魔王様。ダンジョンで絶体絶命?9
もしダンジョンでスライムにあんなことをされたとセシルに知られたら恥ずかしくてボクが死んじゃうところだった。
髪と体を洗い終わると湯船に浸かってボクもルーも気持ち良さそうに目を細めて大きく息を吐いた。
「ふぅ~、きもちいいねぇ~ルー」
「ふぁ~、きもちいい……ルー、お風呂入るのひさしぶり……」
ボクは気持ち良さそうなルーを見て、ボクは質問する。
「ルーって寝泊まりとかはどうしてるの?」
「……ルー。寝る時はいろいろ……森で寝る時もあるし、ダンジョンで寝る時もある」
「野宿なの? 宿とかに泊まらないの?」
ルシアにボクがたずねると、ルシアはお腹を撫でながら言った。
「ルーはお腹が空くとご飯食べる……ご飯食べると、なぜかお金なくなってる……不思議……」
「そうなんだ……なら、ルーもうちの子になっちゃいなよ! ねぇ~、いいでしょ? セシル!」
「はい……部屋は余ってますし。ソアラ様がしっかりとお世話できるならいいですよ?」
自分の体を洗い終えたセシルがタオルで胸を隠しながら浴槽まで歩いて来てそう言った。
「やったー!! ルー。これからもずっと一緒だよ! 良かったね!」
「……うん。よかった……ありがとソアラ」
ルシアはボクに抱きついてぎゅっと優しく腕に力を込めた。そんなルシアをボクも優しく抱きしめ返す。
お風呂を上がると、お腹もいっぱいになりダンジョンでの疲れも出たのかボクは眠くなってうとうとしてきた。
それはルシアも同じようで、ルシアもあくびをしながらよろよろと歩いて行く。
「あらあら、2人ともおねむですか? なら、寝室に行ってベッドで寝ましょうねー」
セシルはボクとルシアの手を引くと寝室まで連れて行く。
ボクとルシアはセシルにパジャマに着替えさせられた。
寝室の大きなベッドの上にルシアが飛び込むと、ボクも同じようにベッドに手を広げて頭から飛び込んだ。
そんなボク達にセシルはため息をこぼしながら優しく微笑みを浮かべている。
「ルー。ボクの家ですむなら、今日からボクは君のご主人様だからね」
「うん」
ベッドの上に寝転がりながらボクはルーの青い瞳を見つめながら笑う。
「これからはルーは眷属だよ?」
「けんぞく……わかった。ルーはソアラのけんぞくになった……」
「うん。ルーはいい子だねぇ~」
「ふふっ……いい子……」
ボクはいつもセシルにしてもらうように優しくルシアの頭を撫でると、ルシアは気持ち良さそうに笑った。ボクとルシアは互いに顔を向け合って寄り添い合って眠った。




