【全裸が許されるなら何をしてもいいじゃない】
オルトレイ:我が娘よ
オルトレイ:今いいか?
ユフィーリア:何だよ親父
ユフィーリア:いきなり連絡してくるなんて珍しいな
ユフィーリア:珍しすぎて魔フォーンをエドの後頭部にぶち当てちゃった
ユフィーリア:今絞められてる
オルトレイ:ざまあ
ユフィーリア:さて、ブロックするか
オルトレイ:待て待て待て、ちょっと待て
オルトレイ:話を聞け
ユフィーリア:聞いてやろう
ユフィーリア:何だよ、また親父さんとアッシュの旦那で遊びに出かけたのか?
オルトレイ:ご明察だ
オルトレイ:実はキクガの奴がペンションの宿泊券を当ててだな
オルトレイ:有休消化も兼ねて遊びにきたのだ
ユフィーリア:どこの?
オルトレイ:○×ペンションというところだ
ユフィーリア:最近できたばかりのところじゃねえか
ユフィーリア:うらやま
ユフィーリア:おいそこ代われよ、ショウ坊と行くから
オルトレイ:このチケット3枚あるから余るぞ
ユフィーリア:じゃあハルも誘うか
ユフィーリア:未成年組と引率者ってことで
オルトレイ:そこまでして行きたいなら自分の運命力を恨め
オルトレイ:いかん、脱線した
ユフィーリア:旅の楽しい話だったらそのまま垂れ流しにしてどうぞ
ユフィーリア:アタシはこの恨みを未成年組の遊びで全力で消費する
ユフィーリア:超リアルおままごとしてやる
オルトレイ:面白そう
オルトレイ:オレも仕事中にやろうかな
ユフィーリア:仕事しろよ
オルトレイ:お前、自分の頭に特大級のブーメランが刺さってるの分かる?
オルトレイ:まあいい
オルトレイ:ペンションに泊まっていたんだが、昨夜おかしなものを見つけてな
オルトレイ:ちと対処法を相談したかったのだ
ユフィーリア:親父で対応できなければアタシでも無理だよ
ユフィーリア:お前の方が年季入ってるだろ
オルトレイ:まあ、写真を見てから言え
【全身白い肌で四つん這い、額の部分に縦長の眼球が埋め込まれた謎の人間の写真】
オルトレイ:これ何だと思う?
ユフィーリア:ユフィーリアが魔フォーンを投げ出しましたので代わりに答えますね
ユフィーリア:あ、アズマ・ショウです
ユフィーリア:お久しぶりです、お義父様
オルトレイ:お前にお義父様と呼ばれる筋合いはない
ユフィーリア:初めて言われた
ユフィーリア:言われるものなんだな
オルトレイ:お前にそう呼ばれると、キクガに殴られるんだよ
オルトレイ:嫁に出す癖にオレをお義父様とは認めたくないのか、あいつ
オルトレイ:んで、倅よ
オルトレイ:これ何だか分かるか?
ユフィーリア:おそらく邪視ではないかと
オルトレイ:ほう、邪視
オルトレイ:聞いたことないな
ユフィーリア:俺の元の世界で有名だった怖い話ですね
ユフィーリア:まさかこの世界にもいたなんて
オルトレイ:対処法はあるのか?
オルトレイ:実はお前の父親がアッシュと共謀して捕まえようとしているのだ
オルトレイ:さすがに気持ち悪いからあれに触りたくないなと思ってな
ユフィーリア:簡単です
ユフィーリア:全裸になればいいんですよ
ユフィーリア:邪視は汚いものを嫌いますので、きっと逃げ出しますよ
オルトレイ:お前、オレの全裸が汚いものだとでも言いたいのか?
オルトレイ:自慢ではないが、オレは全裸にも自信はあるぞ
オルトレイ:エイクトベル家当主として鍛えているからな
ユフィーリア:とにかく汚いもので対処できます
ユフィーリア:全裸が嫌なら【自主規制】を見せるだけでもいいですよ
オルトレイ:変態街道まっしぐら
オルトレイ:邪視ってこんなに変態さんなんだな……
オルトレイ:お父さん、知らなかったぞ
ユフィーリア:ユフィーリアが起きたので代わりますね
ユフィーリア:テメェ、アタシの嫁に発情してんじゃねえぞ
オルトレイ:誰も発情なんかしとらんわ
オルトレイ:それよりも汚いものを見せろと言われた
ユフィーリア:昨夜って言ったろ、もう対処できてるじゃねえか
オルトレイ:いや昨日は豪勢なペンションにテンションぶち上げちゃって酔っ払ってたから何をしたか覚えてない
オルトレイ:白いものを見た記憶はある
オルトレイ:何ならおトイレした記憶もある
ユフィーリア:完璧にそれじゃね?
オルトレイ:試しに時間遡行魔法を投影してみたら、本当にさっきの写真の奴におトイレしちゃってたんだよな
オルトレイ:だから逃げたのか
ユフィーリア:じゃあ今回もそれでしたらいいだろ
ユフィーリア:解散
オルトレイ:集合
オルトレイ:実は寝る前だったからおトイレを済ませてしまったのだ
オルトレイ:開放的なおトイレ作戦は使えない
ユフィーリア:もう親父さんに頼め
ユフィーリア:冥府天縛でどうにかしてくれる
オルトレイ:あんなもん冥府に持ち帰ってもどうやって使うんだよ
オルトレイ:刑場に導入しろってか?
