魔王様。メイドになるにゃん?5
エクセリアがキッチンから料理を運び、小太りの男性の前に置くと、彼は目を輝かせて言った。
「ご主人様のお好みに合わせてお作りしましたにゃん! ご注文のエクセリアの愛が一杯ちゅきちゅきパンケーキですにゃん! はちみつはお好みでね!」
「待ってましたぞぉー」
パンケーキをメガネを掛けた痩せている男性の前に置くと、エクセリアは完璧な営業スマイルで応えた。
「それでは美味しくなる魔法の呪文をかけますにゃん! 美味しくなぁ~れ、萌萌にゃ~ん!」
「うほぉー! 素晴らしいですぞぉー!」
メガネを掛けた痩せている男性は感激して叫んだ。
ソアラのご主人様の目の前に置かれたオムライスを見つめながら小太りのメガネを掛けた男性は言った。
「デュフッ! ソアラたん! 我が輩のオムライスにケチャップでハートマークを描いてもらえませんかなぁ~?」
「えっと……こう、ですか?」
ソアラは少し恥ずかしがりながら、ケチャップでハートの形を描く。
それを確認すると、小太りのメガネを掛けた男性は満足げに頷く。
「デュフッ! それで結構。それではソアラたんにも美味しくなる魔法をかけて欲しいですなぁ~」
「は、はい! えっと……美味しくなぁ~れ! もえもえ、にゃ……にゃ~ん?」
ソアラは美味しくなる魔法を唱えながら両手を合わせてハートマークを作った。
ソアラの美味しくなる魔法を満足そうに眺めたあと小太りのメガネを掛けた男性は言った。
「デュフッ! 天使降臨!! それじゃ、ソアラたんの愛情が入ったオムライス。さっそくいただきまっするぅ~」
そう言うとオムライスをスプーンで取って食べ始めた。
最初はぎこちなかったソアラだが、次第に打ち解け始め、会話が弾み始める。
「ソアラちゃんは何か得意なことはあるんですかなぁ~?」
小太りの男性が尋ねると、ソアラは少し考えてから答えた。
「キノコ集めとか……得意かも……」
「デュフッ! キノコ集め(意味深!!)ソアラたんは可憐な森の妖精さんですなぁ~。猫耳ロリっ子メイドさんで妖精さんに天使たんとは属性モリモリでソアラたんは最高ですなぁ~」
「へへっ……ありがとう……」
ソアラは褒められると少し恥ずかしそうにしていたが、褒められる事が嬉しくなって自然と笑顔になる エクセリアは痩せたメガネの男性との会話を楽しみながらも、ソアラと小太りのメガネの男性が楽しそうにお喋りしているのを見て、内心では少し焦っていた。
(あいつ! 楽しそうに話してニヤニヤしちゃって! なにか変なスキルでも発動してるんじゃないの!? 鑑定)
そんなことを考えながら、エクセリアはこっそりとソアラに鑑定のスキルを使う。




