魔王様。勇者の双子の妹と出会う!?2
訝しげにエレナに疑惑の視線を向けて警戒する。
「……あやしい」
「あ、いや……違うのよ? 誘拐じゃなくてね……お姉さんは純粋にソアラちゃん達と楽しくお菓子食べながらお話をしたいなぁ〜って、思ってぇ〜」
エレナは慌てた様子でボクに言う。
「分かった! ソアラちゃん! お姉さん。お小遣いあげちゃう! だから、ちょっとだけお姉さんと遊んでくれない?」
エレナは顔に汗を浮かべながらあたふたと手を動かしている。
そこにぐぅーっと大きなお腹が鳴った。
「ルー。お腹すいた……」
「そうでしょ! でしょ! ほら、ソアラちゃん。お友達もそう言ってるし! ちょっとだけ! ねっ?」
「しょうがないなぁ……少しだけなら……」
「本当!? ありがとう! じゃあ早く行こっか! 美味しいケーキ屋さんがあるんだ!」
エレナは嬉しそうに手を叩いて笑顔になった。
「……ルシアもいい?」
「うん。ルーもケーキ好き」
「決まりだね! ふたりともこっち! こっち!」
エレナが先導するように歩き始め、ボクとルシアもその後をついて行った。
街の中にある高級そうなカフェに到着すると、エレナは高級そうな店の扉を躊躇なくドアを開けた。
「いらっしゃいませ〜」
「3人なんだけど、空いてるかな?」
「はい! 勇者様! こ、こちらにどうぞ!」
緊張した様子の店員さんに案内されて席につくと、すぐにメニュー表を持って来てくれた。
「さぁ好きなものを選んで。何でもお姉さんが奢っちゃうから!」
「ホント!? ルーはどれにする?」
「うーん。これにする。ふわふわパンケーキ」
「じゃあボクも同じのにする! あと、オレンジジュース!」
ルシアと話しながら決めた結果、バニラアイスとホイップクリームの乗ったパンケーキとオレンジジュースを注文することにした。
しばらく待つと、ボクとルシアの前にパンケーキが置かれた。
「うわぁ〜、おいしそ〜!!」
「……おいしそう」
ボクとルシアは目をキラキラと輝かせながらテーブルの上のバニラアイスとホイップクリームに、その上からバターにはちみつをたっぷりかけられたパンケーキを見ていた。
「ふふふっ、好きなだけ食べていいんだからね?」
エレナが笑顔でボクたちを見て言った。
「いただきま〜す!」
「いただきまーす」
ボクとルシアは早速フォークを手に取り、できたて熱々のパンケーキを口に運ぶ。