オルトレイ:どこの刑場にやればいいんだ、あんなクリーチャー
ユフィーリア:親父さん、持って帰る気満々なのが面白い
ユフィーリア:アッシュの旦那は?
オルトレイ:飛び付きたそうにしている
オルトレイ:さっきから唸り声と涎が凄い
オルトレイ:食うのか、あれを
ユフィーリア:ログを読んだけど汚いものを見せればいいのか?
ユフィーリア:全裸を晒せば?
オルトレイ:戯け、さっきキクガの倅に同じような提案をされたわ
オルトレイ:再放送やめろ
オルトレイ:脱ぐ以外での手段は?
ユフィーリア:じゃあもう肥溜め投げつければいいんじゃねえかな
ユフィーリア:おトイレして逃げたんだろ
オルトレイ:お前、何か汚いこととかないか
ユフィーリア:あ?
ユフィーリア:何だよ、藪から棒に
オルトレイ:不浄なものでも見せればいいんだろう
オルトレイ:手早く写真でも撮って送ってくれ
ユフィーリア:無茶振り
ユフィーリア:肥溜めは?
オルトレイ:出来たばかりのペンションにそんなもんある訳なくない?
オルトレイ:なんかあの白いの、震え始めた
ユフィーリア:親父に会いたくて震えてんだよ
ユフィーリア:抱きしめに行ってやれ
オルトレイ:それで「はぁい↑」などと言いながら行く馬鹿はおらんよ
オルトレイ:うーむ、迷う
オルトレイ:下ネタの会話でもいいのだろうか?
ユフィーリア:聴かせるんじゃ効果はなくねえか?
ユフィーリア:やっぱり見せるもん見せないと
オルトレイ:なるほど仕方がない
オルトレイ:作戦会議
ユフィーリア:タイム通ります
オルトレイ:終了します
ユフィーリア:早いんだよ
ユフィーリア:どうなった?
オルトレイ:アッシュにしこたま酒を飲ませることにした
オルトレイ:酔っ払ったところで外にホールイン
オルトレイ:案の定、全裸になりやがった
ユフィーリア:次の日には親父の頭は陥没してそうだな
オルトレイ:お、あの白いの追っ払えたぞ
オルトレイ:全く、一度ならず二度までも来るとは
ユフィーリア:次も来たらどう対処するんだよ
ユフィーリア:汚いものだろ
オルトレイ:持ち込んだエロ本でも音読するかな
オルトレイ:どきついの持ってきたんだ
オルトレイ:ただ少しばかり引かれたがな
ユフィーリア:引かれてんだよな
ユフィーリア:何をどうしたらそうなるんだよ
オルトレイ:いや何、ただの四肢欠損の少女が内臓を抉り出されるエロ本だが
ユフィーリア:唾はいた
ユフィーリア:お前そんなの好きなの?
オルトレイ:だーいすき
オルトレイ:その足りない部分を補いたくなっちゃう
オルトレイ:内臓も全部取り替えてあげたいな
ユフィーリア:汚いって言うより気持ち悪いが先行するな
ユフィーリア:親父がリョナ思考だとは思わなかったんだ
オルトレイ:他人の性癖にとやかく言うのは良くないぞ
オルトレイ:そういうのを発散させる為にこのようなエロ本を書いているのだろう
ユフィーリア:そのエロ本自作かよ
オルトレイ:無論だ
オルトレイ:そんな痛いことが現実であったら
オルトレイ:まあ興奮はしちゃうけど
ユフィーリア:しちゃうのかよ、気持ち悪いな
オルトレイ:何にせよ、解決したからよしとしよう
オルトレイ:あともう少し泊まるからな
ユフィーリア:また出てきたりして
〜次の日〜
オルトレイ:また来た
【全身真っ白な肌で縦長の瞳を持つ謎の人間の絵】
ユフィーリア:ふざけんなよ、お前
オルトレイ:仕方がないのでお前とキクガの倅によるえっち本を即興で描いてやったら逃げていったな
ユフィーリア:ふざけんなよお前!?
オルトレイ:ああ全くだ
オルトレイ:人の営みを汚いだなんて
ユフィーリア:そういうことじゃねえクソ親父
ユフィーリア:でもそのえっち本はほしい
オルトレイ:仕方ないな
オルトレイ:あとで送る
ユフィーリア:頼んだ
《登場人物》
【オルトレイ】冥府総督府にて呵責開発課の課長を務める魔法使い。頭のいい戦闘狂と噂の戦いに特化した魔法使い一族『エイクトベル家』の当主。腕や足が欠損していると興奮する性癖の持ち主。
【ユフィーリア】オルトレイの娘。遺伝子を遺憾なく引き継ぎ、頭のいい戦闘狂と呼ばれるようにはなった。父親に助けを求められたと思ったらクリーチャーの写真を送りつけられ、思わず魔フォーンを投げ出した。
【キクガ】ペンションの宿泊券を福引で当てた功労者。あのクリーチャーを捕まえて深淵の刑場に導入しようかと画策。
【アッシュ】宿泊券に巻き込まれ、あのクリーチャーを退治するのに酒をしこたま飲まされた巻き込まれ体質。正気に戻った際、キクガから顛末を聞かされてオルトレイの頭を凹ませた。




