魔王様。ダンジョンで絶体絶命?3
「うわっ……きゃあああああああああっ!!」
崖から転がり落ちた先には柔らかい弾力のあるなにかがあって、それに弾かれるようにして地面を転がると落とし穴のような場所に落ちた。
「いてて……なんだか分からないけど助かったぁ……」
ボクはお尻の下にあるひんやりとしてぬるぬるした……ぬるぬるした!?
この感触はボクが最近味わった中で、鮮明な記憶に残る出来事のひとつにある。
手に付いたぬるぬるした液体を見て、ボクの顔からサーっと血の気が引いていく。
「これ……スライムだ……」
そう思ったのも束の間、スライム達がボクのスカートの中に絡み付いてくる。
「ちょっと……だめぇ……きもちわるい……」
パンツの中をまさぐるように、スライム達のぬるぬるした感触が襲ってくる。
スライムは定期的に水分を取らないといけない。この穴の中には水分がないから……ボクから水分を得ようとしてるんだ……
その特性上、スライムは定期的に水分を補給しないと休眠状態に入る。空気中の魔力と水分を合わせて体を構築する生物だ。
落とし穴のようなこのくぼみには水分はなく、ダンジョン内では雨も降らない。
つまり、このスライム達は水に飢えているのだ。
「ちょっと……そこ、そんなに吸ったら……んっ……んあっ!」
スライムがボクの敏感なところに吸盤のように張りつく。
「……んっ……んっ……なにか、くる……きちゃうぅぅぅ……んんっ!!」
強烈な感覚の後に、やってくる空を飛んでいるような心地良さに股からじんわりと濡れていく。
セシルとお風呂に入っている時にも味わった全身がとろけるようなそんな感覚……ボクがボーっと放心状態になっていると、スライム達が更に激しくまさぐってきた。
「……ッ!! だ、だめだよ……もう、そんなに激しくしたら……んんんっ!!」
ボクの体が勝手にビクビクッと反応してしまう。
スライム達はボクの体から水分が出ると分かると、飢えから逃れるために我先にとボクの体に群がってくる。
「んっ! あっ! だめ! だめだって……ばぁ……もうむりぃ……だれか……誰か助けてぇぇええええええええええっ!!」
落とし穴の中から大声で周囲に助けを求めるが、ボクの声は洞窟のようなダンジョンの中で虚しく反響して返ってくるだけだった。
それもそうだ。ダンジョンの入り口付近ならまだしも、さっき目をつむりながら、がむしゃらにダンジョンの中を走って上からかなり落ちてきた。
ここは相当ダンジョンの中でも下層の方だ……熟練者でもリスクを恐れて下層には滅多にはやってこない。




