#1 strange
痛い。そんなこと天は気にもとめず雨をただ降らせている。今日はいったい何の日だったか俺は忘れ倒れていた。
???「大丈夫?」
こんな道端に倒れていたものだから、誰かに見つかったらしい。俺が目を開けてみるとそこには赤い結晶が目に宿ったような瞳の女性がこちらを見ている。
???「..立てる?」
俺「あ、すみません」
???「と、とりあえず、あそこのカフェにいこう」
いつから倒れていたのか、でもこの人との出会いに何か意味があるように感じられた。
彼女から借りたタオルで一通り体を拭き、店で過ごすことになった。
店は戦後も相まって多少ぼろくみえるが、つい最近まで人がいたようには感じられる。
互いに案内された席に腰掛けてからしばらくの沈黙の後に彼女に問いかけられた。
???「君、名前は?」
俺「自分は....」
あれ、どうしてだろうか、言葉が喉に引っかかったように出てこない。というか、どうやら忘れてしまったらしい。
俺「すみません、覚えていないみたいなんです」
おそらく、自分の記憶や名前を忘れているらしい。でも、ある程度の知識などは残されてるのは不幸中の幸いなのか。
???「記憶喪失?おかしいな忘却剤の痕跡はなかったのに...」
彼女は考え込むようにぼそほぞと呟いていた。
???「あ、名乗るのが遅れたね。私はレイン・カルロス、今日は仕事の関係でここの地域に訪れていたの」
どおりで、この町じゃ見かけない格好をしていたわけだ。とはいってもこの町は第三次世界大戦で巻き込まれた場所だからよそから来る人は少ないと聞いたことはある。
俺「レインさんと呼ばせていただきますね」
レイン「まあどう呼ばれてもかまわないわ。」
「それよりあなたに聞きたいことが二つあるの」
「まず、これ。あなたが倒れてた時手に握られていたわ。」
彼女は俺が持っていたらしい赤色の宝石?をみせた。
レイン「この宝石みたいなのなんか光るのよ」
俺「そうですか」
レイン「何も知らないの?」
俺「はい」
そもそも倒れてた時に握っていた感触すら感じられなかった。
レイン「これ、多分クリーチャーのコアでしょ」
クリーチャー?クリーチャーなんて映画やSF小説でしか聞かない単語だし、コアってのも聞いたことがない。
俺「クリーチャーのコア?」
レイン「一から説明した方が良さそうね。」
彼女は俺に30分近く説明してくれた。あまりにも知らない単語が多かったので理解に時間がかかった。
彼女の話によるとクリーチャーとは地球外由来の生命の存在であり、ちょうど西暦がはじまったころ、隕石と共に来たんだとか。これまでのUFOとか未確認生物だとかっていうのはこれらが正体らしい。そしてクリーチャーらはコアと呼ばれる生命器官(人間で言うところの内臓)を一つの固い石に凝縮したようなものらしい。地球外由来とはいえど、コアは細胞が全臓器の役割を持った器官を構成しているらしい。その構造は強度や耐久性を増すために段ボールのようなつくりで覆われているらしい。
レイン「で、そのクリーチャーってのを捕獲するのが私の仕事だね」
俺「情報量多すぎてパンクしました」
レイン「これで世界の1%ぐらいは分かったと思うよ。」
「で、名前とかわからないならどうするつもり?」
俺「え」
考えてなかったな。正直倒れる前の目的も分からないし、大分詰みかも。
レイン「もしよかったら一緒に仕事する?」
俺「いいんですか?」
「私クリーチャー探すために色々な場所にいくからさ。それで失った記憶を取り戻すてがかりが見つかるかもだし」
自分の記憶も取り戻したいし、クリーチャー?についても知りたくなったので断る理由はなかった。
俺達は店を出てとりあえず、都会へ繋がる駅へと歩くことになった。
レイン「そういや、実質今名前ないのか」
俺「別に大丈夫ですよ」
レイン「いいの思いついた!stranger、そう呼んでいい?」
2031年6月第三次世界大戦後から2年、名もなき町を離れ、記憶を取り戻すために旅にでます。
こんにちは!小説形式で書くのは初めてで文章のところどころに拙さが感じられると思いますがどうか、お手柔らかに~
あと受験生なので更新遅いです...




