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#3 別国へ

アナウンス「当機はまもなく離陸します」

宿の荷物をまとめ、次はどこへ行くのだろう。と思っていたけどまさかいきなり別国行きですか。飛行機のフライト代はレインさんがプロジェクトの経費で支払ってたから無料フライトが可能になっている。

レイン「次のクリーチャーはカナダらしいね。それも町中とかでもなくて森っていう」

俺「森の割合高くないですか?」

レイン「多少は我慢してね。」

彼女は資料を眺めている。それも熱心に。グールもプロジェクトから情報を送られて対処法を知っていたのだから今回も特別な措置が必要なのだろう。

レイン「げ、今回のクリーチャーTDレベル高いじゃん」

俺「TDレベル?」

レイン「そういや、説明してなかったね。TDレベルっていうのはLevel of threat and dangerの略でそのクリーチャーの回収や収容難易度を指す言葉だよ。回収が簡単で収容が簡単なのがpossible、回収も少し困難で収容が不安定で定期的に措置を行う必要があるのがvigilance、回収も複数名以上で行う必要があり、収容が不完全なのがabnormalなどなど、ここでは割愛させてもらうけどあと15種類ぐらいはあるよ」

俺「この前のグールはどれだったんですか?」

レイン「それはもちろんpossibleだね。いきなり武器なしでも回収できるのはそのレベルぐらい。」

「で、私もまだみたことないんだけどコアが破壊不可能で収容はほぼ無理、回収には、機動部隊を2組は派遣させる必要があるindestructibleっていうのもあるらしいよ」

indestructible、名前からするに相当やばいのがわかる。

レイン「とはいえ、そんなもの私達みたいないち回収者が任されることないし、関わる機会は多分ないね」

そんなこんな話しているうちにもう着いたらしい。やはり、話が熱狂すると時間が忘れ去られるのは世の常なのだろう。

レイン「起きて!」

俺「グハッ」

気のせいだろうかみぞおちの少ししたアタリに鋼鉄製のパイプが突き刺さったような衝撃が走った。

レイン「着いたから降りるよ!」


-カナダ-バンクーバー国際空港


入国手続きをさっさと済ませて、俺達はプロジェクトに用意された車に乗り込み、例の森へ行くこととなった。

レイン「今回のクリーチャーは赤の影っていって実体がないって聞いてるよ」

俺「それってどうやって捕獲するんですか?」

レイン「ま、アドリブね」

なら詰みじゃん。まだクリーチャー1体しか回収していない初心者には厳しい仕事になりそうだ。

レイン「それと、前渡したa02は今回使えないと思う。最悪、コアの破壊には使えるかもだけど、死体だと報酬下がるんだよね。」

俺「やっぱり生け捕りが一番なんですか?」

レイン「まあね。生きたまま回収できれば50ドルもらえたとしたら、死体だと25ドルしかもらえないかな」

2:1なんだ。やっぱり生け捕りは支払いも多くなるけどリスクも高いから難しいところなんだろう。

レイン「それに、既知でない種の回収は先の例で考えると500ドルは惜しいかな」

俺「高!」

一時間で処理できたら時給500ドルとかいうマフィアとか裏社会の仕事じゃないと見れない仕事だ。既知でないと尚更死にやすいのはあるとは思う。

レイン「そろそろ着きそうだよ」

目的の森へと到着した。まだ早朝なのも相まって静けさがより恐怖を大きくしてる気がする。

レインが運送業者に別れを告げた後すぐにこちらへ駆け寄ってきた。

レイン「さ、いくよ!」

俺「雪が邪魔で歩きづらいですね」

レイン「まあ、ある程度進んだ先にある洞窟はまだ温かいと思うよ」

雪をかき分けつつ、大きな山の麓の洞窟へやってきた。

レイン「やつらは影が出来るとこにしか現れない」

「おそらくここで待てば来るはずだよ」

レインはマッチでランプに火を付けながらそう言った。

俺「なぜLEDのライトを使わないんですか?」

レイン「LEDとかの人工的な光だと逆に現れないらしい。原始的な光が必要だって。こんなの誰が確かめて報告書に書いたんだろうね」

クリーチャーを探すために地面を眺める。一見何も居なさそうだが。

レイン「わっ!」

レインの驚いた声に反応し、そちらへ視線をやるとなにか赤い影がレインの陰を飲み込もうとしていた。

前回の更新から少しあきました。ふたりが洞窟の中でみた赤色の影!それをどうやって突破するのか続きは#4 赤の影 ~現在制作中~

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