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風に乗って  作者: ピヨ
4/5

第四話

月曜日。




中山愛子という子が頭から離れないまま学校へ行く。



女なんか信じらんねー。これが俺のモットーだ。


しかし、なんだか放ってはいられない感じがする。




なんだ?この胸を締め付ける感情は?




「おはよーございまーす♪」

と、ぽんと肩を叩いてきたのは、ひとりの女子。



「おはよ…ございます。」

こいつは誰だ?という疑問を浮かべながらついあいさつをしてしまった。




「達也くんだよね?あたし、中山愛子です。」




この子が?中山…愛子。



セミロングで前髪を七三にわけ、化粧もしていない純粋さ。身長は160弱と高めでスラっとした体。


「あのー?」


顔を覗いてくる愛子。




「あっ…ごめん」


つい見とれてしまった。



一つの疑問が浮かぶ。


誰かに似ている。でも、誰だ?わかんねーや。



「あたしの顔に何かついてます?」


ちょっと怒った態度で聞いてくる。




「あっ、いや違うんだ。ごめん」



「てか、学校さぼって遊びに行きませんか?」


笑顔で聞いてくる。




俺はつい誘いに乗ってしまった。

「さぼるか!」




そう言って学校を抜け出した。




俺らは喫茶店に入った。



「いきなり、声かけてすみませんー。どうしても話がしたくって!」


愛子はコップの中の氷をストローでぐるぐるしながら謝った。




なんて積極的な女なんだと思った。




「いや、俺も話してみたかったから。それと、タメ語でいいから!」


少し動揺している俺。




「そうですかー?じゃお言葉に甘えて、てかあたしのこと愛子って呼んでください!」


そういうと、えへっと笑顔で笑った。






この積極的な性格、行動、そして、なによりも可愛らしいこの笑顔。


俺は誰に似ているかわかった。


香奈…だ。


この子はなんとなく香奈に似ている。




それから月日が流れ三ヶ月がたった。




一月は俺と一月それと明菜と愛子でダブルデートをしようという提案を出した。




遊ぶくらいならいいよな。そう思い、俺は賛成した。



「じゃー俺は明菜誘うからお前は愛子誘っておけよ。」

やる気満々の一月。

実はこのデートで一月は明菜に告るらしい。




「おう。」

そっけなく答える。




俺はメールで愛子を誘ってみた。




TO:愛子




来週の日曜日俺と一月と愛子と南さんで遊園地いかない?






パラララン


受信メール



From:愛子



行く行く!!!!!







答えは即答だった。






TO:愛子




じゃ来週の日曜ね!



送信




パラララン


受信メール




From:愛子




わかった!じゃねーヾ(^▽^)ノ






来週のデート正直楽しみなんだ。いい思い出になればいいな。香奈のこと忘れられるように…

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