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ようこそ秘密結社『眠れる獅子』へ
「ここが作戦会議室よん」
そう言ってドクターが立ち止まるとそこには獅子の横顔を彫刻した扉があった。ドクターが扉を開けそこから見える部屋の中の様子は、中央に長机が置かれ周りに幾つかの椅子が置かれていた。その椅子に何人か座っている様だったが、こちらからは姿が見えない様にスクリーンで仕切られ、シルエットしかわからない状態になっていた。そして一番奥には白い軍服のような服装の管理人さんがいた。
「ようこそ秘密結社、眠れる獅子へ!」
私が部屋の中に入ると管理人さんは立ち上がり迎えてくれた。
「彼女が我が眠れる獅子の新たな仲間の……そう言えば結社内での呼び方を考えてなかったな……とりあえず魔法少女にしておこう」
「変身している状態ならそれでもいいかもですけれど……今は普通の姿なので山田でいいです」
「うむ……まぁ彼女が新たな仲間の魔法少女山田さんじゃ。皆よろしく頼む」
「うふふ。これからの為に魔法少女としての名前も考えておいた方がいいかもしれないわね。例えば……マジカル♡ヤマダなんてどうかしらん?」
「お断りします」
私は笑顔でこれを拒否した。