究をファクトールと共にしていると急に携帯に反応があった。

急いで確認すると、リンダからだった。


「どうした?今は魔法陣の研究中だが?」


「それは、好都合です。今まで、このケイタイを使って色々していたのですが、父が声だけでは不満だと言い始めまして。それで、大作さんなら、問題を解決してくれるだろうという結論に達した次第です。」


ふむ・・・。早くも次の欲が出てきたか。あまり良い傾向ではないな。・・・少し、技術的な釘を刺しておくか。


「問題は解ったが、それを解決するにはこちらももう少し魔法陣の研究が必要でな?少しの間は我慢してくれと伝えてくれ。早ければ二月後位にはサンプルが出来る筈だ。」


「解りました、そう伝えておきます。・・・一応は。」


・・・なんだ?何かこっちの考えを見透かされたような気がするな。

まーいいか。


「大作様、よかったのですか?構想だけなら既にできているのだから、二月もかからないと思いますが?」


「いいんだ。そんなに次々とアイディアを出して、便利屋と思われてはこれから先が思いやられる。少しは時間が掛かると思わせなければ良いように使われるだけだ。」


「・・・もう、既に良いように思われている気もしますが。気のせいでしょうか?」


「考えない様にしていたことをストレートに聞くな。」


そういいながら俺は眉間を指で解す。


「ま、そんなことより、問題はスクリーン状の映像をどうやれば魔法陣を使って魔法で再現できるかだが、ここはシンプルに召喚魔法によってサンプルを出して、それを参考にしようと思う。」


「・・・なるほど。それは盲点でした。ついつい目先の常識に囚われて非常識を忘れてしまっていました。」


「確かにな。折角マスターが科学技術を取り入れた魔道具を出せるのに、それを使わない手は無かったな。ならマスター、取りあえず携帯の端末に繋いでいる状態の投影型液晶のモニターを出来るだけ出してくれ。なるべく小型の携帯で、魔力を流して映像が浮き上がるタイプで頼む。」


「解った。やってみよう。・・・お、なんだかんだでかなり利用してるようだ。ギルドでも使い始めているのかもしれんな。魔力の回復が半端ない。既に4まで減っていたのが620まで回復している。・・・それじゃ、やりますか。」


基礎魔力620


                携帯端末型スクリーン投影機     数100  100

                魔道バイク             数5    250

                一人用小型魔道車          数1    200

                異次元収納鞄      大、中、小各種20個   60

                                  

 

計610

残り10


「序に作っておくものはこの位だろう。他に要りそうな物はあるか?」


「うーん、大概の魔道具の知識は貰ってるから、俺が自分で作れるのは作るし、こんくらいじゃねーか?」


「なら、決定。・・・おおー、正に、原付と言った感じだ。流石に50キロの設定だから単車までは無理みたいだな。車も200キロだから、色々と機能も付けたら、軽位の大きさになったし。OK。」


物が大きいだけに、背後からの登場だ。・・・・そういえば、これ何処から出そう?


「なあ、ファクトール?このサイズの物を外に出す用のエレベーターはあるのか?」


「あ・・・・。そういやー、忘れてたな。人の乗り降りだけ考えて、大きなものの出し入れをすっかり忘れてたぜ。待っててくれ。今作る。・・・」


そういって、ファクトールが作業しだして十数分、あっという間に魔道式のガレージ型エレベーターが完成した。


「よし、ここを押して。」


ウィーン・・・   シューン・・・


「よし、ここに載せてくれ。後は自動で上まで行くはずだ。」


「なら、一旦今日の処はこれで休むか。なんだかんだで結構遅くなったからな。・・・寝室は上にしかないのか?ここででも寝られるようにしたいのだが。」


「ああ、そこの壁際にある赤いボタンを押すと簡易の寝室が出来る仕組みだ。色々と範囲を決められるから、好きに使ってみてくれ。それに、この建物内なら襲われるのはマスターからしかないから、遥様も安心だぜ?一応、部屋も別別に出来るようにしてるけどな。」


「私はどっちでも良いよ?今更だし。大ちゃんになら襲われても平気だよ。それよりもお風呂ないかな。流石にこっち来てもう何日も入ってないからそろそろ限界だよ。」


「そういえば、そうだな。色々ありすぎてスッカリ忘れてた。確かに痒いな。」


俺はそういうと途端に全身痒くなってきて、我慢が出来なくなった。


「ガウェイン。悪いが闇魔法で俺の荷物から垢すり用の機械を出して、蓄電器で充電しといてくれ。ファクトールは地属性と金属属性の魔法で3×3mの箱型の風呂桶を二台頼む。一応、離して設置してくれ。お桶の下に湯加減が調整できる魔法陣と上にお湯を張る魔法陣、あと、横に手を洗う様の水が出る物と、立ち上がって丁度いい場所にシャワー用のポンプ式でお湯が出る奴を頼む。使いやすければこれも一般家庭に販売するからその積りでな?」


「りょーかい」


「・・・・」


「私は何をしましょうか?」


「ジェシカはランスロットに連絡して、状況確認。もし、依頼が終わって帰るのなら、序に帝国に潜入して暮らしの具合を見てこさせてくれ。もし、暮らしが悪ければ携帯を各家庭に一台位は無料で持たせる様にして技術面で危機感を煽らせたい。良いのなら、各貴族や皇帝自身に交渉を持ち込んでもいいから、上手く立ち回らせてくれ。忍びの技術を持たせてないからきついかもしれんから、ヤバそうなら連絡を横させろ。送還して、技術を付けてから、元の位置に召喚し直してやる。闇魔法と光魔法を組み合わせれば空間転移の真似事が理論上可能な筈だ。ファクトール、すまんがランスロットに光属性のホワイトホールの魔法陣の詳細を伝えてくれ。いざとなったら基礎魔法が使える奴の移動手段として確立させることも出来るかもしれん。」


「わかった。」


「なるほど・・・。解りました。連絡します。」


「それじゃ、後は風呂入って寝るか。」


「だね。」


「「「おやすみー」」」



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