節分
「鬼は外、福は内」と豆まきをする家庭もあるだろう。
そもそも節分とは季節の分かれ目のこと。
古来、季節の変わり目には邪気(鬼)が生じるとされ、その鬼を
追い払う行為が豆まきとして脈々と行事を通じて受け継がれてきたのだ。
本来は、立春の前日だけでなく、立夏、立秋、立冬の前日も節分となる。
だが冬から春へと移り変わる立春は旧暦の新年が始まる頃で特に重視され、
今のような行事が続いてきたとされる。
鬼というのは邪気の象徴。「おに」という日本語は「陰」に由来するといわれている。「陰」とは目に見えない気、主として邪気のことをさし、それが「おに」なのだ。また、隠れているこわいものとして「隠人」が変化したという説もあり、形の見えない災害、病、飢饉など、人間の力を超えた恐ろしい出来事は鬼の仕業と考えられていた。