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魔法少女と進める世界征服  作者: 北斗拳士郎
三章 復讐のローレライ
65/70

ろくでもない傑作

「うふ。これを見てわかったでしょう。このマーマレードちゃんは性能だけではなく、見た目もアタシ好みの仕上がりなのよん」


 マーマレードの顔を見て驚いた私だったが、ドクターの隣にいた銀河博士がそれを見て二度見したかと思うと、私以上に驚いた表情をしている。

 ……え? まさか銀河博士も知らなかったの?


「……あの、銀河博士。もしかしてマーマレードの顔のことは銀河博士も知らなかったんですか?」


「あ、あぁ。その……私も今初めて知った」


「うふふ。銀河博士は基本デウス・エクス・マキナを装備した状態でしかマーマレードちゃんを見たことがなかったもの。それに初めてマーマレードちゃんを見せた時はまだ空くんの顔にしていなかったわ。だから知らなくても仕方がないわよん」


「そ、そうか……」


 銀河博士は明らかに困惑した表情を見せる。


「うふ。だって魔法少女ショー以来、空くんが全然アタシと会ってくれないのよん。その寂しさを紛らわすためにマーマレードちゃんの顔を空くんにしようと思ったわけなの。はっ!? もしかしてあの時、人質役にした別のイケメンとキスしたことに嫉妬でもして怒っていたりするのかしら。イヤン! だとしたらアタシってば罪なオトコねん」


 ドクターは一人で勝手に盛り上がりながら何やら体をクネクネとさせる。


「いやいや、絶対にそれはないんじゃないかな。てか、それよりも……銀河博士、いいんですか? 自分の息子の顔をこんなことに使われて」


「……う、うむ。正直なところ、複雑な気分なのだが……ブラックアルケミストの残りの研究資料がなくてまだ完全とは言えないが、実際ドクターの協力のおかげで妻の容態はかなり良くなってきている。今後も良好な協力関係を維持するためにそれが必要なことなら私は気にしないようにするつもりだ。それに空も鋼鉄の心臓(アイアンハート)として活動することを決めた時、あらゆることを覚悟していたはずだ。なのでこの件も問題はないだろう……多分……」


 そう言った銀河博士はドクターやマーマレードから目を逸らす。そして一人で勝手に盛り上がっていたドクターはマーマレードに抱きついていた。


「うふふ。この空くんの顔、本当に良くできているわねん。光ちゃんの物質変換魔法で用意してもらったのだけれど、鋼鉄の心臓(アイアンハート)との戦いで山田ちゃんから聞いたあなたそっくりの人形を光ちゃんが魔法で作り出した話を思い出してアタシはピンときたの。さすが人形使いの魔法少女なだけあるわねん」


 ……まさか、光がこの件に関わっていたのか。以前に光と戦った時、私にそっくりな人形を作っていたことを実際に見たことで知っている。この空さんの顔の再現度の高さは確かに光が作ったのだろう。


「……はぁ、ドクターは相変わらず、ろくでもないのです」


 つい先程まで困ったような表情をしていたエリーちゃんだったが、次第に落ち着きを取り戻してきたのか、今度は呆れたような表情をしている。


「そうです! 我が主よ! エリー様の仰る通り、これは本当にろくでもない発明です。そのようなものより、自分の方が優れていることを証明してみせましょう!」


「あらあら。面白いことを言うじゃないの。そこまで言うならアプリコットちゃんとこのマーマレードちゃんの性能の差を実際に見せてあげるわねん。それじゃあ多少暴れても問題のないここの多目的ルームへと行きましょう」


 なんだか事態が面倒なことに。

 この場にいた私たちはドクターに促されて多目的ルームへと移動を始めることになった。


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