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魔法少女と進める世界征服  作者: 北斗拳士郎
二章 秘密結社 鋼鉄の心臓(アイアンハート)
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打倒、鋼鉄の心臓作戦完了

 時間をつぶしていると、そろそろいい時間になってきたので私たちは部屋を出て、地下にある眠れる獅子のアジトへ行くためにドクターの部屋へと向かう。

 ドクターの部屋の前に着くと私は通信魔法を使って彼に連絡をする。


(……ドクター聞こえる?)


(……あら。山田ちゃんから通信魔法を使ってくるなんて珍しいじゃないの。どうかしたのかしら?)


(アジトに行くにはドクターの部屋のエレベーターを使わないといけないから連絡しようと思って)


(あらあら。山田ちゃんには合鍵を渡したのだから自由に使ってくれたらいいわよん。アタシは地下の研究室か自分のお店にいることが多いし、その部屋はほとんど使ってないから戸締まりだけちゃんとしておいてくれたら問題ないわ。それじゃあ待ってるわよん)


 とりあえずドクターから今後は自由にエレベーターを使ってもいいと許可を得たので、私たちは合鍵を使って彼の部屋へと入る。

 エレベーターの使い方も教えてもらっていたので操作をする。すると部屋全体が地下のアジトへ向けて下降し始める。

 やがて部屋が動くことによって生じる揺れは、目的地に到着することで収まった。ドクターの部屋の扉を開けると、もう何度も見た地下に広がる空間だった。


 私はアジトの通路を光と歩きながら作戦会議室まで案内をする。アジトの入り口から少し歩くと、獅子の横顔が彫刻された扉が見えた。


「この獅子の横顔の扉が作戦会議室だよ。さぁ入ろっか」


 私が扉を開けると、部屋の中には眠れる獅子のメンバーと光のお兄さん、そして眼鏡をかけ、黒髪をオールバックにした黒いスーツ姿の背の高い痩せた男がいた。恐らく、この人が光のお父さんなのだろう。


「山田さん、急な連絡になって申し訳なかった。そして君が銀河博士の娘の光さん……じゃったかな? 儂がこの眠れる獅子の総統である鳴海源蔵(なるみげんぞう)じゃ。山田さんの時もそうじゃったが……本来なら君たちのような学生を巻き込みたくはなかった。しかし、各々の望み……ひいては世界の平和のために以後よろしく頼む」


 部屋に入った私たちを総統が出迎えてくれた。


「初めまして、星野光(ほしのひかり)です。今回の件、明からお話はお聞きしました。こちらこそ、以後よろしくお願いします。私たちにも望みがある以上、戦う覚悟は出来ていますのでお気になさらないでください」


「うふふ。山田ちゃんもそうだったけれど、光ちゃんの魔法少女としての力は眠れる獅子のこれからの活動に必要となるわ。それにブラックアルケミストに関しては利害関係も一致しているもの。お互い、協力しない手はないわよん。とりあえず今はそのことは置いておきましょう。先に山田ちゃんに紹介しておくわね。このスーツ姿のなかなかにアタシ好みのおじ様が銀河博士よん」


 ドクターに紹介された光のお父さんである銀河博士は私の前まで歩いてくる。


「……君が山田さんか。君のことは空から聞かせてもらったよ。そして私のことは恐らく、光からある程度のことは聞いているだろうとは思う。君のおかげで今回の眠れる獅子との協力関係を築くことができ、私の妻を救える可能性が非常に高くなった……本当にありがとう……」


「いえ、私にはこれくらいのことしかできなかったので……でもこうやって協力出来るようになってよかったです」


「うふ。あとは光ちゃんにまだ会えていない眠れる獅子のメンバーを紹介できればとりあえずは大丈夫かしら?」


 ドクターはそう言うと、光がまだ会えていない参謀であるエリーちゃんと情報収集兼戦闘員のマスターを紹介する。


「さて、とりあえずは全員の紹介は終わったようじゃな。今回の作戦の完了、皆お疲れ様じゃった。それではそろそろ始めるとしようか」


 こうやって一通りの紹介が終わると、総統は作戦会議室の真ん中で声をあげ、作戦完了の打ち上げの開始を告げる。するとドクターとマスターにより、机の上に次々と料理が並べられていき、アプリコットが食器などを準備をする。さすがにこの三人は手際がよく、あっという間に準備が完了した。


「うむ。料理の準備は完了したようじゃな。それでは皆、各々グラスに好きな飲み物を入れて持つのじゃ」


 私は光と一緒にオレンジジュースをグラスに注いだ。他のメンバーもそれぞれのグラスに飲み物を注ぐと、総統の乾杯の合図を待つ。


「よし、皆グラスを持ったな。それでは乾杯じゃ!」


 総統の乾杯の声を合図に全員の乾杯で打ち上げは始まる。こうして今回の打倒、鋼鉄の心臓(アイアンハート)作戦は完全に終えることとなりました。


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