魔王様。勇者の双子の妹と出会う!?9
にこやかな笑顔で迫って来るエレナにボクは怯えながら顔を引きつらせた。
「……ほら、ソアラちゃんを捕まえたぁ?!!」
エレナが歓喜の声を上げると同時にボクを壁際から引き寄せて抱きしめる!
「いやぁぁぁ! 離してにゃん! 触らないでにゃん!」
ボクが暴れてもエレナの力強い腕からは抜け出せない。
そんなこんなでボードゲーム対決は進んでいき、結局は一位がイルカになってゴールしたルシア。二位はマグロのカードを引いたエレナ。最下位はサバのカードでゴールしたボクだった。
ボクは悔しさに震える手を握り締め、瞳に涙を浮かべながらうつむいている。
「さあ、ソアラちゃん! 負けちゃったソアラちゃんはかわいそうだけど、罰ゲームだから……」
「ちょっと! 猫耳と尻尾は聞いてたけど、その服は聞いてない!!」
エレナの手には猫耳と尻尾の他に大きな鈴の付いた首輪とビキニの水着が握られていた。
それをボクに見せつけるように前に出して迫って来るエレナ。
ボクは壁まで追い込まれると、エレナはボクの着ていた服に手を掛けた。
「いやぁぁああああああああああああああああああああああああああっ!!」
悲鳴を上げたボクは服を脱がされエレナの用意したビキニに着替えさせられる。
ピンク色の紐ビキニに白い猫耳と白い尻尾。首には赤い首輪に大きな鈴が付いていて、手と足には猫の肉球の付いたふわふわの猫の手と猫の足がはめられていた。
「きゃー!! ソアラちゃん!! かわいい!!」
「……ちょっと、写真はやめてよぉ?!!」
エレナは興奮しながら、恥ずかしくて顔を耳まで真っ赤にしたボクにカメラを向けて何度も写真を撮ってくる。
ボクは手でビキニの上から胸や股を押さえながら羞恥心で頬を赤らめた。
「もう! これで終わりだよ! やめてってば!」
エレナに猫耳とビキニの姿をスマホで撮影され続けるボクは、顔を赤らめながら抗議した。
「次は負けない! もう一回勝負しよう!」
「あっ、勝負が終わるまでソアラちゃんはその格好だからね。罰ゲームなんだから」
猫耳を外そうとしたボクにエレナに止められて、それにボクはムッと頬を膨らませたが、そんなことよりも負けた悔しさの方が強くて我慢した。
「……分かった」
ボクが頷くと、再びボードゲームを開始する。
サイコロを振ると、またあのマスに止まった。
【次の順番まで語尾にニャン!を付ける。
次にサイコロを振る時にお魚カードを引いて昇格する。】
出たミッションを見てボクにエレナが微笑む。
「またこれなの!? このマス多すぎるよ!!」
「ほら、ソアラちゃん! 違うでしょ?」
「……うぅ……にゃ、にゃん!」
「きゃー!! かわいい!!」
エレナは黄色い悲鳴を上げてソアラをパシャパシャとカメラで撮った。
顔を真っ赤に染めながら、羞恥心に体を震わせていた。
しかし、今回は負けないという思いがボクの中で強かった。
絶対に勝つんだ……
ボクは心で強く誓った。




