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魔法少女と進める世界征服  作者: 北斗拳士郎
二章 秘密結社 鋼鉄の心臓(アイアンハート)
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帰路

「うふ。それじゃあ早速、鋼鉄の心臓(アイアンハート)のボスに会いに行くとしましょう。本当はもう少し空くんと二人で楽しみたかったのだけれど、鋼鉄の心臓(アイアンハート)が持つ全ての情報は今すぐにでも欲しいのよん。とりあえず、鋼鉄の心臓(アイアンハート)のボスにアタシとの取引内容をスムーズに伝えるために空くんには同行してもらうことにするわね。山田ちゃんたちはここに泊まるなり、アジトを通って家に帰るなり好きにすればいいわよん」


 この時に思い出したが、アジトから自分の部屋へ帰るにはいつもドクターが操作しているエレベーターを使わなければならない。私がアジトへ行く時はドクターと一緒なことが多いので操作の仕方などはよくわかっていなかった。


「あのさドクター。アジトから家に帰る場合だといつものエレベーターとドクターの部屋を通らないといけないよね? 私、エレベーターの操作の仕方とかわからないし、ドクターの部屋を通らないといけないと扉の鍵もかけられないよ」


「あら。確かにそうね。それじゃあ途中まで一緒に行きましょう。エレベーターの操作はアタシが教えてあげるから部屋の鍵については合鍵を渡しておくわねん」


 ドクターはそう言うと私に自分の部屋の合鍵を渡してくる。ドクターの部屋の合鍵は正直いらないのだが、自分の部屋に帰るために私は仕方なく受け取った。

 そして私たちはこの山小屋から繋がる眠れる獅子の地下アジトへの通路を通る。そのまましばらく歩くと、見覚えのある出撃前に見たエレベーターのあるいくつかの出撃用の通路がある小さな部屋まで戻ってきた。

 このエレベーターに乗りアジトの通路へ出ると、ここへの入り口となるいつものドクターの部屋そのままのエレベーターの前まで歩く。


「うふ。せっかくだし、エレベーターの操作をするついでに山田ちゃんには使い方を教えておいてあげるわねん」


 ドクターはエレベーターの操作を私に見せながら説明をする。


「うふふ。これで次からは一人でも使えるでしょう。地上に着いたら合鍵で鍵かけておいてちょうだい。さて、山田ちゃんたちとはここで一旦お別れかしらね。それじゃあ空くん、アタシたちは一緒に行くわよん」


 ドクターは私にエレベーターの操作方法を教え終わると、光ちゃんのお兄さんの手を取りアジトの通路を引き返そうとする。


「なっ!? キサマ! 俺に触れるなっ!」


 光ちゃんのお兄さんは咄嗟にドクターの手を振り払う。


「あんたと二人になるのは正直言うと断りたいんだが……なぁ光、お前も一緒に来てくれないか?」


 山小屋での一件から、光ちゃんのお兄さんはドクターと二人きりにはなりたくないようだ。今までに見たことがない困ったような表情でこちらを見てくる。


「いえ、私はやめておきます」


「なんだとっ!? このオカマ野郎が俺に何かしようとしているのはお前も知っているだろう!」


「……それは本人たちさえよければいいのではないでしょうか? 私は同性同士を否定するつもりはありませんので」


「俺はよくないぞっ!」


「あらあら。光ちゃんはわかっているじゃない。アタシが男以外で研究のお手伝いを認めたのは間違っていなかったわ。まぁ今はそんなことはいいのよ。さぁ空くん、行くわよん」


 ドクターは嫌そうにしている光ちゃんのお兄さんの背後に回り込むと、身体強化魔法を発動させて無理矢理抱きかかえるようにして走り去ってしまった。


「えっと……お兄さん大丈夫なのかな」


「うん。大丈夫だと思う。それに案外、男同士っていうのも悪くないような気もして……」


「……え?」


「え? あ、ううん。なんでもないの!」


 うん。の後の言葉が私にはいまいち聞こえなかったが、恐らくは聞こえなかった方が良かったのかもしれない。


 残された私たちはドクターに教えられた通りにエレベーターを操作する。するとエレベーターとなっているドクターの部屋は地上へと上昇を始めた。部屋全体が上昇することによって生じた揺れはやがて収まり止まる。

 私たちはドクターの部屋から出て、彼から預かった合鍵を使い扉に鍵をかけた。

 外に出ると空はまだ暗かった。作戦が始まってから時間を確認することがなかった私は自分のスマホを取り出すと時計を見て時間を確認する。


「えっと、今の時間は……二時半くらいかな。さすがにもう時間も遅いし、さっきまでいろいろとあったから光ちゃんも疲れてるだろうし、今日は私のところに泊まっていきなよ」


「……いいの?」


「うん。まだ最低限の生活ができるくらいにしか物がないから何もないけどね」


 自分の部屋の前に着いた私は扉の鍵を開け中へと入り、明かりをつけると光ちゃんを部屋に招き入れた。


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