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ハズレ属性「光魔法」を鍛えまくったら、レーザーが出ました  作者: LA軍@呪具師(250万部)アニメ化決定ッ
第1章『光の少年』

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第30話「落とし前」

「あぎゃぁぁぁああああ!」


 ゴロゴロと転げまわるアグニール達。

 服に火がついて酷く悪臭が漂うも、連中ときたらまだ生きてやがる。


 それもそのはず、

「そりゃーわざと外したからな──」


 ニィ……。


「な、なんだと……ゲホゴホ!」

「そ、そんな強がり言っちゃってぇぇえ」


 ヨロヨロと起き上がるアグニールたち。

 おおー、その目からは戦意はまだ消えていない。


 だけどな。


 ……強がり?

 そりゃーお前らだろ。


「そ、そうですよ! ギリギリ私どものバリアーを破ったようですが……」

「いや? ギリギリでもないし、強がりでもないぜ?」


 だってよー。


 ツカツカツカッ!


「な、なんだこの! 雑魚の光ぞくぅ」

 ──ゴキィ!!

「がはぁぁああ!」

 なんかクソ生意気な口をきこうとしていたアグニールの顔面につま先を叩き込むライト。


 そして、ライトにしがみつくヤミーは、まったくの無感情でアグニールを見下ろしている。

 彼女からは憐憫の情もなにも感じられず、表情の読めない目でホゲーとしていた。


 うん、いつものヤミーだ。

 ホント、何も思うところはないらしい。


 何かしら復讐でもしたいというなら、彼女にも殴らせてやろうと思ったが、それすらもバカバカしい相手だな。


 いいぜ、ヤミー。

 殴るのは俺に任せろとライトは心で呟く。


「う、うぐぐぐ……。て、てめぇ、誰に手ぇ上げてんのかわかってんのか!!」


 ん?

 わかってるぜ?


「だから殴ってんだが??」

「な、なにを……。こ、このザコ──」


 ゴンッ!!


「ぐぁぁあ!」

「ひぃ!! アグニ様になんてことを──あああ!、アグニ様の歯がぁぁ!」


 はは! 男前になったじゃないか?

 んで、アグニールはなんだっけ?

「誰に手ぇあげてんのか? だったか?」


 すぅぅ、

「てめーーーーーーーーに決まってんだろうがぁぁ!!!」


 ズドォォン!!!


「エギャァァアア!!!」

 ライトの渾身の一撃で、地面にめり込み、バウンドするアグニール。

 顔面陥没させた感触がたまんねぇぜ!!

 つーかよ、


 誰かわからず(・・・・・・)殴るような奴(・・・・・・)はよぉ、

 それこそヤベー奴だっつーの!!


 当然、わかってて殴ってんに決まってんだろうがよぉぉぉお!!


「んでよぉ。サーヤちゃんよぉ」

 ユラ〜リ……


「お前はよぉ……。お前はお前で、俺になんか言うことないんか??」

 お"っ!!


「ないわよ!!!」


 あっそ?


 ──どッッすーーーんっ!!


「ぎゃぁぁああああああ────は、歯ぁぁああああ!」

 メリメリと幼なじみの顔面に突き刺さるライトの拳。

 ひゅー唾液がついて、小っ汚ぁー!


「……アグニールの歯だったか? じゃこれでいいよな? カップルで、お揃いだよなー?」


 ニヤぁ。


 平等パンチが欲しそうなのでサーヤの顔面──……一番痛そうな人中に拳を叩き込んでやった。


 ひゅ~かてぇ顔。


「じゃ、次は──」

「ちょ、ちょちょ! わ、私は関係ない──! 関係ないんだ……ぁぁあああああああああああああ!!」


「……は?」

 関係ない??


 すぅぅ、

「関係、大ありじゃぁぁぁああああああああああああ!!」


 過去の因縁もそうだし、

 なにより、テメェも俺を見捨てた張本人だろうがぁぁぁあああああ!


 なんなら、てめぇが一番ムカつくは変態神父がぁぁあ!!!


「おら、おら、おら、おら、おら、おら、おらぁぁぁあ!!!」


 ゴンゴンゴンゴン!!

 ゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴーーーン!!


「あば、あば、あばぁぁ!!」


 なーんか、むかつくことぼざきやがったので、クッソ神父の顔面にも両手を使ってジャブとストレートをそれぞれ計数発ずつぶち込んでやったぜ。


 ついでに、ぶっとべやぁぁぉあ!!!


 トドメの喧嘩キック!!

 アグニールとサーヤが撃沈するそこに追突し、


「「「ひ、ひでぶぅぅう……!!」」」


 ドッカーーーーン!!!


 そして、

 ぷしゅー……もれなく全員の顔面が「*」にへっこんだ。




 さぁてお次は────……っと、んん?


 トントン

「ちょっと、ライトさん」

 肩を叩かれ振り向くライト。

 そこには、



 ニコ




 ……ん??

「何すか、メリザさん?」


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