7話 魔王様。どうする?最強勇者 対 最強メイド?
宿屋の部屋でボードゲームしていたボクとルシアとエレナの前に長い金髪に真紅の瞳を持った少女の鋭い瞳がエレナを睨み付けていた。
エレナも殺気をみなぎらせながら現れた少女を睨みつけている。
その直後、セシルがエレナに向かって口を開く。
「この雌猫……私のソアラ様を誘拐するなど、万死に値しますよ? しつけのなってない雌猫にはしっかりと調教が必要なようですね……」
「は? アンタなに寝言を言ってるの? ソアラちゃんは私のなんですけど? 消えてくれる?」
セシルとエレナは互いに火花を散らせながら睨み合う。
「なら、どちらがソアラ様に相応しいのか決めますか?」
「……望むところよ」
互いに激しく火花を散らすセシルとエレナ。
セシルはパチンッ!っと指を鳴らすと、次の瞬間には街の外れにある草原に移動していた。
「さあ、勝負しましょう……どちらがソアラ様に相応しいか……」
「ええ、いいわよ! 後でソアラちゃんを取られたって泣かないでよ……?」
「……それは私のセリフです」
セシルは不適な笑みを浮かべながらエレナを見た。
エレナは手を空中で振り抜くと炎が出てそれが剣の姿に一瞬で変わる。
それと同時に体を炎が包み込むとさっきまで着ていた水着は消えて、鎧姿のエレナが現れた。
そして、セシルを睨みながらゆっくりと剣を構える。
「行きます……」
先に動いたのはセシルだった。
手の平を前に突き出すと、セシルは青い稲妻を放つ。
雷鳴を轟かせ稲妻が激しく左右に揺れながらエレナを襲う。
「……はあああッ!」
セシルの攻撃にエレナは剣を振って迎え撃つ。
稲妻を切り裂いた剣は地面に当たった。その直後、周囲に舞い上がった土煙で視界が完全に遮られる。
その刹那、土煙の中から飛び出したエレナが再び剣を振るとセシルの攻撃を繰り出す。
「はああああああッ!!」
しかし、セシルは余裕な表情でエレナの凄まじい斬撃を、どこからともなく出したスプーンで受け止めると、スプーンでそのまま鍔迫り合いになる。
「くっ……スプーンって舐めてるの?」
「あら……知りませんでしたか? スプーンは舐めるものなのですよ?」
不適な笑みを浮かべるセシル。
「……くっ! このぉッ!!」
エレナは強引にセシルを押し切るとイライラした様子で剣を横に振り抜く。




