亡霊
僕は死ねなかった
首を吊ることも出来なかった
リストカットも出来なかった
大量服薬も出来なかった
僕は死ねなかった
身を投げることも出来なかった
舌をかみ切ることも出来なかった
誰かを殺すことも出来なかった
そして、何も出来なかった僕は、いつしか亡霊になったんだと思う
亡霊になった僕は窓際に立った
空が青くてまた死にたくなった
もうとっくに死んでるのにって
呟いて笑った
あとがき
文字数のためここから失礼します。
死にたくて、でも未遂すら出来ない自分がどうしようもなく嫌だ。そのまんまの詩です。亡霊になったのは何でなのか、自分でもよく分かりません。憔悴している姿が亡霊のように見えたのかも。