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【とりまモデルやってみない?】

スカイ:エドワード君の親族は背が高い?



エドワード:全員墓の中にいる



ユフィーリア:何があったし



スカイ:ボクね、植物園にいるんスよ



スカイ:植物園に設置した水の散布機が壊れちゃったみたいで、その修理をしてるんスよ



スカイ:薔薇の生垣ってあるじゃん?



スカイ:あそこから頭1個飛び出した女の人がさぁ、ボクが作業するところを見てんのよ



エドワード:薔薇の生垣って凄く高くない?



エドワード:俺ちゃんと大体同じぐらいよ



ユフィーリア:エドと同じ身長だとするなら、大体2メイル(メートル)ぐらいか



ユフィーリア:頭ひとつ飛び抜けてるってことだとかなり身長が高いことになるぞ



エドワード:いねえよ、うちの親族に



エドワード:母さんでもそんな身長高くなかったぞ



スカイ:じゃあ何か?



スカイ:後ろに脚立や台座でも隠してる?



ユフィーリア:こっちが聞きてえよ



ユフィーリア:見てこい



ユフィーリア:凄え気になる、エドの親族モドキ



エドワード:親族じゃねえんだよなあ



ユフィーリア:いいじゃねえか、名前分からねえんだから



エドワード:よくねえのよ



スカイ:見てきた



ユフィーリア:お



エドワード:どうだった、親族疑惑出てる奴



スカイ:ちゃんと地面に足がついてましたね〜



スカイ:ついた上で薔薇の生垣から頭が飛び出るほど身長が高いんだよね〜



スカイ:怖〜い



ユフィーリア:涎出た



ユフィーリア:お前そんなこと言う性格じゃねえだろ



スカイ:本当は怖くないんスけどね



スカイ:タッパがあるなら魔法兵器(エクスマキナ)の実験台に出来るな



スカイ:ちょうどここにアーマー型の魔法兵器がございまして



スカイ:とりまモデルになってもらえないか交渉してこよう



ユフィーリア:実験台モデル



ユフィーリア:人間の心はなくしたか?



スカイ:ボク魔族なもんで



ユフィーリア:忘れてた



ユフィーリア:元々情緒が欠如していた方でしたか



スカイ:ところでエドワード君が凄く静かだけど



ユフィーリア:お前が「怖〜い」なんて言い出すから魔法が暴発しましてね



ユフィーリア:エドの尻に氷柱が突き刺さっちゃいまして



ユフィーリア:今死んでる



スカイ:死んじゃったか



スカイ:ご冥福をお祈りします



スカイ:お供物は昆虫ゼリーでいい?



エドワード:ふざけんなビーフジャーキーにしろ



ユフィーリア:蘇生おめでとう



スカイ:おめ



エドワード:あり



エドワード:そしてユフィーリア・エイクトベル、お前を殺す



ユフィーリア:そうしたらお前も死ぬけどいいか?



ユフィーリア:心中だネ♪



スカイ:尻のスイッチを押されてトチ狂ったエドワード君はさておいて



スカイ:モデルを頼んでこよーっと



ユフィーリア:いてら



ユフィーリア:回答の程を実況よろ



スカイ:りょ



エドワード:何の話?



ユフィーリア:エドの親族(仮称)にアーマー型魔法兵器の実験台を頼むんだって



エドワード:ああ、あれね



エドワード:あれね、腕が千切れるかと思うぐらい衝撃あるから気をつけてね



ユフィーリア:そういやお前も実験台になったな



ユフィーリア:そんなに?



エドワード:起動した途端に腕が千切れ飛んだんじゃないかってぐらいの衝撃を受けましてね



エドワード:まあ肩が脱臼したぐらいで済んだんだけど



エドワード:あの時は「こいつ訴訟を起こしたら勝てるんじゃないか」って思ったよね



ユフィーリア:お、魔法使うか?



ユフィーリア:証拠を揃えるのは得意だぞ



エドワード:いざとなったら頼むわ



スカイ:【急募】モールス信号を解読できる方



ユフィーリア:脈絡はどこに行ったし



エドワード:トントンツーとかのあれ?



エドワード:ユーリ読めんじゃないの?



エドワード:俺ちゃんも頑張れば



ユフィーリア:何がどうしてモールス信号を解読できる奴をほしがるんだよ



ユフィーリア:お前も読めるだろ



スカイ:聞いてくださいよ



スカイ:アーマー型魔法兵器の実験台を揉み手で頼みに行ったらさぁ



スカイ:エドワード君の親族、ぽしか言わないんだもん



ユフィーリア:言葉をなくしたか?



エドワード:俺ちゃんの親族じゃねえと言ってんのにね



エドワード:話聞かないね



ユフィーリア:いいじゃん別に、どうせ全員墓の中なんだろ



ユフィーリア:蘇ったってことで



エドワード:こんなふざけた死者蘇生魔法ある?



