第三話
今日は土曜だ。暇すぎて何もすることのない俺は、家でゴロゴロしていた。
(一月あれからメールしてんのかな。)
一月が南明菜にメアドを聞いてあれから三週間。うまくやってんのかな。
他人のこと考える余裕なんかないはずなのに。
俺は彼女いない歴もうすぐ一年になる。
一年前。
俺は三年付き合ってた彼女がいた。
名前は香奈。
あの頃の俺は中学生ながら香奈となら一生一緒にいたいとか思っていた。
けど、
人生そんなにうまく行くもんじゃなかった。
俺にとって香奈との出会いは悪夢そのものだったのかもしれないな。
二股をかけられ別の男のところへ行ってしまった香奈を俺はただ見ているだけだったから。
やっぱ俺はガキだったな。改めて実感した現実。
俺はそれから女なんで信じられなくなった。
なんて、昔を思い出してみた。
「はあ、寝るか。」
俺は眠りについて。
目が覚めたのは、午後八時。
「かなり寝たな。」
かれこれ五時間は寝ていた。
携帯を見るとメールが一件あった。
「誰だ?」
受信メール
こんにちは(・・;)あたし、中山愛子って言います。達也くんと一緒の高校かよってます。
中山…愛子?誰だろ?
何組ですか?
受信メール
2-4です。
4組?何で俺のこと知ってんだ?
一応登録しておくか。
TO:中山愛子
なんで俺のアド知ってんの?
送信。
パラララン。
受信メール
From:中山愛子
えっとー(^^;)明菜から一月くんに聞いてもらいました。今更ですが、メールしてくれませんか?
なるほど。ようやく理解できた。まあ、メールくらいだったらいいか。
TO:中山愛子
別に構わないけど。
パラララン
From:中山愛子
ほんとー????ヤッターU^エ^U
中山愛子。顔を知らない子だけど、顔を見てみたいなー。わかることは2-4で南明菜と友達。月曜日見に行ってみようかな。一月も誘ってみるか。
俺はこうして、月曜まで待つことにした。