おまけ【ユフィーリアファンクラブ寄合場所はこちら】
ショウ:集合
エドワード:うい
ショウ:今月のユフィーリアファンクラブ定例会議を開催します
ショウ:出席確認
ショウ:名誉会長、アズマ・ショウ
エドワード:名誉副会長、エドワード・ヴォルスラム
エドワード:以上、2名
ショウ:エドさん、大丈夫ですか?
ショウ:周りに誰もいません?
エドワード:アイゼがいるけど、2人きりだとあんまり話さないよ
エドワード:買い物行くとか、話題があれば別だけど
ショウ:なるほど
ショウ:あんまり女の人に慣れていなさそうと見える
エドワード:それはそう
エドワード:子供の頃からユーリっていう美人がいるから目が肥えてんのよ
エドワード:あと単純に、ユーリならクソな話題を振っても膨らませてくれるから会話が楽
エドワード:アイゼだとそこに気を使わなきゃ心が死ぬ
ショウ:納得
エドワード:ショウちゃんこそ、ハルちゃんと遊びに行ったんじゃないの?
エドワード:ハルちゃん、勘が良さそうだからファンクラブのことがバレそう
ショウ:ハルさん、お昼寝してる
ショウ:たくさん遊んだから
エドワード:子供かな?
エドワード:子供だったわ
ショウ:さてまずは今月のハイライトから
ショウ:ユフィーリア可愛い事件ありました?
エドワード:はい
エドワード:最近寒くなって、あったかい飲み物を飲んで「あちッ」って舌を火傷したユーリ
エドワード:可哀想だけど可愛い
ショウ:お昼寝後に寝ぼけてステディに指を咥えさせて遊ぶユフィーリア
ショウ:ご飯をあげていると思ったらしい
ショウ:「アタシの指だ……」って引っ込めてた
エドワード:寝ぼけは可愛い
エドワード:寒くなってくると起きるのに時間がかかるから、起こすとぽやぽやしてるユーリが見られるよ
ショウ:明日、ユフィーリアよりも早く起こしてくれますか?
エドワード:俺ちゃん5時からランニングしてるけど
エドワード:体力作りのために一緒にやる?
ショウ:ぜひ
ショウ:あ、でもランニング初心者なので出来れば軽めで
エドワード:疲れたら元も子もないでしょ
エドワード:最初はショウちゃんに合わせるけど、1周したらセコンドしてほしい
エドワード:タイムとか測って
ショウ:りょです
ショウ:続いて集めたユフィーリアの写真交換会ですが
ショウ:最近だと魔フォーンに転写機の機能が備わりましたね
ショウ:写真撮影が便利になりました
エドワード:しかも写真が魔フォーンに保存されるっていう便利な機能付き
エドワード:どうなってんだろう
ショウ:副学院長に聞いたら『投影保管魔法』というものを使っているらしいです
ショウ:物体を本などに押し込んで保存する魔法だとか
ショウ:その理屈を応用して、転写機で撮影したユフィーリアの写真という物体を投影保管魔法で魔フォーン内に保管しているみたいです
エドワード:なんかそういうのやってるの見たことあるな
エドワード:転送魔法の方が便利だと気づいて使わなくなったけど
エドワード:じゃあ俺ちゃんがやっていい?
エドワード:実はユーリの昔の写真が出てきてさ
ショウ:ユフィーリアの昔?
ショウ:気になりますね
エドワード:昔は転写機も出始めたばかりの頃合いでね
エドワード:ユーリ、転写機が嫌いだったんだよ
エドワード:「魂を抜かれる」とか「写真映りが悪いから嫌だ」とか言ってたけど
ショウ:想像できる
ショウ:そんなところも可愛いのでユフィーリア可愛いポイントを贈呈します
エドワード:ありがたき
エドワード:で、その転写機が出始めた頃合いで、出会ったばかりの副学院長が撮影した訳よ
エドワード:それがこの写真です
ショウ:ひゃあ!!
ショウ:冷たい瞳が素敵ですね
ショウ:でも写真が嫌いなのに、どうしてこんなものを持ってるんですか?
エドワード:出来上がった写真を見て破り捨てようとしてたから、土下座して譲ってもらったの
エドワード:本当に危なかった
エドワード:そしたらユーリ、わざわざ固着化魔法までかけてくれてさ
エドワード:優しいよね、苦手でも写真をくれるって
ショウ:ええ、ユフィーリアは優しいです
ショウ:今でも転写機は嫌いみたいですが、気分が乗っていたりとか身内だと撮らせてくれるみたいですね
ショウ:いかがでしょう?
ショウ:この笑顔、可愛くないですか?
エドワード:最高だね
エドワード:可愛い笑顔
エドワード:昔は笑わなかったのにね
ショウ:笑わなかったんですか?