エドワード:ないでしょ



スカイ:「ぽぽぽぽぽぽぽ」としか言わないんスよ



スカイ:おかしくない?



スカイ:嫌なら嫌って拒否してよ、わざわざ解読できない言葉で喋らんといて



ユフィーリア:笑うしかねえ



ユフィーリア:エドの親族どうなってんの?



エドワード:遠吠えで会話できるならまだしも、親族は誰もぽだけで構成される言葉を発しないから



エドワード:絶対に怪しい奴じゃん



ユフィーリア:不審者ってワケ



ユフィーリア:なおさら魔法兵器の実験台にするべきじゃね?



スカイ:ボク「へいへいそこのおねーさん、モデルやらない?」



スカイ:エドワード君親族「ぽぽぽぽぽぽぽぽ」



スカイ:ボク「/(^o^)\ナンテコッタイ」



スカイ:ボクの心境は頭を抱えたいぐらいッスね



エドワード:だから親族じゃねえってあれほど



ユフィーリア:ご親族さん写真ねえの?



スカイ:ほい





【真っ赤な薔薇の生垣から頭だけを出す白い帽子を被った女の人の写真】





スカイ:ね、背が高いでしょ?



ユフィーリア:本当に高いな



ユフィーリア:冗談みたいに聞こえるけど、違うんだな



エドワード:こんな不気味な人が親族なの嫌なんだけど



エドワード:取り消せよ……!!



スカイ:えー、どうしよう



スカイ:もうノリノリで魔法兵器準備してるんだけど



ユフィーリア:もう無理やりつければいいだろ



ユフィーリア:頑丈そうじゃん



スカイ:それもそっか



スカイ:どうせ不審者だから、警察組織に突き出す前に使い倒すか



エドワード:人間の心がない方?



スカイ:再放送



スカイ:ユフィーリアにも同じようなことを言われたんスよね



エドワード:最悪



エドワード:この馬鹿と思考回路が被るとかやばい



ユフィーリア:何だとこの野郎



ユフィーリア:また尻に氷柱がほしいか?



エドワード:食い殺してやるよ



ユフィーリア:だから心中になるんだってば



ユフィーリア:一緒に冥府の刑場でハッスルする?



スカイ:とりま装着させた





【白い帽子で白いワンピース姿の背の高い女性に、甲冑のようなものを着せている写真】





ユフィーリア:女の人の表情見た?



ユフィーリア:凄え嫌そうな顔をしてるぞ?



エドワード:これ以上ないほど歪んでる



エドワード:頭がぱっぱらぱーなマッド発明家に見つかったばっかりに



エドワード:おいたわしや



スカイ:これで起動させたらどうなるかなっと



スカイ:そーれ☆



ユフィーリア:何か凄え音が聞こえた



エドワード:ね



スカイ:植物園の天井を飛び越えていきました



ユフィーリア:逝ったか



エドワード:敬礼しておこう



ユフィーリア:こういうのなんて言うんだっけ?



ユフィーリア:即落ち2コマ?



エドワード:正解



スカイ:あーあ、穴が開いちゃったな



スカイ:アーマー型魔法兵器をつけたエドワード君の親族も戻ってこないし



スカイ:とっとと散布機直すか



ユフィーリア:グローリアに怒られても知らねえぞ



エドワード:今回は俺ちゃんたちのせいじゃないからね



ユフィーリア:あ



エドワード:お



ユフィーリア:グローリア「アーマー型魔法兵器をどこかの誰かに装着させてすっ飛ばしたのはどこの副学院長?」



ユフィーリア:放送魔法で呼び出されてるぞ



ユフィーリア:ご指名だ、潔く逝ってこい



スカイ:何でそっちの方に行っちゃったかなー



スカイ:問題児のせいに出来ないかな



ユフィーリア:残念ながら今回はアタシらのせいじゃないから



ユフィーリア:そろそろ探しに出かけるぞ、学院長が



ユフィーリア:正座で説教されたら見学に行っていい?



スカイ:クソがよ



スカイ:ボクでエンタメしやがって



スカイ:ボク史上最高の土下座を見せてやる



エドワード:説教を受ける気満々じゃんね

《登場人物》


【ユフィーリア】身体能力を要求する魔法兵器の実験に付き合ったことがあり、その時は壁に激突して失敗した。あの時は絶対に許さない。

【エドワード】身体能力と頑丈さを買われて魔法兵器の実験台にされる。アーマー型の魔法兵器の実験に付き合って肩が外れた。


【スカイ】ヴァラール魔法学院の副学院長。魔法兵器の界隈では天才と呼ばれているものの、最近マッドな部分が露呈してきた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] やましゅーさん、お疲れ様です!! 新作、今回も楽しく読ませていただきました!! 副学院長先生、最初から最後まで大暴走の回でしたね!!ついに問題児としての一面を全力で発揮した副学院長先生の…
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