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魔法少女と進める世界征服  作者: 北斗拳士郎
三章 復讐のローレライ
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アプリコットとマーマレード 決着

 アプリコットの額から生えた角が激しく光を帯び、電気による火花が周りに散り始める。変形し、本気になったアプリコットはまるでユニコーンを思わせる姿だった。


「あらあら。そう言えばあなたにもそんな変形があったわね。もう過去のことだから忘れちゃっていたわよん。さあ山田ちゃん、この戦いはよく見ておくといいわ。ロボット同士の戦いだけれど、今から始まるのは魔力と魔力のぶつかり合いになるわね。魔法少女なら少しくらいは学べる点があるんじゃないかしら」


 確かにドクターの言う通り、私たちの前で戦っている二体のロボットから溢れ出るような魔力を感じる。その様子を静かに見ていると、アプリコットの角がより一層激しく光を強める。


「本気になったこの姿を見るのは我が主にとっても久々のことでしょう。それでは自分がそこのマーマレードよりも優れていることを証明してみせましょう!」


 アプリコットは激しい光を纏った角の先をマーマレードに向ける。そしてその瞬間、角からは激しい稲光となった魔力を帯びた電撃がマーマレードへと放たれる!

 同時にアプリコットの動きに合わせるようにマーマレードが左手の魔力を帯びた光の壁を自分の前へと突き出す!

 槍のように伸びた稲光と盾のように広がる光の壁が両者の魔力と共に激しくぶつかり合う! 元の魔力がドクターのものを使っているからなのだろうか。アプリコットとマーマレードの間でぶつかり合っている力は両者ともに一歩も引くことはなく、拮抗しているようだった。しかし、光の壁に進路を阻まれ続けるアプリコットの放った電撃はやがて周囲に火花のように散り始める。


「くっ……その光の壁は思っていたよりも硬いですね……流石、自分と同じで我が主の魔力を使っているだけのことはあります……」


 マーマレードはアプリコットの電撃が光の壁を貫くことが出来そうにない様子を確認すると、そのまま光の壁を自分の前に展開しながら少しずつアプリコットとの距離を詰めるように前進を始める。


「しかし! この勝負! 勝つのは自分です!」


 アプリコットは魔石に込められた魔力を更に高めた。その瞬間、アプリコットの角がより強く輝くのと同時にドリルのように回転し始める!


「あらやだ! これは!? マーマレードちゃん! ディフェンスモードのままでその攻撃を受けるのはイケナイわ! 一度退いてからコンバットモードで迎え撃ちなさい!」


 アプリコットの急激な魔力の高まりを感じたドクターはいつもの様子と違い、珍しく焦ったように声を張り上げる。


 ドクターの命令を受けたマーマレードは、モードチェンジをするために光の壁を維持しながらアプリコットとの距離を取ろうとする。


「そうはさせませんよ!」


 モードチェンジを行おうとするマーマレードの隙を突いてアプリコットはドリルのように回転しながら激しい稲光を纏った角をマーマレードへ向けて一気に加速し突進する!

 向かってくるアプリコットと接触しそうになる瞬間、咄嗟にコンバットモードへのモードチェンジを終えたマーマレードは手の甲に装着した鋭い爪で迎撃する!


「うおぉぉぉぉぉっ!」


 両者が正面からぶつかり合うと重い金属同士が激しく衝突したかのような音と衝撃が部屋中に広がり、突進の勢いそのままにアプリコットはマーマレードとすれ違う。

 その後、両者は微動だにせず部屋中に沈黙が訪れる。それからほんの数秒後、マーマレードの手の甲に装着されていた鋭い爪が砕け散り、ドリルと電撃により右腕が破壊され床に落ちる。そして体制を崩して倒れていった。


「イヤァァァッ! マーマレードちゃん! アタシのマーマレードちゃんがぁぁぁ!?」


 床に倒れて動かなくなったマーマレードを見てドクターは絶叫しながら気絶してその場に倒れる。


「……我が主よ、自分の勝ちです。これで自分の方がそこのマーマレードよりも優れていることを証明してみせました。しかし……さすがに自分も無傷というわけにはいかなかったようです」


 先程までドリルのように回転をしていたアプリコットの角が途中から折れていた。そしてアプリコットもまた同じように床へ倒れていった。


 二体のロボットの戦いはどうやらアプリコットの勝利という形で決着したようだが、その二体のロボットは共に倒れ、更に絶叫しながら気絶して動かなくなったドクターが部屋に転がっていた。


「……え、何この状況?」


 私は残ったエリーちゃんと銀河博士と共にドクターたちを放置して、そそくさとこの部屋から立ち去った。


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