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異世界への旅立ち

取りあえずプロローグ部分です。

大手IT企業に勤める新入社員大原大作は今混乱の極致にあった。



この春に祖父が経営している大手自動車会社が俺の高専での各部門トップのIT関係の成績に目を付けたまではよかった。



しかし、開発部の総取締が更なる知識を身に付けさせるためと技術提携している親戚の経営する今の会社に入社させたのだ。



しかも、俺と仲が良くしかも、常に俺と1位2位を独占するほどの才女でしかも学校ではアイドル的存在


だった美少女(今は超絶美人)の幼馴染を買収(買春ではない)して俺に断れなくまでしてだ。



幸い祖父と親戚のコネで必要な知識を学び、学校時代に構想を完成させていた開発には半年で着手できたのだが。



そして、色々な実験、開発を繰り返して、ようやく最終運用まで昨日こぎつけた、マシン。



自分の開発した次世代型移動装置カットビクン6号(1~5はどれも試験段階まで言って原因不明のトラ


ブルで大破。懲りずにまた作ったのがこれ。)



その最終運用段階で何故か運転席に座った瞬間、装置の進行方向の前に楕円形の黒い空間が出現したのだ。



大作は迷った。


明らかに自分の開発した装置にない現象だったのだ。


これは何かおかしいと、一旦停止ボタンを押した。


するとその空間は何事もなかったように消えてなくなった。


「・・・おいおい・・・これは何の冗談だ?俺は何を開発したんだ?」



結局その日は他の共同開発者も居ないため、指紋認証、声紋認証、網膜認証を済ませて家に帰り明日の実


験の為ノートパソコンのバッテリーと太陽電池他、実験によって何処へ飛ばされてもいいように生活必需


品(大作にとっての)を旅行鞄とトランクに詰め込んで、準備万端で寝ることにした。




翌朝、会社に出勤した大作は、幼馴染の同僚、臼井遥に昨日の事を話した。


その話に遥は



「もー、何冗談を真顔で話してんの?そんな作り話私が信じると思う?大ちゃんが幾ら天才だからってそ


んなもんできる訳ないでしょう?どうせ夢見たのよ、ゆ・め。それより今日はこのマシンの最終テストで


しょ?どういう結果になるか今からワクワクするわー。」



と、こちらの話を全く信じない。



それでも、不安を拭いきれずに遥に確認する。


「俺の見たのが夢だとしても、あのマシンに不確定要素が満載なのは変わらないんだから、ちゃんと何処


に飛ばされてもいいように生活必需品は持ってきた?あと、必要だと思う最低限の物も。」



その質問に遥は、背後に積んだ旅行鞄とトランクを大作に見せる



「ふっふーん!どうよ?これだけあればどんな辺境や無人島に飛ばされても一年は暮らせるわ。それに、


このマシンが正常に稼働したらある程度の生活は保障されるしね?」



と自分たちが開発したマシンを愛おしげになでる。


「さて、それではマシンの最終実験を開始しますか!」


「だね!」


と二人で準備を始めた。




「よーいはいーい?こっちは準備万端だよー?」


と遥が大作に確認を取る。


「オーケー。こっちのマシンは大丈夫だ。そっちのはいいの?」


「うん!あとはこの連結部分を・・」


ガチャッ!


「よし!出来た。これで、もし正常に動くならの途中で連結部分が壊れても半径一キロ以内にはいて、発


信機を元にお互いを見つけ出せるわ!」



・・・平気な顔をして言ってるが大作は心の中で叫んだ。


(それはフラグだー)



「・・・じゃ、始動ボタン押すよ?」


「いつでも!」


ポチ!  ウィーン・・・  プシュー・・・


車体から圧縮された空気が排出され、タイヤ部分が浮き、車体に収納される。


このマシンは水陸空と走行可能で、砂地などマシン内部に万が一埃や水が入るような条件の場合(滅多にないが)機体が自動で周囲の情報を読み取り、タイヤ、電動、空圧の三種類の移動タイプをセミオートで行う。


前世紀のハリウッド映画のマシンの様なハイスペックな機体なのだ。


そして、その機体が正常に稼働している証の稼働音を実験室に鳴り響かせ、動かされるのを今や遅しと待っているようだった。


「よし!問題ないね。やっぱり昨日のは夢だったのかな?」


大作が言って遥を見ると、遥も


「当たり前でしょ!そんな不思議現象が・・そ・・ん・・な?」


遥の声がだんだんゆっくりになっているので気になって前方を見ると、昨日の現象がまた目の前に起きていた。


大作は咄嗟に遥に確認するが


「どうする?」



「そんなの!実際に行ってみないと解んないでしょ!これが実験の成功段階かもしれないんだから。それ


に何かあってもこのマシンが無事ならなんとでもなるわよ!ほら行くよ?発進!」



「もう!本当にどうなっても知らないよ?」



といってマシンを動かし


「レッツ、まだ見ぬ辺境!未開の地が私を待っている!」


と黒い空間の中に入って行った。


その直後空間はきれいに消えていた。


後から来た同僚の望月健太は



「あれ?あいつら出勤のカードは押してんのにどこいってんだ?幾ら優秀でも勝手に帰ったら怒られるぞ


ー?」



とさして気にしてなかった。





異世界は次回から

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