ショウ:あ、でもこの写真の冷たい目線から考えるとあり得る話ですね
エドワード:とにかく喋らない、口を開けば「獣の子」って呼ばれる
エドワード:魔法の加減も出来ないし料理も下手、壁を吹き飛ばすことなんて当たり前
エドワード:そのくせ本を読むのに没頭して食べない・寝ない・風呂にも入らないの三拍子
エドワード:人間に戻すのは苦労したよ
ショウ:お疲れ様です
ショウ:いや本当に
エドワード:そこがよかったんですけどね
エドワード:妹みたいでさ
ショウ:甘えてくるユフィーリアも可愛いですよね
ショウ:猫みたいです
エドワード:小型犬みたいな愛くるしさもある
エドワード:よき
ショウ:あ、そうだ
ショウ:ハルさんからも1枚寄贈いただきました
ショウ:保存必至です
エドワード:このニカッとした笑顔がいいよね
エドワード:ユーリらしい
エドワード:最高だね
ショウ:難しい魔法を成功させて自慢げな表情みたいです
ショウ:氷のお城が出来てました
エドワード:うん、見た
エドワード:素直に凄えと思ったよ
エドワード:よくもまあ、あんな大きなお城を建築できるよね
ショウ:見本があれば造形も簡単みたいです
ショウ:実際、見本がなかった時はアメーバでした
エドワード:模写は得意みたいなんだけど、創造は無理みたいだね
エドワード:下手くそなユーリの絵も可愛いんだけどね
ショウ:分かります
ショウ:恥ずかしそうに絵を出してくるユフィーリアは可愛いです
エドワード:ね
エドワード:可愛いで思い出した
エドワード:アイゼからも写真もらったんだよ
エドワード:新しい洋服を買ってご機嫌なユーリだって
エドワード:どう?
エドワード:可愛いでしょ
エドワード:俺ちゃん、平静を保つの大変だったんだよ
ショウ:叫びそうになって、今は腕をつねっています
ショウ:いたい
エドワード:可愛さに叫びたくなるのはまあ分かる
エドワード:ちょっとご機嫌そうな笑顔がいいもん
ショウ:これは最高ですね
ショウ:保存確定
エドワード:こっちも写真ありがとう
エドワード:大事に保管しとこ
ショウ:次の定例会議ですが
エドワード:待った
エドワード:ショウちゃんストップ
ショウ:どうしました?
ショウ:何かありました?
ショウ:エドさん?
エドワード:まずい、ユーリが帰ってきた
エドワード:創設者会議が終わるの早くない?
エドワード:これ絶対に抜けてきたでしょ
ショウ:おそらくつまらないから抜けてきたと思われます
ショウ:このファンクラブがバレるのはまずい
ショウ:エドさん、何とか見せないように死守してください
エドワード:今やってる
エドワード:興味を持たれてる
エドワード:「それ誰と話してんだ? 彼女か?」とかニヤニヤしてる
エドワード:お前の嫁だよ
ショウ:ユフィーリア、頼むから興味を持たないでくれ
ショウ:今だけはお願い
エドワード:これ下手したら魔法で乱入なり何なりしてくる
エドワード:逃げたら怪しまれるよね?
ショウ:怪しまれます
エドワード:あ、ナイス
エドワード:アイゼがお茶を入れるか提案してる
エドワード:さすが気の利くお茶汲み係だよ
ショウ:帰ったらアイゼさんを拝み倒しておこう
エドワード:心の中で五体投地してる
エドワード:我々が守るべき聖域を守れた
ショウ:これがバレたらまずいですからね
ショウ:ユフィーリアからのゴミを見るような目に耐えられない
エドワード:やばい
ショウ:どうしました?
ショウ:またユフィーリアが気づきました?
エドワード:帰ってきてあったかい飲み物を飲んでたから写真をお願いしたら撮れた
エドワード:まずい保存しておいて
エドワード:俺ちゃん直視できない
ショウ:これはまずい
ショウ:俺も直視できない
ショウ:エドさん、写真技術が高くないですか?
エドワード:被写体が最高の女だからね
ショウ:なるほど
エドワード:次の定例会議はまたあとで話し合おう
エドワード:また次回までに写真とネタを貯めといてね
ショウ:当然です
ショウ:それではまた次回
エドワード:うい
《登場人物》
【ショウ】ユフィーリアファンクラブ名誉会長。旦那様であるユフィーリアのことを愛してやまないお嫁様。カメラを向けると大体笑ってくれることが多いので嬉しい。
【エドワード】ユフィーリアファンクラブ名誉副会長。ユフィーリアと1番付き合いが長いので、彼女の昔のことを知っているのを理由にファンクラブに入会させられた。
これにて終了です!
楽しんでいただけたら作者冥利に尽きます。
やましゅーでした!




