リンダの目覚めと防衛契約
なんでだろう。他の話ばかり浮かんで、書くことを忘れるから、結果的にかなり短い。 竜谷の話を考えた時は一万字超える予定が、実際五千字行ってないんじゃないか?
あれからも何度かロンドや親父と携帯の感触を相談して、人型にはハンズフリーのタイプ(ファクトールに竜の鱗を加工させて、超小型のペンダントタイプにしたものに魔法陣を刻ませて通話ができるようにした。)を使わせて、竜型にはガーディアンが出張で鱗に直接魔法陣を刻む契約をした。
そうして、後に、ここ竜谷に専用ガーディアンを配置することで、携帯子会社大原竜谷支店の設立を宣言した。
あらかた契約内容も纏まった所でリンダがようやく目を覚ました。(勿論事情は親父とロンドが説明した。)
「そうでしたか。この度は命を救っていただいた上に、我々にとっても便利になる技術を提供して下さりありがとうございます。」
そう言って人型になったリンダがぺこりと頭を下げて礼を言ってきた。
それに俺は気にするなと前置きし、
「俺たちの方にも結果的に念話の不便性を知ったのと、魔力の伝導体で最高の素材の収入減が見つかったことで、十分に得をしている。更には邪竜の襲撃時には防衛を約束してくれたので、安心できる契約も取り付けた。態々遠い所まで来たかいがあったと言う物だ。」
「それを聞いて安心しました。それでは、お礼の意味も込めて積極的にこの携帯と言う物を使って行くことにします。そうすることで更なるお礼になるようですので。」
「おう。そうしてくれるとありがたい。俺の野望にも着実に近づけるというものだ。」
「ふふふ・・・」
「ははは・・・」
俺とリンダが黒い笑いを上げていると、傍で聞いていたロンドが(因みに、リンダが起きた時点で3人とも人化済み)
「そういえば、何時までここにいられるんだ?昨日の話ではいったん戻るって話だったが。」
「ああ、とりあえず、ここであと20個ほど携帯の端末づくりと記憶媒体づくりをして、それから戻ってギルドと言う場所に配って大陸規模の商品拡張を予定している。普通の商品と違いこれは人数が増えれば増えるほどこちらの手が掛からないような仕組みだからな。召喚物の手は掛かるが。」
「それは問題ありません。我々は大作様のお役に立てる事が何よりのご褒美ですので、逆に使われなくなり、要らないと思われれば、我々には大作様の傍に侍る資格は有りません。」
「それにだ、携帯が軌道に乗りさえすれば魔力の安定供給に繋がり、早ければ三月位で自立行動型のクルマやバイクも出来るだろう。マスターが召喚するもよし、俺の部下を作って貰ってここに支店の職員として置いとけば、闇や光の魔法か魔術で俺の作る工房にて俺が作ることもできる。それに、マスターなら車だけじゃなく飛行機や船もできるんじゃないか?ヤバい所に行く奴らにはガーディアンタイプを少し高めの料金で使わせて、安全な場所を移動する奴らには格安料金で魔力だけを頂戴する仕組みで作ればますます便利にできるしな。まだ早いが、それぞれの大型移動魔道具に一~三体の医療用ガーディアンと護衛用ガーディアンを付ければ一般国民でも町から町を安全に行き来できるぜ。・・・その際の冒険者の護衛依頼に関してはギルドにでも確認しないといけないがな?」
と、ジェシカの意見にファクトールが追加の補足説明をする。
流石に、俺の知識を受け継いでいるだけあって、効率重視のアイディアを考えているようだ。
「それじゃー、端末作りを、そういえば、ファクトールは俺が作った物を鱗から作ることはできるか?」
「可能だぜ、マスター。それに、俺の魔力の源はマスターだが、大気中から常に取り入れてるから、材料さえあれば直ぐにできるぜ。早速やるかい?」
「ああ、やってくれ。」
「あいよー。・・・んじゃ、この鱗を、こうして。・・・・・・・・・・・・・・・・ほい、出来た。端末と記憶媒体、共に20個だ。これでいいか?」
「・・・・おお!上出来だ。早速だが、ロンド、リンダ、親父。俺たちは次の野望に向け、ギルドへ戻る。後日、ここに支店となる建物とガーディアンを置くので、その時にまたな。」
「ああ、気を付けて帰れよ。お前らなら問題なさそうだがな。」
「ああ、大丈夫だろう。・・では、ルード、ギルドまで・・とはいかんから、町の外の出発した所まで戻るぞ。」
「了承」
そうして、俺たちは竜谷を後にした。
次からまたギルドや王族が登場・・・の予定(他の話が気になってこっちが書けないので遅くなります。)